タイムシェア 冬の時代

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まぁ、とにかくタイムシェア業界は世界的に酷い事になっているわけですが、今の状況だけを見て、タイムシェアを考えるのもおかしなもんだと思います。

私としては景気が良い頃のタイムシェアを全く知らないので、今の状態で判断するしかないのが非常に残念に思います。やっぱり景気の良い頃はデベロッパーからの売り出し価格も毎年上がるし、そして自分で使わずにレントに出していれば採算が合うような事もあったんだろうと思います。早く買わなくちゃ損みたいな感じだったのでしょうか。

アメリカのタイムシェアオーナー達の話を聞いていて、はっきりはわからないものの、レントを利用して多くのタイムシェアを維持している様な感じの人達がいるのが見えていました。つまり例えば10件持っている。まぁ、そもそも10件持つ事自体が私には異常に見えるわけで、単に自分が利用するために持っているとは思えないんですよね。スターウッドのようにポイントを稼いで何かしようってのなら話はわかるんですが、普通のタイムシェアはそうはいかない。

で、10件以上持ってる人って結構いるんですが、どうもレントで稼いでいるように見える人もいることはいる。こういう人達は本当のタイムシェアのエキスパート、グル、神さまって言っても良いくらいですが、どこの場所のどんな部屋のどの週を安く買えれば、それをレントに出せば利益が出ちゃうというのがわかるんだろうと思います。

それはクリスマス休暇であったり、夏休み、サンクスギビング、あるいは冬のスキーリゾートだったりするのでしょうが、フローティング、つまり自分の週が決まってないところは駄目なのだろうと思います。必ずみんなが行きたい時期が毎年確保できているという前提なのでしょうね。

そういう物件はオークションに出ても1ドルで放置されるという事はないわけですが、こういうのを安く買うことができて(もちろん中古市場)、またメインテナンスフィーもそんなに高くないとすれば、タイムシェアは投資対象になる可能性がある。そういう物件を何件か持っていれば、他の、実際に自分が使いたいタイムシェアのコストが出ちゃう事もあるんでしょう。

ハワイのレントを見ていても、確かに安いところもあるものの、メインテナンスフィーが1200ドルぐらいのところが2000ドルで出されているケースは非常に多い。きっとかつてはこういうのが右から左に売れる時代があったのかもしれませんね。レントが高く売れるタイムシェアを10件持って、その中の3週は自分で使い、7週はレントで出せばタイムシェア保持の経費どころか旅費の一部も出ちゃうなんてね。で、毎年10カ所の中から好きなところを3週選んで行くなんて、こりゃ素晴らしいアイデアだと思っちゃいますわ。中には10箇所どころじゃなくて20以上持って遊んでる人もいたけれど、こういうことをやっていたのかな。

これも満更間違いじゃないと思うのは、レントで利益を出した場合、税務上どうしたらいいのか、なんてことも真剣に話し合われていますから結構利益を出している人もいるんじゃないかと思いました。

こういうのって、意外に最初からそういうことをしようと思ってやるんじゃなくて、1つ2つ買って、自分で使ったり、レントに出したりしている内に、こりゃうまく行くかも知れないと思い出して、出物があると手に入れてどんどん増えるのかもですね。

そう考えてみると、そういう時期に私がタイムシェアを知る事が無くて良かったと思います。そんなことがわかったら、よし!やろうってきっと思ったに違いありませんから。

タイムシェアを10件以上持つなんて、メインテナンスフィーも年間1万ドルを超すケースもあるはずで、そんなオーナー達は一体今頃何を思っているんでしょうねぇ。貸すに貸せず、売るに売れず、自分で使うには多すぎる。行ったにしても旅費を考えたら大変な出費。

どちらにしても、例えば株でも債権でもそうですが、損を覚悟すればいつでも売れる物ってのがやっぱり投資対象としての良いところで、売るに売れないって本当に怖ろしいと思います。まぁ、株でも流通が少ない株を買って、まとめて売ると暴落するなんてものもありますから、やっぱり儲けの計算ばかりじゃなくて、撤退するときの容易さってのを考えるのは重要ですよね。

ですから、やっぱりいくらタイムシェアが良い時期があったにしろ、またそういう時期が今後来たにしろ、その時こそがきっとタイムシェアを手放すときで、喜んで使うときではないだろうし、そもそもタイムシェアが持っている特殊性ってのをちゃんと考える必要があるような気がします。一生永遠に、自分が死んでも子々孫々までメインテナンスフィーを払い続ける義務があるなんてどう思います?売りに出しても、1ドルでも売れないとしたら。ましてそのメインテナンスフィーは将来どれぐらい値上がりするのか誰もわからないんですから。不動産と同じじゃないかっていう人もいますが、私はまるで違うと思います。

じゃぁ、なんでお前はラスベガスを買ったの?って話になると思いますが、まぁ、あれは実験です。実際に何も買わずにあーじゃこうじゃいってもしょうがないですから、本来買うべきじゃないとは思うものの、まぁ、実験です。何百万も突っ込んだわけでもないし、毎年10万以上のメインテナンスフィーを払うわけでもありませんから。

タイムシェアって麻薬と同じなのかもしれませんね。使っているうちはハッピーでも抜け出すのは難しい。でも、スターウッドのタイムシェアをポイント獲得目的で買う場合のリスクをいろいろ考えていたのですが、少なくともスターウッド、ヒルトン、マリオットあたりは値段がついているから叩き売りを覚悟すればどうにかなる。いやー、そうでもないかぁ。スターウッドではメチャ安でも売れないのがありますもんね。その点、ヒルトン、マリオットは値段がつかないという事はない。やっぱり場所ですね。何と言ってもハワイ。ハワイ以外はタイムシェアにあらず、みたいな感じもしますね。

でもね、思うわけですよ。本当に手放そうと思うなら、お金を付ければ売れるでしょう。オークションでも諸経費は売り手持ちなんてのもあるし、極端な話、1万ドルつけますって言えば売れるでしょう。たとえば300万だったものが1ドルでも売れないとしたら、これは400万だったのだと思って腹をくくれば、1万ドルおまけに付けてやることも出来る。

そんなバカな話と思うかも知れませんが、スターウッドをポイント目的で買うとした場合、つまりこれはビジネスライクな投資と考えないとならないわけで、楽しめたからいいやとかそういうのは無しなわけですね。ということは、失敗と判断して抜け出るときも、投資金額より多い損失は出したくないなんてグズグズ固執するより、あくまでビジネスライクに計算して、お金を付けてでも売れるなら売ってしまえば良いと思うんですよ。

実際に私が考えていたのはそれで、当初の夢みたいな話だと、1千万の投資で毎年50万のメインテナンスフィー。でもそれで毎年400万相当の航空券が入るとすればこれはやっても面白いと思ったわけです。4年間で償却できちゃうんですから。400万円分の航空券って半端じゃないわけで、これが毎年手に入ったら間違いなく人生が変わると思いました。

で、それをやってる人も実際に何人もいるのがわかりましたし、しかし、そんなバカな事をするのはやめろと言う人が大半。そういう人達の言い分は、いつまで航空券と交換できるかわからない。つまり実際に、スターウッドとマイルとの交換をやめた飛行機会社も過去にあったんですね。また交換比率だっていつ変わるかわからないというんですよ。それは全くその通りでそれはリスクとなるんですが、私の読みはそれはリスクと考えるほどの事ではないと踏みました。スターウッドのタイムシェアはポイントの交換が出来るというのがシステムの根幹になっていますし、またそのポイントでグループ内ホテルに無料で泊まれたり、航空券を手に入れたり、ツアーが買えたり、物品が買えたり、それがスターウッドの売りなわけですよ。ですから、将来何が起こるかわからないにしても、このシステムを支えているものが壊れる事はそう簡単には起きないと私は思いました。

それでも駄目な時が来るかもしれませんし、それなら売り飛ばせば良いわけで、1ドルでも売れなければ、じゃぁ、極端な話、1万ドルでも付けてやれば売れるだろうし、計算上は決して大きな損は出ないと思ったんです。それでも売れないとしたら、スターウッドが潰れたときであるはずで、そうだとしたらそもそも権利が消滅して、投資額以上の損はないということになる。

しかし、スターウッドは潰れた、しかしオーナーは利用価値がないものに毎年メインテナンスフィーを一生払い続けなくてはならないなんてことが起きるんでしょうか?きっと債権者が運営を引き継げばガラリと内容は変わるんでしょうが、スターウッドの様な巨大な組織が潰れるような時に、それを全て引き受けられる組織が存在するだろうか。引き受けるところがなければ、オーナーの権利は消滅するだけで、損は限定される。あるいはスターウッドの資産はバラバラに分解されてそれぞれに引受会社が出てくるのかもしれない。そしてそれぞれのタイムシェアオーナーはその会社の方針に従うなんてことになるんでしょうか。この辺は、オーナーの権利と義務という事できっと契約書に明記されていると思いますが、私はそこまで起きるとは考えていません。

実際には、今売れない物件をみんなどうしているかというと、非営利団体に寄付するってケースが多いようです。チャリティですね。eBayでもチャリティー団体がタイムシェアを売っていたりします。

そういうことで、これは私にとっては大きなリスクにはなり得ないと思いました。

へーー、と思うかも知れませんが、私のやってる仕事の中には、利益限定、損失無限大なんていうのもあるので(オプションの売りです)、損失限定なら何も恐くない。ましてや投資額が4年以内に回収できるなんてそんな条件の良い投資話はありえない。毎年30%の利回りがある債権みたいなもんです。ジャンク債ならそういうのもあるだろうけれど、スターウッドは決してジャンクじゃないわけですから。

そういう意味で楽しみにしていたんですよ。でもあてにしていたポイントのコストがどう計算しても、ポイントを直接購入するより安くはならないという結論でお流れになりました。でも今は、私の試算よりもっとコストを下げる方法があるということを言い出す、実際に私がかんがえていることをやっている人も複数いて、まだこの話は最終決着がついていません。

って、また最初の話から脱線ですねぇ。どうしてわたしっていつもこうなるのでしょうか。アホなんですねぇ。

まぁ、タイムシェアもいろいろ使い方があるってこと、良いときも悪いときもあるだらろうし、しかしどんな時でも全てチャラにして撤退するときの事を想定するのが大事だと思うということです。いつもややこしい話ですいません。勘弁してください。

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