今回のこのエントリーも非常に長いですが、私が最近、考えていること、生き残りに重要だと思うことの全てを書きました。
アメリカがクシャミをすると日本は風邪をひくと昔から言われていますが、私は今もそれは全く変わっていないと思っていて、両国の株式市場も連動しているとは言わないものの、「強い相関がある」のは誰も否定しないはず。
だから私には日本の景気や将来を考える時には「まずアメリカの様子を見る」のが習慣化していて、このブログにもアメリカのことばかりを書くから???と思っている読者も多いかもしれない。
それプラス「為替の変化」の影響が大きいわけで、「アメリカの動向と為替」を見るのは大事だと思っています。
トランプが新大統領になってどうなるかですが、彼のやろうとしていることそれぞれを見ていくと、インフレ政策もデフレ政策も入っていて、注目される「関税」ですが、それを支払うのはアメリカ国民であって、輸出国、輸出企業が払うわけじゃない。でも輸入品が高くなれば「高い自国産を買うしか無い」わけで、国民の負担増になるのは同じこと。でも国内産業は良くなるかもしれないけれど、その辺のバランスが最終的にどうなるのかはわからない。
またドル安をトランプは目指しているけれど、それによって「アメリカの輸出が増える」「海外からの投資や国内回帰が増える」のかどうかが私には疑問で、これはかつて日本がアメリカに虐められていた頃も同じ様に思っていました。「勢いのある日本の出鼻を挫く」にしても、「そもそもアメリカに輸出可能なものがあるのか」と。せいぜい、食料しか無いんじゃないかと思っていました。
どちらにしろ「関税を上げる」「ドル安」「エネルギー価格を下げる」ことの3つはセットであって、それができなければ「インフレ抑制は出来ない」「国民の収入を増やせない」とトランプは信じている様子。なおかつトランプは「減税」「規制緩和」も言って、それらは良いことだとしても「都合の良い話をズラズラ並べているだけ」の様な気もしてくるわけです。
アメリカ国民が望んでいるのはやっぱり「インフレ抑制」であり「収入の増加(+働く場を増やす+減税+規制緩和)」であって、それは「不法移民の追い出し」にも繋がってくるわけですが、私が望んでいるのは「左派思想、グローバリズムからの脱却」「アメリカ文化を取り戻す」ことであって、決して経済的なことではないのね。ま、それらはリンクしていることでもあるけれど、【経済的に失敗すればトランプ政権は倒される】のは間違いないと思うし、だからトランプがやりたいことをやるには「経済を良くしないと何も出来ない」はず。
だから「まずは経済的にどうなるか」が重要となるわけで、私はアメリカの様子を注視しているしブログにも書いているわけです。
これはマレーシア在住者とて同じで、私みたいな年寄りは「日本のバブル崩壊」「ITバブルの崩壊」「リーマンショック」も覚えていて、マレーシアでリーマン・ショック時に何が起きたのかも見聞きしてきた。
しかし、ついこの間のリーマンショックでさえもう「今から17年前の出来事」なわけで、今の30代は子どもであったし、40代でもまだ若い頃だから「自分の大問題としてあの恐怖を経験をしていない人は多いはず」であの怖さを実感としてわからないのかもしれない。
「マレーシアに住んでいるのだからアメリカは関係ない」じゃ済まないはず。決して他人事じゃない。
逆にリーマンショックでコテンパンに叩かれた私は「恐怖が強すぎる」し、「ビビり過ぎ」なのも間違いないと思う。ここのところの「新NISA」も同じで、これで盛り上がっているのは若い世代でかつての「バブル崩壊」「ITバブル崩壊」「リーマンショック」を経験している年寄りは「慎重である」とのこと。
ま、「歴史は繰り返される」のは間違いがなくて、今のビビリの年寄りも1980年代のバブルでは「この世の春」と感じるほど「儲けた」し「投資も頑張った」はずなのね。当時、「株式投資(+不動産投資)をしないやつは馬鹿だ」ぐらいの風潮があったのは今と同じ。そういう当時イケイケだった人たちがその後どうなったのかは別の話。
リーマン・ショック時にはマレーシアから「潮が引くように日本人が急激に減った」時でもあって、当時すでに「年金生活」でマレーシアライフを満喫していた私より上の世代だけは「収入は確保され、資産形成も終わっている」から大きな影響はなかったはず。それどころか「世の中の不景気、デフレは\(^o^)/」だったと言っても良いと思う。
だから私が気がかりなのは「今の30代、40代」で、【やっと収入も増えてきて、資産形成も真剣に考え始めた人たち】がこれからの世界の動きで「大打撃を受けることだけはどうにか避けること」が重要だと考えているわけです。彼らがこれからの日本の中心になるわけで、若い内に大きな打撃を受ければ当然、それはその後も延々と後を引くわけで、心配です。
今、これからの世代が株高で有頂天になっていたら「日本の未来はない」と思う。
「積極的に投資をするべきではない」という意味じゃなくて、「積極的にリスクを想定しながらリスクを取り、対処方法を考えるべき」という意味です。
私が理想とするのは、今以上に日本人が「投資を増やすこと」なんですよ。その代わり、株式市場がクラッシュした時に「おいおいおい、日本人投資家は皆、うまく逃げたぞ」と世界から言われるようだったら良いなと。そして世界中の投資家が頭を抱えている時に、「どうも日本人が買いだした様だぞ」と。
日本は「ものづくり」においては、私は今でも凄いと思うのね。
そりゃ「スピード感がない」にしても、それは外国が無視するようなことでも無視しないし、「良い仕事をするには重要なことを疎かにしない」ということでもあって、【立ち止まらずに走りながら考えろ】というのもわかるけれど、「トライアンドエラーの回転率を上げる」なんて決して簡単とは思えないし、本当にそれが良いのか私にはわからない。ま、そこが「年寄りは年寄りで時代遅れと言われるゆえん」なんだろうとは思っていますが。(笑)
でも「日本人のものつくりは凄い」と言われるのと同じ様に、「日本人の投資戦略には敵わない」と外国人に言わしめる日本人であって欲しいと思うし、絶対にできると私は信じているんですよ。
明治維新後に日本は急激に発展し、「絶対に勝てない」と言われた「日清戦争、日露戦争」に勝ち、世界を驚かせて、第一次世界大戦でも連合国側で力を発揮し、古い言い方だけれど【一等国】として世界に認められ、国際連盟(国際連合ではない)で「常任理事国」にもなった。
そもそも今のG7にしたって、その中に入っている「アジアの国は日本だけ」というのも凄いことじゃないんですかね。
これは日本国家としての「諜報機関」もしっかりしていて、「頑張ったらたまたまうまく行ったのではない」と思うのね。
つまり「しっかりした戦略を持っていた」ということだと思うんですよ。
でも今の日本政府にそれがあるとは思えないし、そもそもの発端は第二次世界大戦後の「日本の牙を抜き、戦争犯罪を行ったことを未来永劫反省するように植え付け、二度とやる気を出さない日本にし、優しくて従順な日本人を作る為のマッカーサーによる日本改革(ウォーギルトインフォメーションプログラム+新日本国憲法の押し付け)」がうまく行き過ぎたことであると私は思っていて、日本は「未だに戦後を引きずっている」様に見える。
政府がそうだからとしても、「国民がそれに追従する必要もない」わけで、国民がしっかりした戦略を持てば、政府も変わると信じています。それを先導しようとしたのが「安倍首相」で、本当に惜しい人を亡くしたと思っています。
投資においても「アメリカのインデックス、オルカンを持ち続ければ良い」とか、「積立投資がベスト」とか、それが「戦略」とは私には全く思えないのね。私にはあまりにも初歩的で稚拙で「投資をバカにした考え方」にも思えるんです。
日本は自動車で世界を席巻したけれど、それは「難しいエンジンの開発に優位性があった」からであって、他国はその競争に負けたと言って良いと思うのね。だからアメリカの自動車産業の衰退も起きたし、ヨーロッパでも対抗策として「ディーゼルエンジン」を基本に持ってきたけれどそれも失敗。そして「EV(電気自動車)」を持ち出してきた。「エンジンがない」ところなら競争に勝てると読んだのでしょう。「組み立ての技術」があればそこそこの車は作れる。ところがそれは「中国に優位性を与える」ことになってしまった。
かつてカリフォルニア州の「排ガス規制」ですが、あまりにも厳しくて世界中の自動車メーカーがそれをクリアするのは無理だと言っていた時に、「ホンダがその規制をクリアした」のね。これはセンセーショナルな出来事で、それから世界はその動きに追従するしかなかったなんて出来事もあった。
私は株式投資もそれと同じで、自動車で言う「エンジンは難しいからモーターで行こう」というのと同じ様に【投資でも安易な方法を選んでしまう】事が起きていると思っています。ま、「新参者」としてはしょうがないことですが、やっぱり投資で成功するには「アメリカのインデックス、オルカンを持ち続ければ良い」とか、「積立投資がベスト」というレベルを乗り越えない限り生き残れないというのが私の考えです。
かつて江戸時代から「日本を訪れる多くの外国人が日本人の教養の高さに驚いた」なんていう歴史書は多くあるわけで、その日本人の平均的な「頭の良さ」「用意周到さ」って今でも変わらないと思うんですよ。
日本は「個人投資の歴史は浅い」のは間違いがないですし、株式投資をする国民も全体の10%程度しかないと言われていて、もしかしたら「今、やっと芽を出した時期」とも言えるのかもしれない。
これがいつの日か30%40%と増えて、そしてかつて日本が弱電関係、自動車関係、半導体関係、そしてアニメが世界を席巻したように、「日本人投資家が世界を席巻することは可能」だと私は思うのね。
今の日本の株式市場は「外国人動向が注視される」けれど、いつの日か「世界が日本人投資家の動向を注視する時代」が来ても全くおかしくないと思うんですよ。
今、世界の金融界はユダヤ人が牛耳っているのは誰しもが知っていることだけれど、日本人も同じ様に「投資の世界の寵児となる」ことは可能だと思う。それだけの「素養」は間違いなくある。
そもそも株式市場と同じ様に「先物市場」も巨大ですが、「世界で初めて先物を作ったのは日本」だと皆さんはご存知だろうか。大阪の「コメ市場」で先物が誕生した。
チャート分析で使われる「ローソク足」も日本で生まれて世界の標準となっている。
日本は「アメリカの、世界のATMマシンと同じ」と揶揄されて久しいですが、構造的にそれから逃れられないとするならそれも良いじゃないですか。その代わり、日本は世界市場からがっぽり稼げば良い。
そもそも今だって「日本が持つ対外債権は世界一」ですよね。
日本は本当は凄い国なのを忘れちゃならない。
アメリカでは国防総省(ペンタゴン)やCIAが大きな力を持っているのは誰しもが知っていますが、それらが出来たのは第二次世界大戦後らしい。それまでは国防は海軍省と陸軍省しかなく、内向きのアメリカだったから世界から情報を集め、世界をコントロールしようとするCIAもなかった。
なぜ戦後、今までと同じじゃまずいとアメリカが考えたのか。
それは「小国だと侮っていた日本にコテンパンにやられたから」だと言われる。アメリカはなぜ「日本だけに原爆を落としたのか」も、なぜ「戦後マッカーサーは日本の大改革を実行し、国際法違反の憲法の押し付けまでしたのか」も、なぜ「アメリカは敵国だった日本と同盟関係をすぐ立ち上げたのか」も、なぜ「日本に核武装させたくない」のかも同じ理由。
私は「世界は日本を眠れる獅子だと考えている」と思うんですよ。韓国だって中国だって「日本が軍事を強化するのにビビる」のはそれが理由でしょう。
でも日本人はそれに気がついていない。それは世界の中で日本がどう動いてきたかを知ろうとしないから。また「日本の過去を否定して戦後生きることを強制されたから」だと思う。それは軍事国家になるべきというのではなくて、日本がその道を選べば「出来てしまう潜在能力がある国」だと世界は見ているってことでしょう。
世界には大国の植民地ばかりの時代でも、日本が植民地になることはなかった。スペインが日本を侵略しようと計画したこともあったそうだけれど、それは断念した。また、鉄砲は種子島に伝わったと言われていますが、その後、日本はすぐに鉄砲を自国生産して、ある時期、「鉄砲の保有数は世界一だった時代」もあった。日本が「チャンバラばかりしている遅れた国だった」なんてのは大違いなのね。
世界に巨大な帝国を作り、アジアからヨーロッパまで勢力を広げた「モンゴル帝国」が日本に来襲したのを日本は二度に渡ってそれを阻止した。
日本って世界から見たら、歴史的にも「非常に特殊な国」なのを日本人は忘れている。それは「アタリマエのこと」だから意識しないのね。
ウォシュレットなる「歴史的大発明」をしたのも日本。(笑)
今、多くの日本人が日本人が持つポテンシャルに気がついて皆が立ち上がったらまた歴史に残るようなことも【投資の世界】でも起きると私は思うんですよ。
また「FIRE」も考えもので、若者の多くがそれを目指したら国は滅びる。
やっぱり私は「ものづくりは基本」という(古い)考え方を持っていて、そして「多くの仲間と力を合わせて何かを作り出す」のが日本人はうまいはずで、「良い企業文化がしっかり根付いて力を発揮する」ことが本来は何よりも重要だと思っていて、でもFIREを若者が目指すのは「十分な収入がない」ことと「企業文化の問題」かもしれず、サラリーマンでも十分な収入を確保できる社会が理想だけれど、それぞれが「副業としての投資で給与所得とイコールかそれ以上を稼ぎ、多くのサラリーマンが(サラリーマンとしての)生涯所得以上の資産を持つ社会を目指すのが本来、今の日本が狙うべき将来だと私は思うのね。
そして、例えば世界に名だたる「ソニー」だけれど、外国資本が70%の株式を持っている。つまり「ソニーは日本企業ではない」わけで、同じ様に優秀な「日本人が日本企業だと勘違いしている企業は多い」じゃないですか。つまり「日本市場は海外勢による【狩り場】と言って良くてこれじゃいくら頑張っても「富は海外に出てしまう」わけで、それは「日本人投資家の力の無さ」といえるのかもしれないし、「日本の再生は日本人投資家の力量に掛かっている」と言っても過言じゃない。
それなのに日本人投資家は「アメリカインデックスじゃオルカンじゃ」と浮足立っている。でもそれは「伸びる分野に投資をする」という意味では正解だけれど、「なぜアメリカ株式は高いのか」の根本的な要因を見ていないとするなら、「飛んで火に入る夏の虫」でしかないことを理解すべきかもしれない。だって「アメリカ株が下がったら撤退する」という戦略も無いのだから。
私は日本人投資家がもっとプロ意識を持って確かな戦略を持つことは不可能じゃないと信じています。
ちょっと毎度のことで話は飛びますが、オーストラリアだけれど、給与水準は高く、年間の有給休暇も4週間あって(子どもが生まれれば我が家の次男坊みたいに育児休暇を含めて2ヶ月間の有休が取れる)、残業もほとんど無い、サービス残業なんてありえない。転職は簡単で「学び直しのチャンス」もある。その代わり税金は高いけれど、医療費は基本無料で、基礎年金は掛け金不要。その代わり収入が多ければ基礎年金は受け取れず、日本で言う「生活保護の意味合いが強い年金」。失業保険は支給期間に限度は無く、贈与税も相続税もなく、家族の資産はそのまま受け継がれる。そしてセーフティーネットもしっかり張り巡らされている。
これがベストではないし、問題がないわけじゃないけれど、日本に比べると時間的にも金銭的にも精神的にも生きるのは楽なのは間違いがなくて、だから「投資活動も余裕を持ってできる」ということでもあるのね。
日本人は「働くのは美徳」と考えるし、私もそのとおりだと思うけれど、それを権力者は利用して「奴隷のように使う」ようになるわけで、それを企業にさせないオーストラリアみたいな「社会システムを作る」のも重要だし、日本は日本の特性に合わせた理想社会を作ることを諦めちゃ駄目だと思うんですよ。
また移民システムも同じで、「必要な人材だけを受け入れる」のがオーストラリアの移民政策で、「誰でもOK」なんてなっていない。それどころか「国内で過剰な競争が起きないように毎年、どういう人達を入れるかの見直しがなされる」のね。
こんなのは「理想でもなんでもない、当たり前のこと」だと思うのだけれど、そこにあるのは「豊かな国民生活を作る」という目的があるわけで、日本の場合は「企業の論理で決まっている」様に見える。つまり「安易な方法」に流れるのは当たり前で、【徹底的な合理化、自動化はお金がかかるからやらない】【経費削減だけは一生懸命】という悪い方向に動いているんじゃないですかね。
そういう意味ではマレーシアの移民政策も見習うべきとことがあって、「安い労働力が必要」ならそれを受け入れるにしても、それは「季節労働者と同じ」であって、「契約が終われば帰ってもらう」のが基本で、「居座り」は認めないし、長年働いても「永住権も出さない」。当然、そういう労働者の後々の面倒を国が見ることもない。
「お金を稼いで自国の家族に送る」「国に帰ってから家を立てるのが目標」なんてのは昔からの出稼ぎではふつうの事で、「家族も連れて来なさい」「海外在住の家族の健康も国が面倒見ます」「頑張って働けば永住許可も市民権も取れます」と日本が大盤振る舞いする必要があるとは私には思えず。
「困っている人たちに手を差し伸べることは重要」ですが、でも「困っているんですか?では我が家に来てください。一緒に生活しましょう」というのが正しいとは思えない。欧米の「不法移民さえも受け入れる」のは実は人道主義ではなくて「安い労働力の確保と国内需要を増やすのが目的」なのははっきりしているじゃないですか。つまり「不法移民でさえも入れるのが利益になる勢力」がそれを進めているのが実情でしょ。
でも一般は「人道主義じゃ、人権じゃ」というプロパガンダに乗せられてしまう。それもまた当たり前で、「安い労働力が必要だから」なんて言うわけがない。これは日本も同じで、「人口減少を止めるため」と問題をすり替える。
人口減少が日本の問題だとしても、ドイツの人口は日本の70%程度で、GDPは日本を抜き(一人あたりのGDPももちろん上)、韓国の人口は日本の3分の1程度なのに一人あたりのGTPは日本を抜いた。もちろんその数字からは見えない問題は多いにしても、そして「円安」だからドル計算ではそうなるにしても、日本は一体何をやっているんですかね。「世界一の金持ち国」と言われるけれど、「対外純資産」が世界一でも一般国民は関係ないし、ドイツも対外純資産は日本に肉薄している。でもドイツの人口は日本の70%。
日本の一人あたりのGDPなんて悲しいことになっていて、2024年は世界で39位。つまり主だった先進国はもちろん、平均的な国よりも日本国民の収入は少ないことを意味していて、かつては「アメリカさえも抜く」と言われ「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と世界でもてはやされた過去があるのも、今は遠い昔。
つまりこれは「日本が今の何倍にも豊かになれる余地がある」という意味でもあって、諦めるのはまだ早いんじゃないですかね。また豊かになるのを「日本政府に依存する」のも間違いで、まずは国民一人ひとりが「自分で稼ぐ」ことに目覚める必要があるし、海外を見ると「外国人は成り上がるために貪欲で苦労しながらも頑張っている」のがわかりますよね。
私は日本人の教育レベルの高さから考えても「個人投資で成り上がる」ことは可能だと思っています。皆が思うほど難しくないかもしれない。ものつくりは世界のトップクラスでそれは日本国民の総力がそれを成し遂げているのに、投資に関しては幼稚園レベルってなんかおかしいと思うんですよ。私はそれは日本人投資家がカモとして見られていてことに気がついていないからだと思っています。
今、中国が大きくなって「高品質の半導体を中国には渡さない。製造機器も同様」なわけですが、いつの日か、「世界の株式市場が日本人投資家には制限を設ける」ようなことが起きる日が来るのを私は夢見ているんですよ。
なおかつ「株式は買って持つだけじゃなくて、下落時にも利益を出せる」ことも忘れちゃいけない。FXと全く同じ。
「投資をしてまず自分が豊かになる」のは順序として当たり前ですが、その先に「それが日本の国力を上げることにつながる」ことを絶対に忘れてほしくない。
【日本はやっぱり侵略国家だ】【世界の富は日本人に奪われている】【日本人は儲けすぎる】と世界に言われるようになる日を夢見ています。実際にかつては繊維、弱電、自動車、半導体に関してはそう世界に言われてきて、アメリカには何度もそれを潰されてきた。
私は、日本人は投資の世界でも同じだ、勝ちすぎると世界に言わしめたい。そしてバブルの時にはまさにそう言われてきたんですよね。ニューヨークの名だたるビルやハワイのワイキキの多くのホテルは日本勢に買い占められ、それは私達家族が25年住んだオーストラリアはゴールドコーストも同じだったんですよ。あのショッピングセンターもあのコンドもあのゴルフ場も日本人のものかと。そして「日本勢を締め出せ」というデモまで起きた。
そして「世界のATMマシンが日本」ならもっと凄いATMマシンになったら良いと思う。お金は使うためにあるのだから、ガンガン稼いで他国の支援に回せば良い。私は日本人が持つ価値観としてもそれが出来る珍しい民族だと思っているんですよ。
今の日本では、皆が利己的になってしまって「今だけ、お金だけ、自分だけと考える人が増えた」と嘆く人が多いけれど、そんな言葉が出てくる事自体、日本人って利他主義が発達しているからだと思うわけで、海外では「今だけ、お金だけ、自分だけ」なんて「当たり前でしょ~~」と言われるだけかもしれない。
日出ずる国、日本。
「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われる時代が再び来るのを私は夢見ています。
まだまだ諦めるわけにはいかない。
でもそんなこれからの日本を作るのは年寄りではなくて「今の20代、30代、40代」、じっくり考えて頑張って欲しいです。
今、アメリカの株式市場も不透明な動きになっている。
「学びのときが来た」ということじゃないでしょうか。
私が考えるそれの答えですが、いつもブログに紹介する「石原順氏」の考え方が重要だと思っています。
でもこれは「初心者向けに話している」のであって、動画の中の彼の考え方は「初歩的なもの」でしかなくて「決して到達点ではない」のね。
でもこの考え方が理解できていないと、「何をやっても無駄」だと私は確信しています。
ただし、「彼の読み、売買手法」が良いと私は言っているのではなくて、「相場に対する基本的な考え方は正しい」と思うだけで、私と彼とは「やっていることは全く違う」のね。そもそも私は「長期投資は債券投資だけ」で「株式もインデックス投資もしない」し、積極的な利益追求するのは「超短期の投機」なわけです。そういう意味で「どういう投資対象でどう投資するのか」は個人の適性なり好き嫌い、得手不得手によって違うし、「他人のそれを真似ても駄目」なのね。
だから「自分にとってのベストは自分で探すしか無い」と思っています。でも「基本的な相場とは?」という考え方は私とこの石原順氏は「全く同じ」だということ。結局、突き詰めれば「理屈も関係ないし予想をしても無駄。流れに乗れ」「未来を語る人を信じるな」と彼は言う。つまり昔から言われている「トレンドに乗る」のが唯一の王道だということでしょう。
投資を単なる「資産形成の方法」と考えては駄目で、「戦争と全く同じ」と考えるべきで、「攻撃は重要」だけれど、同じ様に「防御も、あるいは撤退」も積極的にする必要があるのは誰にもでもわかるはず。また「停戦、終戦の条件」も常に考えるべきですよね。
つまり投資で言えば「出口戦略」は常に考えるべきで、それなき投資は「特攻隊と同じ」じゃないですかね。
また巨大な額を投資する大手企業や機関投資家は「買うか、撤退するか」の選択しか無い。「空売りすることはほぼ不可能」なのね。なぜなら取扱高が大きすぎて、自分の空売りだけで市場が崩れてしまうから。また立場上売れないことも多い。
ではどうするのかと言えば、株式市場と同じような「巨大な先物市場、オプション市場」を使って【ヘッジをする】わけです。
今、株式投資をしている方々にお聞きしたい。
「出口戦略はあるのか?」「ヘッジの方法は?」と。
また私達は相場の動きを見る時に「買い場はどこだ?」という見方をしてしまいがちだけれど、それと同じ様に「空売りする場所はどこだ?」という見方が非常に重要で、その見方が身についていると実際に空売りはしなくても「自分の持ち株の撤退場所も見える」ことを意味する。
出口戦略って本当に重要で、「そもそも利確して初めて利益が出る」のであって、「どれほど含み益が大きくてもそれは絵に描いた餅でしかない」のをしっかり理解するべきじゃないですかね。
こういうことの重要性は「株式が上がっている時期しか経験がない」としたらわからないのね。「うそ~~~」と思うような暴落を経験して初めてわかること。でもそれは実際に経験しなくても「過去から学ぶことは可能」なのね。
そしてもう一歩進むと、「多くの投資家が泣いているような時期」でも「売りで利益を出せる」ことに気がつくはず。これが出来るようになると「市場がどう動いても不安を感じなくなる」という非常に大きな変化が起きる。そして「大事なポイントはどうトレンドを読むか」という技術的なことに行き着く。でもそれは「未来を読む」ような神業とは違っていて「学ぶことで解決できる」のね。
最初からそこまで考える必要はないにしても、「出口戦略」が重要なのは同じだし、せめて「危なさそうだ」と思った時には「つなぎ売り」という手法があるのだから、それをやってみるのも良いんじゃないですかね。
「つなぎ売りってなんだ?」と知らないとすれば、そもそも株式投資なんかやらないほうが良いのかもしれない。
そういう人でも利益を出せる時ってあると思うんですよ。それがこの10数年の動き。あるいは日本の1980年代の動き。
誰しもがこの動きは続くと信じていた。だから高値を平気で追いかけて買い続けたのね。
でもそれがいつまでも続くと思うとしたら・・・・・。
日本が真珠湾攻撃をし、その後、快進撃をしたときと同じかもしれない。
大事なことは「将来を予想することではない」のであって、「どんな時代でも臨機応変に戦略を変更できる対応力のみ」じゃないんですかね。
こういう動きはアメリカ株とて同じで、過去を見るスパンを50年ぐらいにして見てみる必要がある。だって長期投資をしているんでしょ?将来20年でも30年でも持つつもりがあるならば、「長い過去を見る必要」があるんじゃないですかね。
とにかくまずは「自分に出口戦略はあるのか?」を真剣に考えてみて欲しいです。「取らぬ狸の皮算用をしている自分」がそこにいないのであればよいのですが・・。
「安くなったら買い増せば良い」という考え方も、「いつか上がる」という大前提があるからなはずで、それはその通りかもしれないけれど、高値を取り戻すのに日本は34年も掛かったし、アメリカでさえもITバブルの崩壊後の高値を取り戻すのに17年掛かった過去がある。ま、10年でも20年でもそれ以上でも「含み損を抱えたままで我慢できる」のならそれにトライしてみるのも良いかもしれない。でも日経平均の場合、高値から5分の1(80%の下落)という恐ろしい価格まで下げたし、アメリカでも暴落が起きると40%50%ぐらいは簡単に値下がりした過去がある。
私が株式の長期投資をしないのは「私には大きな含み損に耐えられないし、利益が出るまで我慢することも出来ない」からであって、それなら毎年5~7%の利回り得て、それを複利で回す方法を考えるほうが良いと考えて「債券投資のみ」にしているわけです。
また上に書いたように「トレンド追従」をして買ったり売ったりするのも「額が大きくなると精神的ストレスがとんでもなく大きくなる」(ストレスが貯まると目を瞑って放置したくなるし、そうしたこともあった 笑)からそれも私はやりたくない。だったら「定期預金」みたいな感じで、でもリスクをそこそこ取れば(今なら)5~7%の利回りを「放置」するだけで得られる債券投資のほうが「心の安定」があるのね。ちなみに過去には年利8~10%という時代も長かった。
でも爪を伸ばすと債券投資でもクレディ・スイスのAT1債で人生初の大損をするようなことも起きる。
やっぱり年利10%以上を確保しようなんて「欲張ると天罰が下る」のを実体験しました。このクレディ・スイスの債券だけで私とヨメさんの老後は安泰だなんて「取らぬ狸の皮算用」をしてしまった。(笑)
それでもそんな経験は30年以上の債券投資の中では初めてで、「ポートフォリオを組んで分散投資(債券の分散ね)」をしていたから助かった。もしも集中投資していたら数十年の苦労が一瞬にして溶けるという恐怖を味合うことになったはず。
でもそういうことは世界の大変動、つまり戦争や自然災害、世界経済のクラッシュでも【必ず起きるのは歴史が証明している】わけで、私もリーマンショックでは恐ろしい体験をしましたし、だから我が家の場合は「短期売買の投機を利益を得る柱として大事にしている」わけです。これは市場がクラッシュしようが大暴騰しようが関係なくて、「取引市場が開いていて、それにネットを通じてアクセスできる限り利益追求が出来る」し、そもそもそれが我が家の資産形成の柱でもあったから。
実は今のこの我が家の基本方針も、最初からそれがベストだと思っていたわけじゃなくて、あれもこれも試した経験上、「こうするしかなかった」という感じでしょうか。そしてこの方法でガンガン資産が増えたわけでもなくて、なんとなく方針が固まってきて20年、今になると【これで良かった】、【やっと実がなかった】とも言える。もしも私が「Easy Money」を狙ったり、「億り人を目指したギャンブル」をしたり、「日頃の努力を惜しむ」「ボケ~っとポジションを放置する」ようであったら今の私はいない。またマレーシアに渡って9年目になりますが、マレーシアではその収入は非課税で、生活費も安かったのも大きい。
やっぱりどういう方法だろうと「小さな努力の積み重ね、利点の組み合わせが重要」としか言いようがないと思っています。そして「失敗を何度も繰り返して経験するしか無い」のかなとも思う。でも「他人の失敗から学ぶ」ことは可能なわけで、だからこのブログでは私の失敗や迷いも隠さず書いてきました。
また私自身も「他人の成功例より失敗例から学ぶ事が多かった人生」で、成功例って実はそのポイントがはっきりわからないことが多いのね。でも失敗例って意外に良く理解できるわけで、「失敗さえうまく回避できればどうにかなる」ことも多いと思うし、私の最近のデイトレの手法である「今までのデイトレとスキャルの融合」「含み損を徹底的に減らす(これが出来ない手法は危なくてロットを大きく出来ないし、運に任せるギャンブルとなる)」「勝率を上げ、よりトレンドを重視する」方法も、「失敗例を私達に臆すること無く見せてくれる人」がいたから開発できたのは間違いがないのね。それはFXトレーダーAkiさんというトレーダーですが、彼から学んだことは半端じゃなく多く、大きい。
自分の手法を開発したいと思うトレーダーは彼のライブ配信を参考にしたら良いと思います。でも彼の動画を一つ二つちょっと見ただけでどうなることでもないし、また自分の経験が重要だし「高機能のチャート」も必要だし、様々なインジケータを使うスキルがなければやっぱりどうにもならない。でも「彼はどうしてコツコツ稼いでドカンと負けるのか」を自分の中で答えを見つけることは出来るはず。しかしそれの良いところは残し、悪いところをどう改善するべきかを「自分の手法」「チャートの設定」にまで落とし込むにはそれなりの経験とトレード環境が必要だということ。
で、Akiさんはずーっと喋り続けるのね。自分の読みや買いだ売りだ、利食いや損切りをどうするかとか。その彼の言うことが自分のチャートではどう見えるのか、自分はどう読むのかを比べながら一緒にトレードするのね。で、彼が勝った場所、負けた場所も自分のチャートではどうなのか。それを続けながら、また自分のチャートも常にブラッシュアップする。それを何時間でも何日でもやっているうちに、彼はどこで出撃するかとか、どこで損切りしないでナンピンするかとか、そんなのも見えてくるし、そうすると彼にとっても自分にとっても良いチャートセッティングや読み方、トレード手法も見えてくる。その先に「彼の良いところは真似る」「駄目なところは改善する」、そして自分のオリジナルの手法との融合もできるようになるし、そこまで追い込まないと意味がない。
投資のあるべき目標は「勝つことではない」のであって、「負けないことである」というのが私の信条です。資産形成を考える前に「資産保全」を徹底的に考えるのが重要であって、でもそれは「十分な資産がない状態」だとなかなか難しくて知らず知らず「ギャンブルに走ってしまう」様になってしまうのだろうと思う。これが怖いのは「自分にはその自覚がない」という点。というかどうするべきかもわからないのが実情かもしれない。
私も若い頃は「積極的に利益を追う」ことばかり考えていました。特攻隊みたいなもんです。そして「取らぬ狸の皮算用」だけは誰よりも上手かった。(笑)
そういう自分をどう乗り越えるかですが、これは意外に簡単で、自分の投資額が1億でもあるいは2000万、5000万、5億、10億だろうと、「これは自分のお金ではなくて【銀行から借り入れたお金】であると考える」ことで克服できるのね。そのお金は「いつか返済する必要がある」わけで、借りている間は「必ず利子を支払う必要がある」わけだから、「大きな含み損は受け入れられない」し、「利益が出るまで5年、10年と待つ。いつ利益が出るのかわからない投資は不可能」、そして「絶対に損失を出すわけにはいかない」のね。だからどうしたって「返済計画をまず考える」し、「放置は絶対にできない」し、その上で「どうやって利益と返済金を稼ぐか」を真剣に考えるようになるのね。
そもそも莫大な金額を投資する大企業や機関投資家だって同じでしょ。「借入金」なり、「他人(投資家、株主)からのお金」を預かって運用しているわけで、だから「確かな投資戦略を持つ」事が重要になるし、当然その中には「出口戦略」「ヘッジ計画」もあるわけです。
それを持たない個人投資家は【投資家ではない】のであって、実態は【投資家たちのカモでしか無い】ことに気がつくべきだと思います。つまり「いつまで経ってもお客さん」でしかないのね。でも業界では「貴方にも利益が出ます。一緒に頑張りましょう」と【集客する】わけです。そして「お客様が常に流入してくれないと成り立たない世界」と言ってよいのかもしれない。
つまり「プロの投資家達」は「出口戦略」「ヘッジ計画」を持つのと同時に、「カモたちをどうコントロールするか」も戦略として持っていると考えた方が良い。彼らとて「持ち株を売って利益確定」をしなければならない時に、【それを買ってくれる人たち】がいなければ利益確定も出来ないじゃないですか。銀行も証券会社も「こうすれば資産が増える」と営業をしますが、【彼らはそれに乗る私達から利益を得ている】ことも忘れてはならないと思う。
インフルエンサーも同じで「視聴者が増えれば利益が出る」「有料情報にする」わけで、本業の投資で利益が出ているのなら、なんでSNSを使って配信したりセミナーをしたり書籍を出したり、そんな面倒なことをするんですかね。そして彼らは「視聴者が喜ぶことを発信」するのね。客が喜ぶことをするのが「仕事、商売の大原則」なのは変わらないんですから。だから株式市場が上昇している時には「自分も買おうかな」と思う人が多いわけで「今が買い時」と煽るし、株価が下げだすと「不安を持つ人が増える」から「不安を煽るような情報」の方が売れることを彼らは知っている。でも市場参加者が盛り上がっている時に「そろそろ売り時」だとか、相場が下落して皆が頭を抱えている時に「今こそ買うべき時」とは言わない。
貴方がもし「何かを売る営業マン」だったとして、それの価格は高騰してそろそろ価格は反転して安くなるだろうと読んだとしても「お客様、今は買わない方が良いです」というかどうか。また価格が暴落してこれから反騰すると読んだ時に「お客様、今が買いどきです」というかどうか。その時には販売会社として「自社で大量に仕入れる時」であって、客に積極的に売るときじゃないでしょう。
だから「投資の神様と言われるウォーレン・バフェット」の投資理念を学ぶのも良いけれど、それ以上に重要なのは「今、ウォーレン・バフェットが積極的に買っているのか、あるいは持ち株を売って現金比率を増やしているのか」ということだと思っています。
とにかく情報発信者は、情報を発信することが収入源になっている場合は注意が必要なわけで、もちろん中には真面目に視聴者の事を考えている発信者もいますが、私はまず「この情報発信者の実績はどうなのか」を調べます。これも重要で「実績は大したことは無くても理論は凄い人って結構多い」のね。そのへんもじっくり観察しているとわかるようになるはずですが、「不注意に情報発信者の言うことを聞くのは絶対に避けるべき」だと思います。また自分に個性があるのと同じ様に情報発信者にも個性、いわゆる得手不得手もあるし、長所欠点もあるし、それを理解して、そして「その人はどうやってそれを乗り越えているのか」を見る必要もある。これは「相場の上手い人」から習う場合も注意が必要で、成功している人はポイントを掴んでいるわけですが、「その自覚がない人も多い」のね。その人にとっては「単に当たり前のことをしているだけだと思っている」ことも多いと思う。だから私は上にも書いたように「成功者から学ぶのは意外に難しい」と思っているわけです。
私達は「利益追求をしている」わけで、「理論を固めたいわけじゃない」ですよね。また中には「実績は凄いけれど、論理的にどうあるべきかの説明が下手な人」もいる。それはそれで私達が「その人の長所を積極的に探す」必要もあるのね。「論理的じゃない発信者だから無視しよう」なんて思ってしまうと「大事な出会いのチャンスを逃すことになる」かもしれない。だから出来ることなら「その人の説明を聞くのではなくて、実際の売買を見るのが重要で、それが一番参考になる」わけです。
だから情報を得る時に、「その発信者はどうやって利益を出しているのか」をまず知る必要があるし、そうすると「煽るのが上手いだけの発信者」も見分けることが出来るようになるし、でも彼らとて「全てが嘘」ということもないし、極論を言えば「詐欺師から学ぶ」「詐欺師の裏をかく」ことも必要だと思います。
「お客の立場からの脱却」が重要で、本来は「販売会社の立場で市場の動きを見ることが重要」で、そして「その販売会社同士の熾烈な戦いが行われている」のが【本来の市場】なわけです。そして最終的には「お客に買ってもらって利益確定する世界」と考えるぐらいが丁度よいと思っています。でも当然「客が常に損を出せば客は減る」わけで、適当なところで適当な「利益」が出るようにもする。それは悪い言い方だけれど、「豚は太らせて育てることが重要」なのと変わりはない。
だから私達は市場の動きが変わりそうな時にはかなり慎重に動向を見ないと危ないのね。
「逃げ遅れること」は常に起きるわけですが、その場合「自分の読みが甘かった」と誰しもが思うじゃないですか。ここがこの業界のプロ達があてにしていることで、それが起きることを常に期待しているし、そうなるように仕向ける。つまり「一般投資家はプロたちにとっての飯の種であると同時に、逃げるときの最後の砦として非常に重要である」ということだと思っています。
私達は「鳥や動物の群れが、危険を察知すると一瞬にして逃げる」のを知っていますが、それは「何が起きたのかわからないけれど、逃げ足が早くないと捕食される」ことを彼らは知っているからですよね。それは私達も全く同じで、「市場に危険シグナルがでた」と思ったら逃げるのは重要だと思っています。
ところがですね、人間が作る市場って非常に複雑にできていて、「驚かせて皆が逃げる状態」をわざわざ作って「空売りで利益をだす」こともやるのね。それがまさに1997年の「アジア通貨危機」でもあるし、逆に「皆が押し寄せて買う状態」も人為的に作る。そういう世界なのを知るプロも多いわけで、そういう「買え~~」という号令が出た時に「売り向かうことで利益を狙うプロ」もいる。そういう「買い上げる勢力と売り叩く勢力の戦い」がいわゆる「仕手株」と言われる株で、でも常に同じようなことが行われているのが皆さんが参加している市場。
だからこそ私達は「プロたちがいつ利益を確定するのか」も常に考えないとならないし、プロやハイアマは上昇相場でも放置することはなくて「買って、後に利確という行為を繰り返す」ことも普通に行う。「利益がそこそこ乗ったらその都度、利益を確定する」という考え方は非常に重要だということ。と同時に、「必ず損切りポイントも想定している」ということで、「何が何でも持ち続けるなんて自殺行為」はしない。
また「Buy and Holdが基本で売らない」と考える人は、そもそも「売り時がわからない」「損切りも出来ない」からこそ、そういう自分の本性を隠したいから「Buy and Holdがベスト」と逃げ道を作るように「心理は動く」のね。「出来ない」ではなくて「やらないでよいのだ」と考えれば心の平安は保てるのですから。
とにかく投資の世界は「戦争と同じ」で、為替市場の毎日の動きの中でも「日本勢、ヨーロッパ勢、アメリカ勢」が熾烈の戦いをしている。それが大きな動きにも発展していくわけで、「決して為替市場が【経済の実態】を反映しているわけじゃない」のね。それは「株式市場も同じ」だと言われる。とくにアメリカ市場には気をつけるべきで、そもそもリーマン・ショック後に世界は「お金を大量に刷ってばらまく」ことで危機を脱することを覚えて、それが今でも続いていて、特にコロナ禍の経済の落ち込みを「大量のバラマキ」で回復しようとした。だからこの4年のアメリカ政府の負債額の増加は莫大な金額に達して、有り余ったお金は株式市場を押し上げたけれど、アメリカ政府の負債の金利支払いだけでも軍事費を超え、日本の国家予算も超える1兆ドルに達した。
この金利負担にアメリカ政府が耐えることは簡単ではなくて、だから「景気が良いのに金利を下げる」なんて摩訶不思議なことをFRBはやってきた。でも今またインフレが再燃しそうで、一体どうするべきか、トランプはどうインフレを抑えてアメリカの金利負担や膨大な赤字、借金を減らすのか。でも当時に「国民の所得を上げる」必要もあって、それがこれからの焦点で、もうすでに「アメリカがデフォルトしてもおかしくない」という専門家も多い。またトランプが言う「ドル安であるべき」というのも、かつて「プラザ合意」を押し付けて円換算ではドルの価値は半分になったのと同じレベルのことを考えているかもしれない。だから「トランプ2.0」では「プラザ合意2.0」をやるかもしれないと警鐘を鳴らす専門家もいる。
どちらにしてもアメリカが今までのような「莫大な借金も利子もどんどん増える」ことを放置することはできないし、世界の歴史ではそれを改善できなかった国家は破綻したのが現実で、それに至る前に「戦争を始めた」のも歴史を見るとわかること。
私は「歴史から学ぶことは多い」と考えていて、今の世界の国家も1000年という長いスパンで見てみると「侵略と破綻の歴史」であるのがわかるし、「勝ち組が残った」と考えるのが正解で、「皆で仲良く発展しましょう」という風に世界は出来ていない。これは経済でも私達の身近な世界も同じで、「皆がうまくいくところ」では「新たな参入が増えて競争が激化し飽和状態に陥る」のが自然の理であって、「いつか整理される」じゃないですか。
株式の世界ももちろん同じで、「仲間同士でうまくやっている時代」もあるだろうけれど、いつかぶつかる時も来る。その時に「食われる、被害を被るのは一般大衆」でしかないのは、戦争と同じ。
そして危ない状態なのはアメリカだけではなくて、中国も恐ろしい状態にある。そしてそれはイギリスもドイツも同じで、大きな変革が求めらている。それはロシアも同じで、制裁はどんどん厳しくなり、「ロシア経済を破綻させる」ようにアメリカは追い込んできた。
この状態って「危険な可燃ガスが充満している」のと同じで、「マッチ一本で大爆発を起こす状態」にも見えるわけです。
だから各国が「自国ファースト」で生き残りをかけて戦うわけで、トランプが仕掛けた「関税」の影響は計り知れない。でもそれは「取引の道具」でしかなくて、各国がギリギリのところまでやり合って「妥協点を探す」のでしょうが、それに負ければ国は衰退するし、簡単に勝てるわけでもない。でもそのギリギリの攻防戦をうまくやらないと、日本みたいに「戦争やむなし」と行動に移す国も出てくる。
私は実は日本が間違えた根本は「満州経営にある」と思っていて、当時アメリカも満州の利権が欲しくて日本と交渉をしたのだけれど、日本はそれを簡単に蹴ったのね。でもあの時、アメリカを抱き込んで満州経営をしたら「まるで違う歴史になった」かもしれない。
でもま、私みたいなただの凡人に世界の深い場所でのやり取りも動きもわからないし、当然、経済的な業界内の動きなんかもわからないし、それを追っても情報の信憑性は疑問で、「カモ向けの情報も氾濫している」から【自分にはわからないもの】と決めつけています。そもそも「過去の出来事」でさえも真実を知ることは不可能だし、様々な思惑のぶつかり合いの中で、そしてそれは「陰謀策略も激しい世界」なわけで、真実なんか絶対にわからない。
ただ「世界とはそういうものである」という認識は重要だと思うだけで、「それは陰謀論でしょ~」とか「頭の中はお花畑」で「皆で共に生きる世界を目指すべき」とその理想論を重視して生きていくのは不可能なのは国家も企業も商店も、そして私達個人も同じだと思う。ただ、当然、理想社会を目指すのは重要だけれど、頭の中がお花畑だとしたら、理想論は理想論で終わってしまう。
でも投資の世の中に真実があるとすれば、それはたった一つしかなくて、それは「チャートに出てくる値動き」なわけです。これだけは間違いのない真実。
だから私は何よりもチャートを重視するわけです。簡単な道理。
そして「戦争や大恐慌、あるいはクラッシュは常に起きる可能性がある」ことも考慮したうえで、「投資戦略を練るのが重要」と考えています。あの911世界同時多発テロや311東日本大震災でも「破綻した投資家は大勢いる」のを忘れてはならないし、2024年8月に日経225の暴落と言っても良いことが起き、それであの青汁王子は倒産すると大騒ぎでしたが、それはほんの氷山の一角でしかない。
でも「その後、すぐに回復したじゃないか」というのは【後になってわかることでしか無い】のね。
だから我々に出来ることと言えば、「危ない時には逃げる」、そして「回復が見えたらまた買えば良い」ということに尽きると思っています。
私は1989年の日経平均が高値になる前に「株式はすべて売却」しましたが、早すぎた。(笑)
あの当時はまだ「私のチャート分析」なんてお遊びレベルだったし、売ったのは「売ったほうがよいんじゃないか」というただのひらめきがあったから。そしてその後、4,5ヶ月してからバブルは弾けて急落し、「ああ、売ってよかった」と思ったものの、その後、オーストラリアに移ってから「そろそろ買っても良いんじゃね?」とこれまた「なんとなくそんな気がして買い出動」。これが悲惨で、「買えば下がる。買えば下がる」ことになった。
やっぱり「トレンドに乗ることの重要性」を感じたのはあの頃で、「チャート分析」に本腰を入れたのも1990年代の中頃から。そして段々と長期投資から短中期投資に移り、日経225先物やオプションにも手を出し、デイトレも出来る環境になってから日経225先物のデイトレも始め、興味は「海外の先物」に移り、その後は実業は手放し「専業トレーダー」となり、またある頃はデイトレは減らし債券投資を中心にした時期もあり、そして「次なる夢」を求めてマレーシアに移り、今、またデイトレに息子たちも含めて頑張るようになったというのが大きな流れ。
こうやって流れを考えると、随分目まぐるしく変化してきたんだと思う。
でもま、良い時代になったと思います。
かつては「デイトレ」はもちろんのこと【ネットを通じで一瞬で売買する】なんてことも出来ず、売買取引手数料も高くてそもそも「短期売買で利益を出す」のは一般にはほぼ不可能だった。長期投資でも「売買回数を増やすのは簡単ではなかった」のね。
つまり「現代は思いついたことは何でも出来る時代」なわけで、自分の手法を「古典的な、あるいは古臭い手法」に固定せずにいろいろ試せるって凄いアドバンテージで、それにトライしない手は無いと思う。
考えようによってはこの世界ってまだまだ「ブルーオーシャン」かもしれない。でも私の手法とて皆が同じ様にやりだしたら通用しなくなるかもしれないから「常に進化させなければならない」し、また手法開発も「AIに対抗できるか」が重要で、今でもAIが売買する比率は高く、「従来の考え方では理解できない値動き」「AIに裏をかかれる動きがある」と言われている。
だからやっぱりいくら大手が使うAIでもこんな領域にまで入ってこないだろう、あるいはAIと戦う時代を先送りできる手法を考えるのも重要だと思う。これは「うまく行っても大きな額を稼げない、優秀な大手が入ってこない世界(主なライバルは初心者ばかり)で戦うのが重要」という意味であって、大手には小さな額でも個人には十分大きいわけで、私の昔からの力も才能もない凡人は「ニッチな世界で稼ぐ」しかないという基本方針と同じ。また自分の手法を自分のAIに使わせて売買する日が来るかもしれない。私自身はもう先が短い年寄りなのが残念だけれど、夢は息子たちに繋ぎたい。
人の行く 裏に道あり 花の山