今になってわかった「都知事選」の裏。テレビや新聞では全くわからない

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都知事選は終わったけれど大事なのはこれからで、小池氏がどこまで「都議会の闇」に踏み込めるのか、そこに注目したいと思っています。

私が小池氏を推してきた一番の理由は「都議会の闇」をどうにかして欲しいという一点だったのはこのブログに何度か書いていますが、実は私は詳しいことは全く知りませんでした。

ただ舛添氏の進退問題の時も「何かが後ろで動いている」のは見えましたし、小池氏の立候補する前後の「不可思議な動き」、そして小池氏に異常なほど反発する自民都議連、北朝鮮のような「小池支持派に対する処分通告文書」、この辺は詳しい内容はわからなくても「何かが起きている」と感じていました。これはオリンピック関係でも同じ。そして小池氏は都議会の闇、ブラックボックスに言及していたし、オリンピックに関しても「透明化」が必要であると。

私はここに期待したわけですが、小池氏も抽象的な言い方しかせずに、具体的にどういう問題があるかは前も今も一切公言していない。

ところが分かる人には分かるわけで、当事者の自民都議連が一番ビビったんでしょう。

では選挙民、国民に何がわかっていたのかというとその辺は疑問で、私自身は何も知りませんでした。ところが今になって調べてみると、「猪瀬氏」が積極的に動いていて、公示日前にかなりの暴露をネットでやっていたのがわかりました。このルートは「ニコニコ動画」であり、彼のフェイスブック、ツイート、そして大手メディアではない「News Pics」というサイトが取り上げていた。

そしてそれに同調して、そこそこ名のある言論人がやっぱりネットを通して拡散していたのもわかった。そして今回の件で有名になった、若い北区選出都議の「おときた駿氏」も頑張って動いていた。

ではなぜ過去にそれが注目されなかったのかに関しては、猪瀬氏は「新聞やテレビ、週刊誌」に何度も何度も話を持ち込んだけれど、一切相手にされなかったとのこと。でも今回の都知事選で彼は作戦をねったんでしょうね。ネットで広げるという作戦。

この辺は私はノーマークでしたが、その時点で猪瀬氏の発言がツイートされた量は「311東日本大震災」の時に彼が「数百万人はいる帰宅困難者向け」に流したツイートをはるかに超える数字であったと。1万数千回ツイートされたらしい。で、それがリツイートされれば一瞬に数百万人にそれが知れ渡ったってことでしょう。でも私はその中にはいなかった。(笑)

小池氏と猪瀬氏がどうつながっているのかはわかりませんが、少なくとも猪瀬氏は小池氏のバックアップをしているし、猪瀬氏が知っていることは小池氏も知っている。というか東京都がどういうことになっているかは業界人(政治家、公務員)は誰でも知っていたのかもしれない。

結局、自民都議連としては「小池より鳥越の方がマシ」ということでキャンペーンを貼っていたんでしょうね。何が何でも小池だけは駄目。だから外から見ていると異常なほどの「小池叩き」があったのだろうと今になると納得。

では今後はどうなるのか。

私は日本の週刊誌を一切読まないのでわかりませんが、東京都のドンである内田茂自民都議連幹事長を週刊誌が叩きだしたのこと。結局、ネットで話があまりにも広がり、小池氏も具体的には言って来なかったものの「何かが起きている」のは都民、国民にバレてしまったので、週刊誌もその内容を書けば売れるのは間違いがなく、動き出したのでしょう。

そうなればドン内田も非常にうまくないし、伸晃氏も同様で、それぞれ幹事長、会長を辞職することとなった。

ところがこれで解決では無いようで、かつてドン内田茂氏が「都議に落選したのにもかからわず幹事長の席に座ったままで指示を出しコントロールしてい」くらい、力は強く、「彼がいないと話は進まない状況」に変わりはないのかもしれないと言われている。もし都議そのものを辞めたにしてもその過去があるわけですから。

この辺の話は新聞やテレビには一切出てきませんでしたが、地方局でかなりまとめた物がありました。東海地方3県向けのローカル番組『ゴゴスマ 〜GO GO!Smile!〜』。猪瀬氏も出ている。

地上波でここまでやるってかなり珍しいし、キー局はこういう内容をやるのかどうか。

猪瀬氏が今回「動く」という話はニコニコ動画の中の討論会で話していて(細かい東京都の闇の話も)、それを公示日の前に「News Pics」というネットのニュースサイトに出す計画があったのもわかった。

ただ、今になると「天皇のような内田茂なる都議がいて利権、都議会を牛耳っている」という絵図が作られていて「悪者」のレッテル貼りが進んでいますが、これもまたちょっと違うような気がするんですよ。なぜか世の中は「善か悪かのニ極論」が好きで、「雰囲気で」極端な方向へ動く。これは猪瀬氏の5000万事件も同じで、今になればあれは「猪瀬下ろし」であって、5000万の授受に関しては不起訴。ただ記載漏れがあったという点だけを有罪としたという結果。でも「猪瀬が賄賂をもらった」と世間は騒いだわけで、誰も真相を知ることなく、雰囲気で叩く。舛添氏のリンチと同じで「法律より倫理の問題」としてそのリンチを正当化する。これが常に行われているってことじゃないですかね。

そういう観点から天皇と言われる内田氏を見ていくと、利権を握ってガッポリ儲けているって感じないんですね。確かに法律違反もやっているようで、自分が監査役をしている会社が東京都の工事を請け負ったりしているものの、内田氏の資産は決して多くはなく、それは息子夫婦の名義に変えていろいろやっている様子はあるものの、「多額の賄賂をもらい、金をばらまいて権力の座にいる」というイメージじゃないんですね。

私から見ると「権力者」ではあるけれど、田中角栄みたいな感じでは全く無い。

つまり内田氏にしてみれば、「これが都のため」と思っていたのかもしれない。物事をスムーズに運ぶ為には自分が調整役となったほうが早い。皆が好き勝手なことを言い出したら物事はなかなか前に進まないわけですから。で、他の党の議員も東京都の職員も彼の指示を仰ぐという形で物事は進んでいた。でもそれは民主主義ではないわけで、これに反発した議員は自殺に追い込まれたり、全く無視されたり、異常なことが起きた。

内田氏を擁護するつもりはまったくないけれど、またこれからリンチが始まるのだろうと思ったり。

でもこれをキッカケにして、たとえ議会が荒れて物事が進まないにしろ、民主主義の基本は守って貰わないと困るし、内田氏の「影響力」をこれからどれほど排除できるのかは見ていこうと思いますし、猪瀬氏は徹底抗戦するつもりなのははっきりしていますから、今後もっと「闇の部分」が明らかになっていくのでしょう。

ただし、その流れが「オリンピックのドン、森元首相」のところまで及ぶのかどうか。ここが一番のキモのような気がします。猪瀬氏が森おろしで動き出した時に、あの5000万事件が出てきたと言っていますし。

さて、この動きを官邸はどう見ているのか。

安倍さんはさすが狸で都知事選とは適当な距離を保っていて、自分のところに火の粉が飛んでこないようにはしていたけれど、オリンピック担当大臣には小池氏とはそりが合わない丸川氏を置いた。

この丸川氏は都知事候補選びでも話が出ていたわけで、当時、「丸ちゃんなら良いね」と自民都議連が言っていたのを思い出します。

そもそもなんで都議連がそれほどの力を持つのかですが、私は恥ずかしいですが知らなかったことがあります。東京都を地盤として国政選挙に出る場合、その候補者のために実際に票固めをするのは都議であり、区議が手足となって働くわけで、彼らが動かないと組織票も取れないってことなんですね。だから国会議員も頭が上がらないと。なるほどなと思いました。

また今回、猪瀬氏が副知事、知事だった時代に何をしたのかも詳しく知りましたが、「東京から発信する」ということが実際に出来るんだということ。つまり各省は縦割り行政でなにをやるにも決まらない。そこで東京都で調整して「試しにやってみる」ことがある様子。そしてそれを基盤とし、例とし、各省も動き出して全国に広まる、みたいな。やっぱり東京って大事なんですね~。勉強になりました。

さてさて、東京都の大掃除はこれからが始まり。どうなりますかね。来年の都議選にも関係してくるわけで、とりあえず小池氏は「戦闘意欲丸出し」にはせずに「手を繋いでやっていこう」的な態度でいますが、あの人は「過去のことを簡単に忘れる人じゃない」のは今まで見ていてわかりますし、政治家とはそもそもそういうところに敏感なはずで、したたかにやって行くんでしょうし、やってもらいたいと思います。

都議会の内部で何が起きているのか、それに関しては上にも書いた北区選出の都議「おときた氏」の言動に注目していればわかると思っています。彼もネットを使っていろいろ配信しているし、新聞やテレビには出ないこともわかってくるはず。

東京都議会議員 おときた駿 公式サイト

彼と仲間の区議が話している動画。猪瀬氏も話していない、細かい問題がいろいろあることをしゃべっています。

こういうのを見ていると時代が変わったと思います。以前はテレビ新聞、そして真偽が怪しい週刊誌の情報のみが我々の情報源でしたが、それって彼らのプロパガンダに間違いなく乗せられているはずで、実際に何が起きているのかは全くわからない。でもネットの時代にはありとあらゆる情報があるんですね。ただし、それぞれが勝手にやっていますからそれこそ真偽は全くわからないわけで、我々も「どう聞くのか」が大事になってくるんでしょう。

そういう点で我々は「ニュースを見抜く訓練」ってまるで受けていないわけで、テレビ新聞を信じるのが普通。こういう見方、聞き方でネットの情報を見るとどうなるのか。

大手メディアの悪いところはいろいろあるわけですが、我々も新しい時代に合うように変わっていかないとならないってことなんでしょうね。

テレビと新聞しか見ないのが普通の年寄りは今後は蚊帳の外ってことになるのかもですね。(笑)

猪瀬氏が良いことを言っていました。「テレビ新聞は【起きた結果】だけしか報道しない。【今、起きつつあること】は報道しない。だから不正があっても止めることができない。」と。当然、不正と戦う人たちが一体何をしているのかも一切知られることもないんでしょう。

このブログもあることないこと色々書いていますが(笑)、それは嘘だの違うだのってことをはっきりさせるのが大事だとは私は考えていないのです。だから世の中の常識とされているアタリマエのことを書こうなんてことは全く考えておらず、「こういう見方もある」というところを私は一番大事にしたいと思っているし、どちらかと言えば「世の中では非常識と言われるような内容」を書きたいぐらいです。頭を柔らかくして、とりあえず「耳を傾けてみよう」と思わないかぎり、私たちはいつになっても「真実」に近づけることはないのだろうと思うから。

でもこのブログには妄想も書きますから、ご注意を・・。m(_ _)m

 
 
 

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