スキャルの説明

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初めての方からダボ流スキャルに関して秘密コメントで質問がありましたのでそれに関して書きます。

「私は、後から見ると、トレンドが分かるのですが、リアルでは、トレンドに入るところと終わるところの見極めが苦手なのです。」

これは私にもわかりません。わかるのは神様だけだと思います。

ではどうするのかというと、トレンドが今後そのまま続くかどうかは別にして、その時点においてトレンドが発生したと考えられるかどうかを見るわけです。それを見る方法はかなりいろいろありまして、好き嫌い、性格にもよりますが、私はHMAという移動平均線を使うのが好きです。緑と赤に色変わりする線です。単純に緑なら上げトレンド、赤なら下げトレンド、それと位置関係を大事にしているのは前にも書きましたし、どうしてHMAという移動平均線を使うのかはその位置関係でトレンドの変化を見やすいと思うからです。

また、その線も何本かパラメータの違うものを並べて、トレンドの強さを見ます。その他、赤点、青点のついたインジケータ(BBands Stop ボリンジャーバンド系の指標)がありますが、あれもトレンドの発生を見る指標で、2種類使います。でもこれは気休めの部類。

また一番下の段のWPR_T3とかTHV4_Trixという指標でもトレンドを見ます。

そしてこの前の日記に書いたことですが

「円が動いているので、いや、違うか、ドルが上がっているんですね。でもま、USD/JPYが面白そうなので・・・」

と書きましたよね。これも理由の一つです。ドル・円は100円を越えた直後ですよね。ですからどうしたって世界の注目を浴びているわけで、取引も大きく、参加者も多くなるのはわかっています。つまり、大きなうねり、トレンドが出る可能性が高いということ。

ただ、この時間帯は日本セッションの時間帯で、為替としては普通大きく動かない時間帯ですが、日本円であるということ、また円安に動くようになってから日本セッションも大きく動くようになっているわけで、同じく大きなうねり、トレンドが出来る可能性があるということ。

ただ可能性があるだけで、トレンドの発生がいつ起きるのか、どの方向なのか、いつまで続くのかは私には全くわかりません。ただ少なくとも過去と現在の値動きはわかるわけで、それから推測するだけのことです。

値動きには二つの特性があります。

○ 値動きは一つの方向へ動きだすとそれがそのまま続いてトレンドを形勢する
○ 一つの方向へ動いたままということはない

禅問答みたいですが、この特性があるからテクニカル分析が成り立つわけです。

また、一分足のチャートで見ていますが、自分がトレードする時間軸より長い時間軸のチャートを参考にするのが普通です。たとえば5分足、30分足、日足と3つのチャートを眺めて大雑把な動きを把握します。

で、例えば1分足で下降していたとしても、5分足、30分足、日足で上昇トレンドを形成中であれば、その内、1分足でも陽転して上昇開始するであろうと考えるわけです。

前に出したチャートをまた出しますが

一番左のロングで入った場所ですが、トレンドが出来るのがわかったから入ったわけではありません。

上に書いたトレンドを見るインジケータは上昇トレンドを表していますよね。中段の赤丸を見てください。二本のHMAは緑色、上昇トレンドを現しています。またチャートの段を見てください。BBnds_Stopという点々が付いたラインですが、水色、ブルーも上昇トレンドを表しています。

つまり、将来のことはわからなくても、過去から現在までの動きは上昇トレンドであるということだけはわかる。そしてそれが継続するであろうと、そこに期待をしてロングで出撃するだけです。

簡単な理屈でしょ?トレンドが形成されるのがわかっているわけじゃありません。

ここは大事なところで、原則論ですが、相場は将来を当てるゲームじゃないんです。極論を言うと、将来のことはわからない、当てようとしないぐらいに考える必要があります。将来を当てるのが相場だと思ってる人は多いのでこの辺は理解できないかもしれませんが、どういう風に値が動くかなんてことは評論家に任せておけば良い話で、トレーダーは将来を読む必要が無いと決め付けることは大事だと思います。ここは本当に大事なところです。これが理解できないと競馬の予想屋と同じになってしまいます。

では何を考えるかというと、今の動きは今後も続くであろうと期待してトレードする。これだけのことです。

で、動きが続かなかったら撤退する。それだけ。

ですから真ん中あたりの上向きの赤矢印を見てください。ここでは上がらずに陰転しましたよね。でもそれを失敗と考えては駄目なんですね。値動きというのはトレンドを形成しやすいけれど、そのトレンドはいつまでも続かないんですから、しょうがない。

下向きの真っ赤の矢印も同じです。下降の動きが継続すると期待したけれど、下がらなかった。それだけのことです。

ちょっと突っ込んだことを書きます。前のチャートに黄色の矢印を書き足しました。

一番左の黄色の矢印でどうしてロングしないのかって思いませんか?トレンドを見るインジケータは上昇を表しているのに。おかしいと思うでしょ?

緑のラインを入れましたが、前の高値でダイバージェンスが出ているわけです。つまり、下降する可能性を示唆しているってこと。だからロングで入るのはやめて様子を見たわけです。

では二番目の黄色では?

この場所ではHMAが赤になっていますし、そこで買うのはルール違反。でもそこから上がってきましたし、トレンドを見る指標は全部上昇を表しますから、次の矢印でロングで入った。

3番目の黄色矢印は結果的に値は反転して上昇していますが、トレンドを示すインジケータはどれもまだ上昇トレンドだとは判断していませんので出撃はしません。

では4番目は?

これもHMAが赤色ですし、赤点々のBBands_stopも下げトレンドを表していますから出撃しません。

どうでしょうか。ルールは簡単でしょ?

これは大原則を書いているわけで、いろいろインジケータを並べているのはそれなりに細かい見方をするからなわけですが、まぁ、大雑把に言うとこのようなルールです。では細かいことは見ずにこの大原則だけで勝てるかどうかですが、私は十分勝てると思います。ただ今ここに書いた原則論だけで出撃すると出撃場所が少なくなるかもしれませんが、そんなことよりまず勝つことが大事ですから、原則を守るのは良いと思います。

では、出撃ポイントはよいにしても出口は?となりますが、ここに私は明確な基準を持っていません。普通はXPIPSの利益幅の決めうちをするといつも書いていますが、その決め撃ち幅は値動きで決めます。また当然値動きによって早く撤退することもあります。ただ利益を伸ばそうとはしません。ここは私の欠点だろうと思っています。でも値動きが面白いほど見える時ってあるわけで、そういうときには利を伸ばすのではなくて玉を多く撃つようにしています。

SL、つまり損切りポイントも値動きに合わせますが、普通は期待利益幅の1.5倍にしています。でも負け勝負でもその値に達する前に逃げるケースがほとんどです。いつも書いていますが、勝つことより負けないことが重要で、おかしいなぁと思ったら迷わず撤退。

まぁ、私は小心者ですからこういう風になるのだろうと思いますが、それを変えないと駄目な理由も無いのでこのままです。(笑)

もうひとつ質問がありました。

「トレンドのあるところとトレンドのないところが混ざっているチャートを掲載していただけないでしょうか?」

こんなのはどうでしょうか、昨日のアメリカセッションの終わりのほうですが。ざっとチャートを見て気になる場所にマークをつけました。

まず最初の黄色の丸で示したところ、ここは判断が難しい場所で、まず黄色の1番ですが、私だったらここでショートします。下げトレンドは全ての指標が表していて、そこから上昇し下方向へ陰転した場所。その前からの下げ波動が強い場合、ここからの下げはかなり期待できる場所。でもショートしたら負けですね。すぐに陽転した。

ただしその前の下げ波動は大きく突っ込んでいますし、また戻りの上昇波も結構強い。そして赤点々のBBands_Stopとの乖離を見てください。かなり大きいですよね。つまり大きく突っ込んで大きく戻すような動きが良く出るパターンです。でもサインとしてはショートですからショートで出て負けてもそれはそれでOKということ。

あるいは突っ込み買い、噴き値売りなどの大きな乖離の場合は逆張りをするというルールも一緒に考えれば、こういう場所でショートはしないだろうし、ロングで入れますが、ルールを増やせば増やすほどややこしくなります。

問題はその後の陽転です。同じ1の陽転ですが、本当はここはロングで出たい場所ですが、ルールを重んじれば下降トレンド中ですからロングは駄目。

これは2番の黄色も全く同じで、ショートで出ても良い場所ですが、出たら負けです。また陽転はロングしないのは1番と同じ理由。

ルールを重視するとこういうことが起きます。でも乖離の説明をしたように、大きく突っ込んで大きく戻すという典型的なパターンですから、こういうこともあるというのは知っておくべきで、ショートは控えるのは良いと思います。ただ、ロングで出れば勝てたトレードですが、それを求めたら欲が深すぎると思います。

チャンスはいくらでもあるのですから、簡単だと思ったときにだけ出撃すれば十分でしょう。

また黄色でマークをつけていない場所で、1,2の後に大きく下がる場所がありますが、そこは出撃禁止ですね。上昇を示しているHMAがありますから。

そして3ですが、ここはショートで出て良い場所。インジケータは全て下降トレンドを表していますし、ショートすれば勝てた場所。ところがですね、1,2がある波動で大きく戻していますよね。その上昇力がこの3の場所に出てくる可能性は非常に大きいわけで、ここから上昇に転じてトレンドを作るかもしれないと考えたほうが良いと思います。だからサインは見逃して何もしないのが正解だと思います。出れば勝てたのに~とかそういうことは考えないこと。利益を取れなかったことを悔やむんじゃなくて、少なくとも危険を冒したわけでも損失を出したわけでもないのですから。こういう考え方が大事だと思うんです。欲が強くなると、損したことじゃなくて儲けられなかったことを悔やむようになります。それが勝てなくなる原因になるんですね。

その後はヨコヨコの動きで、サインもでていませんね。HMAもBBand_stopもそれぞれ勝手な方向を示しています。

こういうヨコヨコの時にはそれこそオシレータ系のインジケータで上がったら売り、下がったら買いをして往復ビンタで儲けられることもありますが、自分は逆張りでやるのか、トレンド追従でやるのか、それを決めたほうが良いとおもいます。臨機応変になんて考えるのは欲が深すぎるだろうし、そこまでして利を追いかける必要は全くないんですね。必ず簡単に勝てるチャンスが来ますから。

緑の4番を見てください。ちゃんと下げトレンドを表していていますから安心してショートできますね。5番も同じ。

問題は6番です。赤点々のBBands_Stop、HMA150がまだ下降トレンドを示しています。でも私はここはロングで入ります。それもかなりの自信を持って入れる場所です。理由は緑のラインで示してありますが、ダイバージェンスが出てトレンドが変わるかもしれないのがわかります。場合によってはマークをしていませんがこの陽転に乗るのも良いかもしれません。で、6番ですが、その前の下値より上で陽転していますよね。これが非常に大事なポイントで、エリオット波動でいうこの波動を取らなくて何を取るんだ?といいたくなるような第3波です。

そして7番。これなんですね、困る動きが。細かな上下の動きが続いています。ルール通りにロングすれば、ルール通りに陰転で撤退ですから負けてしまう場所です。先日のチャートで二箇所の負けたトレードがありますがあれと似たような動きです。でもロングを保持していれば勝てる。ただそれも結果論なんですね。もしこういう場所で値は上がっているのにロングで負けたとしても悔やまないことが大事だと思います。それより負けたけれどルール通りに出来た自分を褒める場所だと思います。こういうところで悔やむと必ずあとで墓穴を掘るようになると思います。

それとこのチャートで大事なところですが、そもそもここでトレードしては駄目なんですね。これを最初に書くべきでしたがわざと最後に書いています。その理由ですが、横点線のグリッドを見てください。これが5PIPS幅です。つまり勝ったにしてもスプレッド込みで2-3PIPS抜くのがやっとってことですね。そしてこのチャートはアメリカセッションの終わりの頃だと書きました。つまりもう終わりですから大きな動きは無いのが普通。こういう時にトレードをして勝ったの負けたの、値が動かないと言うほうがアホ。(笑)

ま、こんな感じです。

質問者がどの程度の理解があるのかわからないので、超初心者向けに書きましたが、今回書いた基本的なものだけでも勝てるんじゃないでしょうか。そしてご心配のトレンドが出来ない時には売買サインもでないのがおわかりになったと思います。ですから、サインが出たときには(将来のことは神様の領域ですが)そのままトレンドは続くと考えて行動を決めれば良いと思います。

つまり、前にも書きましたように、トレンドが出る動きなら誰でもどんな手法でも勝てるわけで、まずトレンドが出やすい通貨ペアを選び、大きく動く時間帯を狙うことを一番最初に考えるべきですよね。

収斂と発散を常に見るような癖をつけるのは大事だと思います。それにはボリンジャーバンドが一番適していますが、移動平均線との乖離でも良いでしょう。ただ、ラインにタッチしたとか乖離率がどうだとかデジタル式に考えるのは意味がなくて、加速度という言葉を使うアナリストは聞いたことがありませんが、値動きの加速度を「感じる」ことができるようになるのが大事だと思います。値動きには常にプラスかマイナスの加速度が必ずついているんですね。等速度運動では無いということ。そのリズムに乗りながらチャートを見て、値動きのスピードと収斂、発散を感じることが重要だと思います。どうして指標を見ることじゃなくて感じることが必要かというと、見るべきインジケータを出来るだけ減らしたほうが判断が早くなるということと、収斂と発散、そして加速度が値動きの基本中の基本であるからして、その中に自分を放り込めば値動きが良く見えるようになるから。

いわゆるカラオケと同じなんですよ。リズムとテンポを身体で感じられない限り歌えないでしょ?誰かが指揮棒を振ってくれるのを見なくちゃわからないなんてことになったら歌にならないじゃないですか。

そして狙うべき場所は発散が始まったところ。当然第一波はいつ来るかわかりませんから、来ても乗れない。これはカラオケで言う前奏なんですね。で、反転する第二波の動きを見て次の反転の第三波を狙うわけです。そして第5波とそのトレンドの方向を狙う。そして発散が終わって収斂に入ってきたら用心しながら出撃。でも収斂が進めば値動きは小さくなりますからサインが出ても出撃は控えて次の発散を待つ。カラオケの間奏で休憩と同じです。

実は私がティックチャートを表示できるようにしたいといつも言うのはここなんです。ティックチャートがあると等速度運動で動いているような綺麗なチャートになるのね。大きく動く足は分解されて、小さな動きは一つにまとまって表示されます。でもMT4ではティック足の表示はできません。オフラインチャートで表示が出来ないこともないのだけれど、まともに動かない、使えないと思ってます。

それとMT4でいうNR7というインジケータを使うのもいいかもしれません。これはある一定の本数の足の中で一番値幅が小さい足を表示するインジケータ。ローソク足で見ると、十字線とか小さな駒のような足が出ると次は大きく動いたりするじゃないですか。トレンドの転換点とか中間点に出るからそれを見るとそろそろ来るぞ~~というのがわかる時があるのね。

最後に一番大事なことを書いておきます。ダボ流スキャルの基本は一つの波動で勝負を決めるということです。トレンドを見るのが大事ですが、でもそのトレンド全体を取ることを考えないで、その中のたった一つの波、山で完結するのが大事です。値動きって常に波を描きながら、それを繰り返しながらトレンドを作ったり反転したりするわけですが、どの時点でトレンドが変わるかは絶対に、絶対にわからないと断定することからダボ流のスキャルは始まります。

でも普通の人は値幅を大きく取りたいからトレンドの端から端までどうやって取ろうか考えるわけです。当然、波も二つ三つと超えていく。でもそんなことが出来るようになろうとするのって神になろうとするのと同じだと考えるべきだと思います。

我々は無知でバカで何もわからない。ただ、「過去から続く値動きの加速度、方向はすぐには変わらない」という一点だけを信じてその動く方向へ賭けるわけです。ボールが弾むのを考えてみてください。一度跳ねたボールはどの辺に落ちるかわかりますよね。それだけに賭けるわけです。もしボールが何度も何度も弾んで転がっていく方向を狙うとして、地面が凸凹していたらどうです?どの方向へ弾むかなんてわからないじゃないですか。だから弾む前に落下地点を想定してそこで待ち構えて、そこで利益を出しちゃえばあとはどこへ転がっていこうと関係ないって事です。

そこで大事なのは、一波で終わらせる勝負ですから、波の大きさ以上の利益は絶対に取れないんですね。ですから波が5PIPSしかなければ何もしないほうが良いし、もし10PIPS程度のうねりが出るようなら5PIPS狙いが成り立つわけで、そこで20PIPSも30PIPSも抜こうとすること自体、根本的に何かがおかしいと思うべきでは無いでしょうか。でも多くの人はそれに気がつかない。

あるいは釣りを想定してみてください。大勢の釣り人が並んでいて、あちこちで大物が釣れていると、よーーし自分も・・ってほぼ全ての人は考えるんですね。でも私は目の前にうじゃうじゃいる小物をせっせと釣り上げる方を選びます。この方法を会得したらあとは建て玉を大きくするだけで小魚ながらトラック一杯の魚が釣れるわけです。釣れるか釣れないかわからない大物釣りで建て玉を大きくすることは不可能なんですね。

ま、いろいろ考え方がありますが、私のやり方はそういう考え方だということです。

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