新しい時代に入ったカメラ

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今年は本当に面白い年になりそうです。どんどん気になる新機種が出てきています。

でも今までとは違うものを感じるんですよ。

今までは新機種が出ると、「やっぱり新しいのは良いなぁ」って思うわけです。

ところが最近の新機種って、「なんだこれ、すげぇ~~~~」と感じる。新機種のレベルが違うんですね。それって今年に入るまでは全く感じませんでした。今までは、まぁ、毎度の新機種の発表、発売という感じで、こちらも冷静にそれを見ていることができました。

そんな中で私のカメラ遊びとしてはソニーのNEX-7あたりがちょうどいいのだろうと思っていたわけです。ただ、ソニーの一眼(ミラーの有無に関わらず)を今まで使ったことの無い私としてはマウント替え、あるいは新たなマウントが増えることになって、カメラを買うのは良いにしろ、レンズが問題になるんですね。カメラの何倍もの資金が必要になりますから。ま、そんなことがあるので慌てずに時期を待っていたのですが・・・・

新機種の革新が凄すぎる。

これによってそれぞれのカメラの立ち位置が随分変るような気がするんです。

まずコンパクトカメラの世界に新しく風が入ったのを感じました。小型で薄型の小さなコンデジを誰でもが持っていますが、これと同じような性能を持った携帯電話が出てくるようになったんですね。アップルのアイフォーンなんか凄いと思います。アンドロイド系の携帯電話もそうだし、これはきっともっと進んでいくのでしょう。と同時に、低価格帯のコンデジが売れなくなってきたそうです。そりゃそうですよねぇ。

で、コンデジは高級化へと動いた。また特殊な機能、性能を持ったコンデジが出てきて売り上げを伸ばしている。

かつてコンデジでは飽き足らない人、あるいはもう重くて大きな一眼レフはイヤだと思った人たち(これが私)がミラーレス市場に怒涛のごとく流れたのがこの3年ぐらい。凄い売り上げだし、カメラ・レンズの性能もそこそこ。

ところがこれらが高級化したコンデジに追いかけられる立場になったし、そしてユーザーもやっぱりコンデジより良い程度じゃしょうがないと思うようになってきたような感じもします。で、ミラーレスはコンデジからステップアップとしてのカメラではなくて、またプロやハイアマチュアが高性能の一眼レフをもって、それのサブカメラとしてミラーレスを持つものではなくて、そのミラーレスだけで完結できる性能が求められてきた時代になったのでしょう。

私としてもそうじゃないと困るわけで、小型軽量だけれど、内容は所詮そんなものっていう程度ならいらない。

私にとってはこの2年ってその端境期にあったようで、新しいカメラが欲しいと思いながらこれぞと思うものもなく、昔からのペンタックスは使わなくなり、どうしても不満が残るマイクロフォーサーズが中心になり、そしてちょっと変ったコンデジ(シグマのDP2とかフジのX10)を手に入れてはごまかしていました。

そんな時に出てきたのがソニーのNEX-7。マイクロフォーサーズの小さなセンサーではどうしても私は満足できない制約があって、センサーサイズも大きいソニーのこれなら良いなと思ったわけです。でも何度もここに書いているように、私としては納得できないところも多々ある。でもしょうがないじゃんと諦めていたところに、凄いカメラ、新世代と言えるようなカメラが続々と発表になったわけです。

まず、フジのX pro1。まだ発売もされていませんが(あと数日)、かなりの性能で今までのカメラとは全く違う次元の様子。ソニーのNEX-7が良いと思うのは今までの延長線上で良いと思うだけで、新時代のカメラとは私は全く思っていません。でもフジのX pro1には新たな時代の幕開けを感じます。

そんな時に出てきたのがこのブログでも紹介したニコンのD800。これは一眼レフのフルフレーム搭載機ですから、大きい重い高い。この路線には手を出すまいと私は思っていたし、だからこそ小型軽量のミラーレスを重視してきたわけですが、このD800は凄すぎると思いました。多くの恐ろしいとさえ感じるサンプル画像を見なければ良かったと思うくらい。

これほど凄いとやっぱり寝ていた子も起き出すんですね。

ではD800に飛びつくかというとそうでもなくて、これは一眼レフの世界の新たな時代の先駆者のような感じで私は受け止めています。もうこれだけ凄い性能が出せる時代に入ったんですね。だからキャノンにしてもソニーにしても今まで一眼レフのフルフレームを出していたメーカーが黙って見ているわけが無い。ましてやその凄いニコンのセンサーを製造し供給しているのは競合のソニーそのものですから。

で、このD800ですが、前の機種であるD700より軽くなってる。ここがポイントだと思うんです。どれだけ性能が良くても大きくて重いのは敬遠したいのが普通のユーザーであって、そのニーズに応えなくてはならないし、そういう製品を出してきたということ。そして価格も高いことは高いけれど、今までのカメラと比べれば挑戦的な価格で出してきた。

ですから、ハイアマチュア一眼レフの世界にも、プロの要求にも応えられるような高性能化、そして一般ユーザーが喜ぶ低価格化、小型軽量化の波が起きているということ。そしてこれからはきっとそれがどんどん広がるであろう予感がします。

面白いですねぇ。今までは手の届かない、あるいは敬遠していたカメラが一歩身近に寄ってきたわけです。

と、同時に、小型軽量でかなり良い線を行っていたマイクロフォーサーズですが、ここでも革新が起こった。今まではどうしても高感度には弱かったマイクロフォーサーズですがかなり面白くなってきた。それが今度オリンパスが出すE-M5。画素数も1600万画素で一般的には十分の解像度。元々オリンパスは画素数うんぬんではなくて写真としての解像感は抜群でしたから益々面白くなってきたということ。レンズも他のミラーレスに比べたら素晴らしいと言える物が多数ある。

つまり一眼レフの上の機種が性能アップと同時に手に届くように下がってきたし、小型軽量ではあるけれど下の方に位置していたマイクロフォーサーズが立ち位置を上げてきたということだと思うんです。

そういう風に考えるとソニーのNEXって一体なんなんだろうと思うようになりました。ミラーレスとしては大きなセンサーであるAPS-Cを積んできたし、カメラの性能としては良いと思います。特にNEX-5Nなんてバランスが取れていて良さそう。でもNEX-7の機械としての性能は良いけれど出てくる写真としては決して新しいレベルではない感じさえしてくるのです。特に、NEX-7のセンサーは解像度は良いものの高感度が駄目で、ノイズ処理もかなりの手が入っているのがサンプル画像からも見えてきます。(でも全体としての見栄えは十分すぎるほど良く、問題があると言うことではない。新しい機種が凄すぎるって事。)

そしてソニーのNEXには致命的なことがある。これはマイクロフォーサーズに致命的な欠点、それはセンサーサイズの小ささから来るものですが、それがあった。それと同じにソニーはセンサーが大きいがゆえにレンズを小さく出来ないという問題がある。無理やり小さくすれば写りは悪くなってしまう。だからレンズが大きい。なおかつ今の時点では種類が少ない。

カメラ自体は小さくてもレンズをつければ大きくなってしまうのであれば、普通の一眼レフの方がいいんじゃね?と私は思うわけです。

という感じで、ソニーのNEXは中途半端な立ち位置であるような感じがしてきます。

つまりどういうことかというと、カメラって一台で全てをまかなうのって無理があるわけですが、

○ お気軽お手軽な、しかし高性能なコンデジ。

○ 小型軽量で高感度もOKで、明るいレンズ(ボケもOK)も豊富なマイクロフォーサーズ。

○ 小型軽量、低価格化が進むであろうフルフレーム高性能一眼レフ。

この3つがあればほとんどカバーできてしまうし、そういう方向へ収束していくような感じがしています。つまり今の一眼レフの主流であるAPS-C搭載機の位置がおかしくなる可能性すらあるような気がするんです。って大げさだけれど、フルフレームのジャンルが大きく広がってくるのは間違いが無さそうだし、楽しみです。

ま、難しいのはフルフレーム一眼レフで、どんなにカメラが小型軽量化しようとレンズが巨大、カメラより重い、カメラより高価なんてのがいくらでもありますし、高性能フルフレーム機だとしたらそういうレンズが必要となる。私としても気になるのはこの部分で、高性能一眼レフなのに、小型軽量で性能が悪いレンズを使おうと思うほどバカじゃない。

この光学系ってのがネックなんでしょうね~。デジタルの世界はどんどん進化しますが、この物理的な光学系がどうこれから進歩していくのか。画期的なレンズができるのか、それともレンズの欠点をデジタルで補正するという方向が大きく進むのか。私みたいな所詮素人は後者の動きでも構わないわけで、素のままで良いレンズが欲しいと思うほどの好きものではありません。まず私の目ではレンズが良いのかデジタル補正がうまいのかの違いなんかわかりませんし。

あはは、しかし私の予想もめちゃくちゃで、要は自分が欲しいものに世の中が集約して進んで欲しいと思っているだけです。まぁ、フルサイズ機が主流なんて時代は来ないでしょうね。昔はほとんど全部がそのサイズだったわけですが。

でも本当に楽しみなのは、今のありとあらゆるカメラがある中で、ぽっかり空いている部分があるんですね。それはフルサイズミラーレス。きっといつかどこかのメーカーがやるはずですが、私はどうしてもそれが欲しい。それだけを考え夢見ているうちに3年も経ってしまいました。もっと早く出してくると思ったんだけどなぁ。でも今の時点ではどこからもそれが出る様子は無し。

私はオールドレンズ遊びが好きなんですが、要はそれの母艦となるフルフレーム機が欲しいんです。私のレンズは今の時代のレンズと比べて性能が良いわけじゃないのですが、個性があると思っています。自分が生まれた時代のレンズとか、世界初のマクロレンズとか、かつて有名だった富岡レンズとか、ボケが変なレンズや、まぁ、わけのわからないのがゴロゴロしています。で、それらのレンズって全て35ミリフィルム用のレンズだったわけで、それを生かすのにどうしてもフルサイズの一眼が欲しいんです。それに装着してこそ古いレンズたちは生き返るから。

で、それらのレンズって今のレンズみたいに大きくて重いってことはないんですね。モーターも入っていないし手ぶれ防止装置も無いし。だから小型軽量のフルサイズミラーレスが出ればかなりコンパクトなシステムになるってこと。マウントとしてはM42とかエグザクタマウントなのでキャノン機にもつけられるのですが、5Dマーク2は欲しいと思いつつ手が出ませんでした。どうせすぐ新機種が出ると思っていたから。でも出なかった。(笑)

キャノンがどんなフルサイズ機を出してくるのかまだ信憑性の高い噂も無い状態ですが、まぁ、出たら買ってもいいかな、と思ってます。ただ、キャノンの良いレンズを揃えることを考えると気が萎えてくるんですね。それはニコンとて同じで、使いたいレンズが二本あるんですが、それだけで40万円ぐらいする。まぁ、カメラを趣味にする人たちはそんなレンズを何本、何十本、そして他のメーカーのカメラも・・なんて人が世の中にはごっそりいるわけで、まぁ、趣味の世界は面白いというか恐ろしいというか・・・・。

私としてはそこまでやる気は全くないです。そもそも写真を写すのがうまくない。これって技術もですが、やっぱり感性だろうなと思うわけで、芸術性には疎い私には一番難しい分野です。

あ、そうそう、オリンパスの出すE-M5ですが、今までマイクロフォーサーズでは無理と言われている壁を乗り越えたようです。高感度の話。この写真を見てください。極端な例ですが、これはなんとISO25600の画像です。今までのマイクロフォーサーズ機では絶対にこれだけの絵は出なかった。RAWはまだ見ていませんが、高感度特性はソニーのNEX-7よりは間違いなく良さそうです。

画像サンプルがボチボチ出てきましたが、ISO3200は問題無さそうに見えます。ネット上ならISO6400でも大丈夫そう。もっとサンプルを見たいですが、ブログならこんなので十分。でも今まではこれは無理でした。

ISO6400

ISO12800

低感度に関しては昔から定評のあるオリンパスですから安心しています。そしてオリンパス機の良いところは、カメラ本体に手ぶれ防止機能が付いているということ。これってオールドレンズ遊びをするものからすると涙が出るほど嬉しいんですね。このカメラの高感度特性が良いこと、そして手ぶれ防止も着いているということで、かなり写真を撮る場面が広がりそうです。またシャッタースピードを稼げるというのは、すでに明るいレンズはいろいろありますが、今まで以上に室内撮りで真価を発揮しそう。

そういえば本日、同じマイクロフォーサーズ陣営のパナソニックが「極めて」高性能な新機種を用意しているとのインタビューレポートがありました。

小さなマイクロフォーサーズも、大きなニコンのD800も、APS-CのフジX pro1も今までとは違うレベルに入ってきているのがわかります。

さて、ソニーですが、本来なら去年の11月頃から年末、クリスマス商戦でごっそり売り上げを取れる状態でした。他社はまだ新機種の発表さえしていませんでしたし。ところがタイの洪水で遅れに遅れた。日本ではどんどん供給されているようですが、海外ではまだ全然駄目と言って良いほど供給が追いつかず。オーストラリアではいつ手に入るのかさえもわかりません。

そんなことでグズグズしている間に各社新機種を発表し、フジなんて発表したばかりなのにあと数日で販売が開始されます。そして後にはソニーに流れそうになったマクロフォーサーズユーザーを止めるための高性能機が発表され、ソニー機の売り上げの足をひっぱることになりそうです。

それにしても日本での価格の下がり方って酷いもんです。これはソニー機に限らず他のメーカーのカメラでもそうですが。この下がり方って異常。例えばソニーNEX-7。まだ海外では全く供給が間に合わないくらいなのに。

出荷と同時に急落してもう20%以上安くなりました。カメラ本体だけもあっという間に10万円を割った。

パナソニックのGX1という新しい機種も凄い下がりようです。あっという間に30%以上下がった。

でも自分が欲しい機種ってここまで下がらないんですよね。マーフィーの法則通り。(笑)

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