なぜカメラごときで悩むのか

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なぜこれほどまでにウジウジカメラ選びで悩むのか。まぁ、趣味の世界だからこれも楽しみの内で、また自分の腕に問題があるのはわかっているものの、目が良い物を知ってしまうと下のクラスには我慢ができなくなるってところでしょうか。

今、存在するカメラの位置関係を的確に現していると思ったのがフジのXpro1のプレゼンテーション資料です。これ。クリックすると大きくなります。

どのカメラはどういうクラスであるのかというフジの考え方ですが、他社のカメラを名指しでロークォリティであると決め付けるのは日本的ではないけれど欧米では普通にあり、こんなのを公表して文句が出ないのかと思うけれど大丈夫なんですね。

売れに売れているミラーレスはロークォリティーで、マイクロフォーサーズは一番下。NEX-7はそれよりちょっと上のクラスのロークオリティ。ニコンのD5100もそういうレベル。これが平均でしょうというレベルがニコンのD7000。ちょっとクオリティが高いよというのがキャノンの5Dマーク2。で、フジのXpro1はそれより上でなおかつスタイリッシュであるという自画自賛。

フジのXpro1がどれだけ凄いのかはまだわからないわけだけれど、これらの機種の評価って一般の感覚とは大きくずれていて、それこそこの図には出ていないコンパクトデジカメなんてのは携帯のオマケカメラ機能と同じクズってことなんでしょう。

まぁ、プロやハイアマチュアの見方としてはこんなもんなんでしょうね。でもこれが現実かもしれない。

私としてはロークォリティーのカメラしか使ったことがないというのははっきりしていて、でも今回、まともなカメラが欲しいと思うのは、自分では写せないけれど目がその違いをわかるようになってしまったってことなのでしょう。これって喜んで良いのか悲しんで良いのかわからず。

確かにソニーのNEX-7は良いとは思います。でもそれってそこらのカメラに比べれば良いねって話で、本当に凄いのか?って話になると違うと思っています。自分では写したことはなく(実物をみたこともなく、オーストラリアではまだ販売されていない)てサンプル画像を見るしかないのだけれど、カメラの良さというより、ソニーという会社の画像処理技術が結構いけてるのかもね、って感じ。素の画質はたいしたこともないのに、それを補正し、そしてノイズを消し、綺麗に見えるようにしているだけ。(NEX-5Nはバランスの取れた素晴らしいカメラに思えますが)

でもま、それはどこの会社も同じで、どうせ一般の連中にはわかりはしないし、ノイズが消えていれば良いのさっていう暗黙の了解が業界にあると思っています。でもそれってメーカーが悪いんじゃなくて、そういう弄繰り回された画像を見て「美しい~~」と思ってしまう消費者がいるからそれに合わせているだけなのでしょう。

私がソニーをどうも面白くないと思うのは、そういう消費者を煽り、自社製品の良さを誇張し、中途半端な出来の製品を平気で市場に出してしまうところ。で、後になってこれっておかしいんじゃないのか?なんて声があちこちから出てくる。ところがちゃんと親衛隊もいて、それは欠点ではなくて仕様だ、なんてメーカーを擁護するアホまで出てくるしまつ。まぁ、そういうのはカメラに限ったことではないけれど、カメラを趣味とする人口の中で子供が占める割合はかなり大きくて、カメラの評価や情報交換の中でもそういう子供達の意見が大きな%を占めているのが余計実態をわからなくさせている一つの原因だとも思っています。

売れないと困るのはどこのメーカーも同じだけれど、でもカメラに対する考え方、姿勢には差があるのがよーく見ているとわかってくるような気がします。私はカメラ業界の大御所であるニコン、キャノンを使い込んだことは無いけれど(キャノンの40Dは持っていた)、最近、やっぱり彼らってレベルが違うんじゃないかと思うようになりました。わけのわからんトーシロ相手の商品はもちろん出すけれど、押さえるところは押さえた製品を彼らはしっかり持っている。

カメラのあるべき姿ってのを彼らは見据えているし、なんでもありのぐちゃぐちゃにすると市場そのものが壊れると思っているのかも知れない。また、良い物を出し、良いユーザーを育てるのもメーカーの仕事だという自負があるのを感じます。でも正直なところ、ソニーにはそれを全く感じません。

完成度の高い製品を出すのは企業の責任だと私は思うのだけれど、それも実は大雑把な言い方でしかなくて、まだ完成されていない技術でもとりあえず使ってみたいと願う層は間違いなくいるのね。私もどちらかというとそういうタイプ。ところが、その製品を世に出す方は、まだ未完成ですが・・・とは言わないってこと。ここが問題だと思うんですよ。宣伝文句では今までの問題点を見事にクリアーして次世代の技術を集結して・・なんて言うけれど、自動車で言えば、最高速は早いけれどコーナーリングが全然駄目だったりね。まぁ、それをどうにか使うのがマニアの楽しみだけれど、マニア向けはマニア向けで一般の人、初心者は手を出すなという告知は絶対にしない。

マニアからすると、これは不良品だと騒ぐ素人を見て、「ばーーか」と思うんだろうけれど、それってやっぱりおかしなことで、そういう商品をマス市場に普通に出す企業の方がおかしいと私は思うわけです。

私はソニーが好きで子供の頃からソニー製品は半端じゃない数使って来ましたし、テレビ、ビデオ、ノートPCと結構高額商品もソニーが多かった。ソニーは好きだったし、ソニーの製品は凄いと思っていたのだけれど、この10数年かなぁ、ノートPC、VAIOを使うようになってからソニーに疑いを感じるようになってきました。で、それが確定的になったのがソニーのカメラ(コンデジだけど)を使うようになってから。

興味を引くような機能は満載なんだけれど、一番大事なところがおざなりというか、解決されていない、みたいなのを感じるんですよ。それって今回、NEXシリーズを見ていても全く同じことを感じます。αシリーズもそう。α55の熱問題。α77という中級機種でも塗りたくったような画像処理を平気でするソニー。透過ミラーは私は失敗(時期尚早)だったと思うけれど、いや、まだ発展途上でこれから良くなるとは思うのだけれど、市場にどうだ!と問うほどのものとも思えない。

ソニーのNEX用レンズもそうで、あまりにも出来が悪すぎる。写真ってカメラよりレンズが大事だと言っても過言じゃないはずで、ろくなレンズを出さないという企業姿勢から彼らの考え方を知ることが出来ると思っています。でも広告宣伝は凄いし、それを信じる親衛隊もいるし、そして何よりも悪いと思うのは、平気で提灯記事を書くメディアの連中。これって原発事故との時と全く同じなのね。わかっていてもそれをはっきり書くことはしない。自分達がカメラ業界の一翼を担っていて、それの発展・拡大こそが最優先される彼らの目標なんだろうと勘ぐってしまいます。健康食品業界と同じ。効くか効かないかじゃなくて、業界が一丸となって盛り上げて市場が拡大すれば良いという考え方。

それってカメラ業界だけじゃなくて全ての業界がそういう風になっているんだろうと思う今日この頃。相場やFX業界も全く同じ。いや、あっち系はもっと酷いか(笑)。とにかく真実を知るのは簡単じゃないどころか、不可能に近いくらい難しいと思ってます。

ま、そんなこんなで最近のソニー製品を全く信用していない私ですが、でもNEX-7は手に入れようとほぼ100%決めています。いつになったらオーストラリアで売り出されるのか全くわからない状態ですが。

大したカメラでもないと思うのになぜ買うのか?

それって女房にしようとは思えない女性だけれど、是非一緒に遊びたいってのがあるでしょ。それと同じ。(笑)

もし、カメラは一台しか持っていはいけないという法律があったら何にするか?そんなことを考えてみるのも面白そう。

私だったら今まで話題にも出さなかったけれどライカのM9で決まりだろうなぁ。

ということは、それを手に入れるのが一番幸せになる道ってことなのか。でもライカで一通り揃えると多分300万円くらい掛かるかな。でも私はそこまでカメラにつぎ込む気は全く無し。

ということで、女房にする気はないけれど、とりあえず遊ぶには面白くて、パッと見た目の良いNEX-7にしましょ。(笑)

レンズは何を買うべきか。良いなと思うレンズは一つしかありません。Sonnar T* E 24mm F1.8 ZAってやつ。でも私の好きな抜群の切れ味ってほどでもなさそうで、価格も7,8万かな。実はこの画角は私の気に入っているオールドレンズ(カールツァイスイエナ フレクトゴン)がありまして、それを使いたいからこそオールドレンズ遊びの出来るNEX-7を欲しいと思うわけで、あえてこの画角のレンズは気にはなるけれど欲しくはない。

ま、ソニーのレンズは何も持っていないので、とりあえず何もないと困るのでキット販売されているズーム18-55mmを入手する予定。それと前にも書きましたが、換算24ミリ相当になる悪名高き16mmf2.8。ただこれが出た当時はくそみそでしたが、補正機能がカメラに搭載されたらまぁまぁ使えるかもしれないという感じがしています。そもそも4隅がきっちりしていないと困る星空、風景、建物などはほとんど撮りませんからどうにかなるだろうと思っています。それより換算24ミリであるということが私には重要。私はそういうレンズを持っていませんのでまずはこの16ミリパンケーキを試そうと思ってます。

で、もしNEX-7って結構いけるじゃんということになったら、旅行用に結構良いかもしれないと思ったタムロンのズームレンズ18-200mmを手に入れようかと。そしてどうするべきか考えるのは上に書いたゾナーですね。多分NEX-7の能力を最大限に出せるのは今の時点ではゾナーしかないはず(他社マウントのレンズはのぞく)。その他のマクロレンズとか50ミリは、それこそオールドレンズでいろいろ持っていますのでそれを使うのを最優先させたいです。

ま、とりあえずズームキットレンズを手に入れて、どうしても駄目だと思ったらeBay(オークション)で(生まれて初めて)売りに出しても良いとおもってます。

私はオークションで物を売ったことがなくて、でももしオークションで簡単に売買できるのであればカメラの趣味もちょっと変わってくるような気がします。今までは買えば一生それを持つという考え方でしたからいろいろ悩むわけで、気に入らなければ売れば良いと思えば、カメラ選びも楽だし、いろいろ試すことが出来そう。

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