条件付債務免除特約って何?

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いつも情報を頂戴しているずんさんから債券に関する大変重要なことを教えてもらいました。

条件付債務免除特約

皆さん、ご存知でした?私?ぜんぜ~~~ん、知りませんでした。

何かというと、普通の債券は、デフォルト、つまり発行体が倒産したらアウトですよね。で、どれだけ自分のお金が返ってくるかは劣後債だとどうなるとかいろいろあるわけですが、この条件付債務免除特約はデフォルトしなくても自分の投資金がパーになるという特約。

こんなのがあるんですねぇ。

例えば、野村ホールディングスが個人向けの劣後債を出しましたが、この野村ホールディングスが倒産すればパーなのはまぁ、誰にでもわかる。ところがですね、倒産にまで至らなくても「金融庁が、公的資金を注入しなければ野村ホールディングスは存続不能になると判断した時」と「金融庁が、債務免除特約を発動させなければ野村ホールディングスは存続不能になると判断した時」にも駄目だという特約。

怖いですねぇ。

私は以前、日本の銀行の社債が安ければ買っても良いと書きましたが、この特約がついていると駄目ってことなんですね。日本の金融関係の社債って世界が荒れて世界の銀行関連が売られれば一緒に売られますよね。その時は買うチャンス。というのは私としては野村、三井住友、東京三菱などは日本政府が絶対に潰さないという「信仰」みたいなものを持っています。またもしこれらがアウトの時代が来たら、多分私が何に投資していようとアウトだろうと思うんです。本来はそういうときにでも生き残るべく投資方法を考えるべきなのですが、私はそこまで考えていません。駄目なときは駄目なときでしかたがない。

うーむ、そうはっきり書いてしまうのもやっぱり違うのですが、でもま、考え方としてはどうにもならないときはどうにもならないという諦めがあります。そのときは他の方法で生き延びる方法がありますから。

とにかく、もし野村がおかしくなってきても政府が公的資金を投入して潰さなければ大丈夫だろうと考えるのは、「この特約がついていたら」駄目だということ。そして去年売り出された劣後債はまさにそれだということ。

まぁ、こういうのを知るとビビるわけですが、でも調べていくと大して驚くことではなくてそういう特約付きが世界中に出回っているわけでもなく、でもそれを知らずに買ってしまうとうまくないってことだと思います。

ここから先は毎度の与太話ですが、最近いろいろ勉強していますがあまり面白くありません。専門家もハイアマチュアでも凄い人はいくらでもいるし、なるほどと思うことも多いのですが、何か大事なところが抜けていると「商人の目」からはそう見えるんです。

なんていうのかなぁ、目の付け所がまるで違うというか、経営論としてラーメン屋や焼き鳥屋がどうあるべきかって話はうまいのですが、ではラーメン屋や焼き鳥屋でどうして自社ビルが建つのかっていうところをまるで見ていないような気がするのです。当たり前のリスクを当たり前に計算して当たり前の経営でどうにかなると思っているフシがある。でも現実は違うところにポイントがあるんですよね。それがわからない商人は小さな店を維持するのが精一杯。投資も同じだと思います。

私がそもそもファンドを面白くないと思う点ですが、彼らにはベンチマークってのがあるんですね。日経インデックスファンドなら日経225の値動きがベンチマーク。このベンチマークをいかにアウトパフォームするかってのがファンドマネージャーの力量だし、投資家もそこを見ますよね。日経225が10%上がっているときに15%の利回りをたたき出せば、5%の上乗せをした力量があると評価される。逆に8%だと駄目ってこと。

逆に日経225が10%下がったときに6%の損失で済めば4%アウトパフォームして良くやったと言われる。

これで良いんですか?

私に言わせると冗談言ってるんじゃないよってなるわけで、こんな考え方で商売している人はいないはずなんですね。企業だって同じ。みんなが悪ければ自分も悪くていいのかってことなんですよ。

同業者がどんどん潰れていく状況って長い歴史の中にはいくらでもあるわけで、構造的に駄目な業種もありますよね。それこそ繊維、造船、私が若いころ関わっていた弱電もそう。鉄鋼も駄目、白物家電も駄目、最近では液晶、半導体も駄目。周りを見たらみんな駄目で倒産してる、事業の売却、縮小、撤退している。じゃぁ、自分のところが倒産してもしょうがないよね、ってなるんでしょうか。我々は今までの人生の中でそういう荒波を越えて生きてきたわけですが、周りが駄目だから俺達も駄目でしょうがないよね、なんてことは一度も考えたことさえないはずです。会社が潰れれば自己資産は全てなくなって借金を抱え、下手すれば一家離散、自殺だって考えるのが普通でしょう。

私は世間が駄目だから自分も駄目で良いという発想の人たちに資産運用を任すということ自体、かなりの違和感を感じるんです。良い悪いの話じゃなくて私の生き方と真正面から相反する考え方ですから。

その点、面白いのはヘッジファンドです。どんなときにでも利益を出そうとする。私に言わせればこれが当たり前、常識。当然どちらでも失敗する可能性はあるわけですが、生き方の問題としてありとあらゆる手を使って生き延びる考え方に私は惹かれます。

でもま、ファンドの場合は桁が大きいし彼らは基本的に買いしか出来ないから仕方がないと言えば仕方がないとは思います。国債にしても買うことはするけれど、先物で売り浴びせるということはしない。もちろんヘッジの為に先物を売ることはあるでしょうが、買うことなしに売り主体で入ることはない。でもヘッジファンドは売りからでも入る。ま、それがヘッジファンドの語源なわけですが、私としては性格的にも生き方的にもヘッジファンドの考え方がなじめます。

またファンドでも下げる方向に特化したファンドとかもあるわけですが、これはこれでおかしなファンドだと私は思うんですよ。上げでも下げでも儲けてくれよってのが私の願いであって、下げたときには利益が大きくなりますってアホじゃないかと思うくらい。でもそれはそういう需要があるからそれで良いんですね。投資家としても下げ方向でも利益が出るファンドが出来てきたのは歓迎できる。

でもねぇ、やっぱりそれって変だと思うわけです。下げトレンドだからベアX2のファンドを買うなんてのは相場のトレンドを見ているからそういう決定ができるわけでしょ。だったらどうして自分で相場を張らないのかが私には理解できないんです。自分で利益が出せないのであるならば、下げトレンドだからとベアファンドを買っても利益がでないんじゃない?

ま、そもそも私にはファンドってなんなのかがわかっていないからこういうことを考えるのでしょう。

でも私が思うに、世界のオンライン売買が普通になって株式も先物もそれの仲介で利益が出せなくなってきたと思うんです。だから業界としてはどうにか投資家から金をふんだくる手立てを考えないとならない。私はそれがまさにファンドでありETFだと思うんです。

インデックスファンドってありますが、どうして投資家はそれに投資するんです?先物じゃ駄目なんですか?プロのファンドマネージャーに任せたほうが利益が出るという統計データをきっと持っているからだろうとは思いますが、私はそれは弱者の発想で、本来そういう投資家がインデックスに投資するべきじゃないと思うんですよ。でもまぁ、投資機会を増やすという意味ではいいのかもしれませんね。

でもそれに我々が乗るべきじゃないというのが私の主張。

自分で相場を張れない人がたとえファンドだとしても相場に手を出すこと自体がそもそもの間違えで、株式や先物仲介で利益を出せなくなった業界がどうにか手数料を取る方法を考えたのがファンドでありETFであり、それに乗ること自体、カモになるってこと以外の何物でもないと思うのです。所詮売買するタイミングが重要で、買って放っておいてどうにかなるものでもないはず。だからこそそこにベンチマークという考え方を導入して、マイナスでも勝っているのだ!というわけのわからん言い訳を作り出すのだろうと思ってます。

逆に相場は自分で張れるけれどETFもやるというのならわかります。自分で分散させるのはかなり面倒ですから。でもあれやこれや買い集めてどうにかしようというのはまさに百貨店経営の難しさに挑戦するのと同じだと私は思うわけです。儲けてる商人ってそういうやり方はしないんじゃないでしょうか。得意の分野に集中させるのが普通。

ま、私はそういう考え方を持っていますので、いくらファンドやETFを学ぼうとしても、これって違うんじゃないの?という思いが強くてなかなか入り込めません。多分私の頭のネジが何本かはずれているからそう思うのかもしれませんが、所詮利益は自分で出すもので誰かに任してどうにかなる世界なんかないし、それで得る利益があるにしてもたかが知れていると思っています。それがまさに世界のファンドの実情でしょう。プロでもこんな程度?って思いませんか。

そういう意味で、面白い人のブログを紹介します。癖のある人ですが、この人の相場との取り組み方って間違っていないと思ってます。読んでいてイライラする場所も多いと思いますが(笑)、この人は大事なところをちゃんと掴んでいる人だと私は思ってます。

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