「金(ゴールド)を買えって?」 そういう人はこの過去の事実を言わないのはなぜ?

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やっぱり読者の方から「金(ゴールド)」を買うべきなのかというメールを頂戴しました。

結論から書くと、「そんなことは誰にもわからない」し、当然、私にもわからない。ただし、今の金(ゴールド)の動きは「間違いなく上昇トレンドに乗っている」から「決して売る場所ではない」と思っています。また今の世界情勢を見ると「買っても良い」「まだ上値はあるだろう」という考え方もあるし私もそう思うから「今から買う」のもありだろうとも思う。しかし、ここが重要なところですが「売り時(ヘッジ、繋ぎ売り)のタイミングの見方がわからない」とするなら【手出しは無用】だと思います。

私自身、ある程度の「金ファンド」を持っていますが、今、売るつもりもないし、かと言って買い増そうとも思っていない。これは「もう上がらない」という読みがあるからではなくて、私には「高値を買い上がる」のって精神的にも難しすぎるということ。やっぱり「投資とは安く買って高く売る(高く売って安く買い戻す)こと」だと思っていまし、その基本から外れる売買は私にはストレスが大きすぎます。でも「高いものがもっと高くなる」のも良くあることですが、そうなった時には、私は「自分には出番がなかった」と諦めるようにしています。やっぱり私は間違いのない「小心者」なのね。だから「背伸びはしない、できない」んですよ。

しかしまぁ、なんだかあっちもこっちも「安全資産の金(ゴールド)を買え」という声ばかり。

なんで「買うことばかり」いうんですかね。「今は売れ」とか「買うな」「待て」という話は出てこない。

本当に不思議だと思う。

でもどこの商店街に行ってもそれは同じで「いらっしゃいませ~~~」と客を呼ぶ声ばかり。まさかレストラン街に行って「食べないでください~~」「やめたほうがいいですよ~~」なんていう人はいないのと同じ。

その理由は「誰しもが買い物をしようと思っているから」だと思うんですよ。オークション会場と同じで「買う客しか来ない」からでしょう。

世の中の人達は「何を買うべきか」ばかり考えているから、「これを買ったらお得ですよ~~」という話しか出てこない。

これは商店街もメディアも、投資の専門家もインフルエンサーも同じで「客が何を考えているか」を知っているから【それに沿った事を言う】のが彼らの仕事としてはプラスになるわけで、「買うな」「やめろ」と言ったら無視されて自分の仕事が成り立たない。

金(ゴールド)は安全資産で持っていれば安心というけれど、金(ゴールド)を買って「失敗した。やめとけばよかった」と悔しい思いをした人たちは、過去には大勢いる。

金(ゴールド)だって、こういう過去があったのを「買えという人たち」はちゃんと説明していますかね。

1980年から1999年の約20年間に850ドルから256ドルまで70%も値下がりした時期がある。

株でもなんでも良いですが、「上がると思って買ったのに70%も下落したらどう思うか」を是非、想像してみたら良いと思います。不動産でもなんでも同じ。

でも「持ち続けていれば、大きな利益になったじゃないか」という人は多い。

ま、確かに金(ゴールド)って株と違って「企業が倒産することもない」し、実需もあるから「上がり続けるような気がする」のは私も同じ。

だから安心して買ってみたら70%も下落したなんて過去もあった。

「上がるまで待てばいいじゃないか」というけれど、何年待てば良いのか。上のチャートで言えば、「元値になるのに27,8年は掛かった」わけで、その後も上がり続けたけれど、心理的には「やっと値は戻ったけれど、また下がるんじゃないか」という不安の方が大きくなるのが普通。「これからは上がり続けるのだ~~~」なんて有頂天になるのはバカボンのパパぐらいじゃないですかね。

27,8年って半端じゃなく長い年月で、30代で「値上がり期待」で買ったのに下げて元値に戻る頃には「そろそろ定年退職」の歳だし、生まれた子どもも成人し結婚して子どもを持つ歳になる。それは「最悪のシナリオ」だけれど、「それを想定しない」でよいのかどうか。

何に投資しようが、「値というものは上がったり下がったりを続ける」のは間違いがなくて、大きく上がったり、大きく下がったりと大きな波が何年も続くのが普通の世界。

だから「利が乗るまで待つ」のも良いと思うんですよ。でもそうなるのは3年先か、5年先か、20年先か40年、50年先かは誰にもわからない。そりゃ「予想は簡単で誰にでも出来る」のは間違いがないけれど、「未来が分かる人はいない」。

また「利益が出た~~」なんて喜んでいる内に、あっという間に「元の木阿弥に戻った」なんてのも毎度のことで、それを今、体験している人も多いはず。なおかつ、今は間違いなく「株式市場は下げトレンド」に入っていて、もっと大きく下がるかもしれない。あるいは下げ止まって今まで以上に上昇を開始するかもしれないけれど、それは誰にもわからないこと。

それでも「買ったら持ち続ける」と固執するんですかね。

いつも「石原順氏」の考え方、手法をまず基本に持つのが良いと私は書き続けていますが、彼はこういう言い方をする。

「もしも日経平均が10万円(今は3万4千円)だとしても【買いサインが出れば買う】し、もし日経平均が1万になったとしても【売りサインが出たら売る(空売り、ショート)】」と。

私もそう思う。

これから世界は混沌とした世界になると私は思うし、だから金(ゴールド)が注目されているわけだけれど、日本も「良くなる気配」を私は全く感じないどころか、トランプの強引な政策のとばっちりは日本も直撃するはずで、なおかつ税負担は大きいのにまだまだ増税しようとする動きが見える。

こんな時に「株でも金(ゴールド)でも買って放置したら儲かるんじゃないか」なんて単純思考で考えているとしたら「泣きっ面に蜂」どころじゃない大変なことになるんじゃないかと気になるんですよ。「売る(ヘッジやつなぎ売り)タイミング」をちゃんと見れるのであれば話は別ですが。正直なところ、外国、外国人が大損しようと私は全く気にかけないけれど、日本人がこれ以上「傷口を深くするような事をする」のは我慢出来ないんですよ。

政府も企業もあてに出来ない、助けてくれない時代なんだから自分でどうにかするしか無いのに「アメリカのインデックスETF、オルカンETFを買っておけば良い」とか「分散投資で金も買っておけば安心」だなんて、どうして世界中の生き馬の目を抜くような人たちが死闘を繰り返している「相場の世界」で、そんなのほほんと投資ができるのかどうしても私には理解できないし、放置できないと思うんです。

もしそんな簡単な考え方でどうにかなるなら、世界中の投資家、機関投資家、銀行、生命保険など莫大な資金を動かす投資家だって、「ETFと金(ゴールド)を買ったから、後はそのまま放置して遊んでいればよい」ことになるじゃないですか。

でもま、いつも同じようなことを書き続けても「暖簾に腕押し」「糠に釘」のような気もするし、そろそろこの件に関して書くのは控えようと思いますが、皆さん、本当に真剣に考えて欲しいと思っています。

今、相場との付き合いかたに気がつけば、5年後10年後、そして20年後には「大きな違いが出る」のは間違いないと思っています。

もし今、「金(ゴールド)を買おう」と思っている人は、とりあえずこの動画を見て、過去の事実を知った上で買うべきだと思う。また「買い方」もいろいろあるわけで、なぜそういう買い方が有利なのか、それも理解したうえでの方針を決めるのが重要かと。

今の金(ゴールド)を取り巻く環境の基本も抑えておくべきことですよね。

また「買ったら持ち続ける」という単純な投資方法では危ないかもしれないとちょっとでも思ったら、是非、この「石原順氏」の動画を見まくってみたら良いと思います。彼と私は考え方も売買手法も非常に似ていますが(彼はデイトレが主ではない)、でもこれも「一つの考え方、手法」でしかなくて、世の中に「絶対」は無いのは当たり前のこと。

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毎週火曜日の夜に配信予定 ホットトピックに対する見解やニュースの裏側を現役ファンドマネージャーの石原順さんが解説します。…

 

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