オーストラリア、テロの不安

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オーストラリアはISILに攻撃を加える「有志連合」の一国ですから、間違いなくISILの標的となります。

シドニーでのテロは異常者の犯行らしくISILとの、あるいは他の過激派組織との関係はわかりませんが、今回のニュースは「ISILと関係有り」とのこと。

豪でテロ準備した疑い、「イスラム国」関係者2人逮捕   ← クリック

TBS系(JNN) 2月11日(水)18時33分配信
 オーストラリアで、11日、シドニーでテロを行う準備をしていた疑いで24歳と25歳の男が逮捕されました。

 「男の自宅などから、複数の刃物や『イスラム国』を示す旗が見つかった」(オーストラリア警察)

 2人は「イスラム国」に関係しているとみられています。

 シドニーでは去年も、「イスラム国」の戦闘員から指示を受けていた男らが、市民を連れ去って殺害することを計画していたことが明らかになっていて、警察はテロ対策を強化していました。(11日18:00)

ISILはアルカイダの第4世代と言っても良いようで、私達が知っている過去の組織とは違う形態を取っているとのこと。つまり、大きなピラミッド組織は作らず、小さな組織の集合体としてそれぞれが独自の考えに従って動く組織。

これだと「首謀者」「トップ」を捕まえることができず、組織の解体は難しいとのこと。それを彼らは第一世代と言われるオサマビンラディンの組織以降、見てわかっているので、こういう組織にしたらしい。

だから今後は大きく組織的なテロは減り、小さなテロが各地で起きるようになるだろうとのこと。また、「危ないところに行かなければ良い」という考え方が成り立たず、テロも「警備が薄いところを狙う」わけで、まさかの場所でテロが起きる可能性がある。まさに昔のバリ島でのテロがそれで、「嘘だろ?」と思うようなところで起きるようになるんでしょう。

「嘘だろ?」とか「まさか」の場所を考えると、まさにゴールドコーストなんて標的としては最高かも。

彼らの目的は「恐怖心を与えること」だとすれば「多くの犠牲者を出す必要がない」わけで、「まさかの場所」を選ぶほうが効果的なはず。

日本も標的にするとはっきり彼らは公言したわけだけれど、どうするつもりなのか。ここで参考になるのがバリ島のテロで、標的はインドネシア人ではなくて「オーストラリア人を中心とした観光客」。日本でテロをするには日本人以外では目立ちすぎるし、バリ島でのように、「海外の日本人が集まる所」も危ないかもしれない。

今回のニュースもそうだけれど、神出鬼没となればどこでも危険があるわけで、「家に閉じこもる」しか防ぎようはないかも。

そんな時に長男の論理的な意見。「神出鬼没となれば危険な範囲が半端じゃなく広がる」わけで、自分を中心に見た場合、自分が巻き込まれる確率は上がるものの、確率そのものは限りなくゼロに近い。

なるほど、なんて関心はしていられないわけで、自分が犠牲にならなければ良いということじゃなくて、一人足りとも犠牲が出ないようにするにはどうするかと「そんな答えは無いにしても」考えるしか無いですね。

ユーチューブにイスラム国の内情がわかるビデオがかなりありますが、それを見ているとやっぱりこの問題の根っこは深いと思いました。まだ十代の純真な若者たちが「洗脳」に掛けられていて、ではISILは「過激な若者集団」なのかと思うと全く違っていて、歳もとった力のある人達が「思想的」な指導をしていて、「日本の赤軍派」をイメージするとまるで違うと思いました。

「キチガイ集団」には見えますが、彼らを後押しする団体、組織、民間人がごっそりいるという現実を考えないとならないんですね。だからISILを潰しても「必ず次が出てくる」。彼らの「行動」は結果であって、その根底にある「思想」の部分に手を突っ込まない限り問題の解決はないと思います。

でもその「思想」と「宗教」「神」が綿密にくっついているわけで、簡単には行かず。「穏健派」の考えを聞いて、「ISILは異常だ」と決めつけても、それはどこにでもある「宗派の違い」とも言えるわけで、耳に心地よい「穏健派」のいうことを聞いていても解決にはならず。

今まで千年以上続いてきたゴタゴタの延長線上にISILがあるはずで、これが10年、あるいは50年で片付くはずもないのかもしれない。この問題は「未来永劫続く」という専門家も少なくないわけで、「力で押さえつけたらますます過激化、泥沼化する」という、一見「安倍批判をするだけの左翼」の人たちのいう意見にも一理あるような気がします。

でも彼らは「ではどうするべきか」を言わないのね。ネットの中の左翼の評論家のいうことを読んでびっくりしたのだけれど、【「何をするか」ではなくて「何をしてはならないか」を考えることが重要だ】と。つまり、安倍さんの中東訪問、言動は駄目で、責任を取るべきだという論理展開になる。

ではどうするべきかを言わないのは評論家に非ず。ましてや政治家がそれを言わずに批判ばかりするとするなら、政治家としての自覚が無いということだと思うわけです。ただの外野の野次馬と変わらない。

私が感じるリベラル派の特徴って昔からここに問題があって、昔の社会党を思い出すけれど、「反対のための反対」が行動原理にあるんじゃないかと疑いたくなるのです。たまに「どうするべきか」を聞くと「世界中のみんなでお手て繋いで仲良く生きていきましょう」みたいな理想論を言う。そもそも貴方の周りにいる人全てと仲良くできたことがありますか?と聞きたいんですけどねぇ。

こんなことを昔リベラル派の友人に言った所、「できないことでも出来ると信じて高邁な思想を持ち続け、実現するような努力が大事」だとのこと。個人レベルならそれも良いかもしれませんが、国にもそうしろっていうのだから、私にはどこか歯車がかみ合わさっていないというか、ネジが一本はずれているかとしか思えない。

「遠くに大きな理想、目標を掲げるのは良い」にしても、ではこの一年、この一ヶ月、今日、明日に「やるべきこと」を落としこんで一つ一つクリアしないとなりませんよね。でも私の友人も「遠い目標」ばかり口にして、では今なにをするべきかに関しては何も言わない人でした。批判は得意だったけど。(笑)

私も批判は得意。(笑)

 

 
    

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