オーストラリアとの「生活費比較」【オーストラリア在住者向けの備忘録】

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マレーシアに上陸してから10ヶ月近くになりますが、私達が感じている「オーストラリアとの生活費の違い」に関して書きます。

オーストラリアと言っても広くて、私達が「我慢できないと思うゴールドコーストの物価」ですが、シドニーやメルボルンに比べると「ゴールドコーストはまだまだ安い」と言ってもよくて、また「オーストラリアでどんな生活をしてきたか」「マレーシアでどんなレベルの生活をしたいのか」でかなり印象は違いますよね。

それぞれの細かい物価比較は私にはできませんが、「感覚的なもの」を書こうと思います。

このブログは「オーストラリア情報」にも登録してありますし、今回はオーストラリア在住者向けに書きますので、マレーシア並びに日本在住者はスルーしてください。m(_ _)m

また我が家は「年金生活者」ではなくてまだまだ稼がなくてはならない現役ですから、「安い方が良い」のは当たり前にしても「徹底的に生活費を下げよう」という考え方はありません。私が基本にしているのは「オーストラリアと同じ支出でどのくらいの事ができるか」というのと「オーストラリアと同じレベルの生活を維持するのにどのくらいかかるのか」という点。【今のところは】ここに重きを置いています。(今後、生活費を下げることができるアローアンスは十分にあると思っています)

◯ 住居費

オーストラリアに家を持っている方、賃貸のどちらにしても「マレーシアは【かなり】安い」と言っても良いと思います。ゴールドコーストと比べますと「半分以下」は間違いがなくて、同じ「賃料」で比べると広さで言えば3倍近く、レベルもかなり高いところを借りられるはず。特にシドニー辺りと比べると「メチャ安」と言ってもいいはず。

また「安く上げたいならそれなりのコンドは多くある」し、3BRの120平米ぐらいで1000ドル以下でそこそこのコンドはいくらでもある。購入する場合でも2-30万ドルでそこそこの物件がある。

高額物件のコンドを買うにしても「値上がりとか賃貸のパフォーマンスは別にして」、100万ドル以下でオーストラリアでもちょっとめずらしいくらいのレベルの高さ、300平米を超えるコンドが手に入る。賃貸で言えば3000ドルを超えてくるとかなりのアッパークラスがあるし、シドニーだったら3倍はするんじゃないですかね。最高のロケーションのトップエンドクラスでもオーストラリアに比べたらかなり安いと思います。

だから予算がどれほどでも、住居に関しては「かなり安くあがる」のは間違いがないはず。また「ちょっと贅沢してみたい」場合もコスパは良いはず。

◯ 水道光熱費

これもかなり安いと思います。ただ、オーストラリアと比べると湿気も凄いですから「エアコン」を使う時間が増える。そして広いコンドだとすると、エアコンの使い方をしっかり考えないと電気代の500ドル超えも簡単に起きてしまう。ただし、エアコンは殆ど使わないとしたら水道やガスを入れてもかな~~り安くあがる。

◯ 食費(自炊)

オーストラリアに居住している方の多くは「自炊が基本」だと思いますが、もし「和食中心」だとしてもオーストラリアよりは安くあがるはず。和食材に関してはゴールドコーストよりちょっと少ない感じですが、問題があるほどではありません。ただ、オーストラリア在住者がよく使う中華食材や韓国食材に関しては「かなり少ない」と言っても良いと思います。洋食材もいろいろあるように見えるのですが、「似たようなものでブランド種が多いだけ」みたいに私は感じています。

結局ですね、「売れないものは置かない」という当たり前のことが起きているだけで、「マレーシアの食生活(自炊)に【多様性が無い」」のだろうと私は考えています(そもそもマレーシアは【外食文化】)。でもレストランではいろいろあるわけで、「売っていないわけではない」のでしょうが、それを我々一般が手に入れるのは至難の業。私は「無いもの」を探し回るのはとっくに止めまして、「日本から取り寄せる」方がはるかに良いと思っています。良いものが安く簡単に手に入りますし、「海外転送業者」を使っても決して高くない。

ただマレーシアのローカルスーパーに行くとすぐにわかりますが(スーパーによって品揃え、品質がまるで違うので注意)、「ふつうの食事」をするのなら困ることはほとんど無く、ローカルの食品は安いですから、「安くあげようと思えばオーストラリアの半額~3分の1にできる」のは間違いがないはず。

鶏肉、豚肉は豊富で、私はオーストラリアより「かなり美味しいし安い」と思います。ただ牛肉に関しては牛肉王国のオーストラリアと比べるほうがおかしいのであって、種類はかなり限定的。でも価格はオーストラリア牛でも1-2割高い程度なので、よっぽどいろいろ作るわけじゃなければこれも問題なし。ただ、「ラム」はかなり高い。

魚介類に関しては「見た目はいろいろあるように感じる」のですが、マレーシアは「アウト」だと思います。オーストラリアでも「魚介類がダメだ・・・」と言う人は多いはずですが、マレーシアは残念ながらもっと・・・。これは「良い魚介類がない」のではなくて「流通に問題がある」ってことなんですね。

和食材に関して付け足しますと「無いものは無い」と言って良いくらい。これはオーストラリアと同じで、でも「良いもの、変わったもの」がないんですね。これもオーストラリアと同じ。でも和食の基本である「昆布」「乾燥シイタケ」「海苔」とか「ちょっと良いもの、変わった調味料」などは「日本から通販で買って送ってもらう」ことをすれば全く問題なし。重いものは郵送費が高いので割高になりますが、軽い調味料類は「日本から良いものを買う」だけでガラッと家食の内容が変わるのでオススメ。郵送料を払っても「こちらで売っているものと同じ程度の価格」で良いもの、変わったものが手にはいりますから日本からの通販を利用しないと損だと思うくらい。

ああ、私は「中華の調味料」も日本から買うことがあります。マレーシアでは「甜麺醤」を探すのに苦労しましたし(結局、見つけた)、例えばどこにでもありそうな「緑豆春雨」を手に入れるのも大変なんです。また麻婆豆腐には欠かせない「花椒」も日本から結局は買いました。やっとこちらで見つけたものは「香りが飛んでいた」から。

でも普通に作る家食で困ることはないのは間違いがないと思います。

◯ 食費(外食)

これはオーストラリアとは比べることが出来ないくらい「安くて美味しくて豊富」と言って間違いがないと思います。安さは半端じゃなくて、特に「炭水化物」を多く摂るような食事でしたら、一食「2-3ドル」で十分食べられるのは信じられないぐらい。

でも高級店に行けば青天井でいくらでも高くなってしまいますし、高い店はオーストラリアどころじゃありません。例えば「乾燥アワビ料理」が一人前2000ドルを超えるとか。(笑)

でも中華であるとすれば「活魚」を食べてもかなり安く、私はゴールドコーストの3分の1程度じゃないかと思っています。また「活魚」じゃ「活エビ」じゃはスルーして、そこそこの料理を食べても「一人10ドル程度」で十分収まるのは驚きです。

和食店もかなりの数存在していて、レベルはピンキリですが、「味、価格」に関してはゴールドコーストより遥かに良いと思っています。そして高級店、超高級店もあって、それらのレベルはオーストラリアの完敗と言っていいはず。ではメチャ高いかというとそうでもなくて、オーストラリアの高級店で食べるよりも安いはず。

ゴールドコーストでは、我々は「夕食に出かけると、まぁ、一人最低50ドル。ちょっと良いところは100ドルが当たり前」(酒代は別)という感覚を持っていましたが、マレーシアでそれだけ出すとかなりのレベルのものが食べられる。マレーシアでの感覚は15ドルがオーストラリアの50ドルの感覚ですかね。

ただしお酒がバカ高いので、飲ん兵衛には厳しい国。食事代は安いのに「酒代」がそれと同じか、下手をすると酒代の方が高くなる。でも外食でお酒を控えれば、どこへ行っても本当に安く美味しいものが食べられます。

◯ 自動車

「自動車がめちゃくちゃ高い」ですから、オーストラリアでは一般家庭でも乗っているようなちょっと良いベンツやBMWにでも乗ろうとするととんでもない価格になります。でも「昔のオーストラリア」を知っている人には同じかちょっと高いぐらい。またMM2Hなら「免税」(保税というべき)で税金分は安く買えますから、それを利用するのは良いと思いますが(我が家もそれ)、のちのち転売時に(その時の価値から計算した)税金を支払わないのとなりませんから、MM2Hで免税~~~♪だなんて喜んじゃいられません。

ここは非常に大事なところで、自動車にお金をかけると「数年分のマレーシアの安さが帳消しになる」ってことなんですね。

でも自動車を「初期投資」として生活費参入はしないという考え方もありますが、高い車は保険も高いですから、それだけで年間5000ドルなんてことが起きちゃうわけです。

オーストラリアで乗っている車を持ち込む件ですが、オーストラリアからの輸送費はかなり割高であることや、オーストラリアの車がそもそも高いですからオーストラリアの車は処分し、マレーシアで相応の中古を買うのが良いと思います。

◯ 結論

結論としては「オーストラリアと同じ生活費」を使った場合、かなりグレードアップした生活ができるのは間違いがなく(自動車は別)、半分以下でオーストラリアと同じレベルを維持するのは「簡単」だと思います。

我が家の場合は、「オーストラリアより安く」「レベルは高い生活」を送れています。そしてまだまだ生活費を落としても違和感はなさそうに感じています。

そしてここが何よりも重要ですが、オーストラリア在住ということは「全世界での収入」を合算してオーストラリアに納税しているはずですが、税込み収入の35%~50%はオーストラリアに納税しているってことですよね。収入はそれぞれいろいろですが、もしそれらが「金融資産の運用による収入」だとした場合、マレーシアでは「無税」となります。

マレーシアでの生活費がオーストラリアの半分だとして、50%の税金がないということになると、その税金分だけでマレーシアで生活できることになります。つまりですね、「オーストラリアでの手取り収入と同額が貯蓄に回せる」ということ。

ただし、収入が日本とかアメリカ、あるいはオーストラリア国内での投資なり不動産から生じるものだとした場合、どうしたって「その収入の源泉国」に納税義務がありますよね。こればかりはどこに住んでも同じで無税というわけにはいかない。

ただ、マレーシアでは「海外の収入には課税しない」という税法ですので、源泉国で納税していれば、それ以上のものをマレーシアで納税しなければならないということは起きない。

どちらにしてもこれは「日本の非居住者である」という大前提があって、日本に住民票をおいていたり、「客観的に見て日本の居住者」である場合には「そもそも日本に納税義務がある」わけですから、マレーシアのタックスヘイブンと言っても良いこの特恵は受けられないことになります。

ここで大事なポイントは「日本の非居住者か否か」という点で、これに関してはいつもこのブログに書いているように、「住民票は抜いた」とか「半年以上海外に出ている」とか「判定基準はそんな簡単ではない」ということは「絶対に忘れてはならない」と思います。

それとこれもこのブログに何度も書いていますが、日本を出てから10年(去年までは5年)を超えないと「相続、贈与」に関しては「日本在住と同じ」であるということ。これも絶対に忘れてはならないことで、マレーシアには贈与税も相続税もないんだよね(オーストラリアも同じ)?なんて簡単に考えると、あとで真っ青になることも起きるわけです。

でもま、この辺はオーストラリア在住であれば知っていることだと思いますが・・・。

こんなところかな・・・。

私は最近の日本のことは全くわかりません。日本を出てから26年になりますし、しょっちゅう行ったり来たりしているわけでもありませんから「日本との比較」は出来ません。

ただ、「オーストラリアとの比較」、特にゴールドコーストとの比較は簡単にわかりますので、何かご質問でもあれば遠慮なくどうぞ。でもシドニー、メルボルンとの細かな比較はわからないかも。^^;

ああ、オマケです。

◯ 生活環境

まず気候や自然に関してですが、オーストラリア在住ということはオーストラリアのそれが好きなんだろうと思いますが、それと比べるとマレーシアは・・・・・。ここにはっきり書く勇気がありません。ただ、オーストラリアとは全く違うのは間違いがありません。日本から来た方々は「暖かくて最高~~」という方も多いのですが、オーストラリア在住者は全く違うことを感じるはず。

その他の環境ですが、昨今の東南アジアの発展の凄さはマレーシアも同じで、「インフラには問題がほとんどない」と言って良いと思います。これは日本から来た人たちが感じることとちょっと違うはずで、あれもこれも結構アバウトなオーストラリアに比べた場合、どうしようもないな・・・と感じることって多くはないと思います。

でもマレーシアは所得や教育においても「格差」が大きく、また建設関係だけではなくてサービス業にも外国人が多くいますので、「嘘だろ?こんなことも出来ない、わからないのか?」ってことがあるのはしょうが無いと思います。

またマレーシア人は明るくフレンドリーだと良く言われますが、オーストラリア在住者から見ると、「なんて陰気なんだ」って思うはず。オーストラリア人のあの明るさは無いと私は思っています。これは友人関係、仕事、小売店、飲食店に行っても同じ。

だからといって問題があるわけでもない。でもちょっと寂しさを感じるのは確か。

オーストラリアに在住していた人がマレーシアに来た場合、慣れるのは非常に簡単だと思います。私はクアラルンプールの町並みを見ていると人種のるつぼなのは同じで「シドニーみたいだ」なんて思うくらいで(笑)、女性があの被り物をしているのかしていないのかの違いだけみたい。

私が面食らったのは、「マレーシアでは英語が通じる」けれど、役所に行ったり、ローカルの人達との話では「英語が思ったほど通じない」って言う点。でも日常生活に問題はありません。

とにかく、オーストラリアからマレーシアに拠点を移しても、私には問題らしい問題は無いように感じます。1-2ヶ月もすれば完全に慣れちゃうんじゃないですかね。私たちはまだ10ヶ月ですが、「全く」「全然」違和感なく過ごせています。

あえて言えば「違和感」は一つだけ。

なんでこんなに安いんだ~~~~~~~~~!

ってこと。(笑)

私は今、頭のなかで「100リンギはいくらか?」なんて計算はしないようになりました。1リンギは1ドルみたいな感覚で、100リンギは大体30ドルぐらいですが、それを「100ドル」だと思って価値を考えるようにしています。

だからたまに買い物に行っても「ええ~~~100リンギ?高い!!!」なんて思うんですが、でも30ドルでしかないんですね。(笑)

いちいちドルに換算するとますます安さを感じますが、それはしないほうが良いわけで、今の「1リンギは1ドル」って感覚は非常に気に入っています。(笑)

そんなに高いのか?嘘だろ?なんて思うのはブキビンタンのLOT10の伊勢丹ぐらいなもんです。なんせTシャツが8万円ぐらいしますから。(笑)

最近は「マレーシアの物価は日本の3分の1」だと言う人はほとんどいないはずですが、オーストラリアと比べると3分の1ってのはまんざら嘘ではない感じがします。

そしてですね、もしもマレーシアに住むことによって今まで払っていた税金がゼロになるってことは、実質6分の1に近いってことなんですね。少なくとも3分の1以下なのは間違いがない。

オーストラリアは本当に良い国だと思いますが、この違いって見過ごすわけには行かないと思うのは私だけじゃないはず。

 
 
 

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