世界中で「インフレ」が起きていますが、その根底にあるのは「通貨の暴落」で、単なる「需要と供給の関係」でインフレが起きているのではないということ。
その大きなキッカケは「リーマンショック」のはずで、各国は未曽有の経済危機を乗り越えるために「大量のお金を印刷してばらまいた」。これは「大成功」でリーマンショックからの回復はどうにかなった。でもこの「点滴の大量投入」みたいな方法は「安易」と言えば安易で、その方法が「当たり前」になったんでしょう。
そしてそれは「コロナ禍」も同じで、どうにかそれで各国は乗り切った。
ところが世の中にお金の流通量が増えれば「通貨の価値は下がる」のは当たり前で、それが今になって「大きな問題」となっている。
「お金を印刷する」ということは【国の借金は膨らむ】ばかりで、それを止めることは不可能で、MMA理論(現代貨幣理論=Modern Monetary Theory)も出てきて「独自通貨を発行・管理できる国家は自国通貨建ての国債をいくら発行しても財政破綻はせず、赤字を恐れずに積極的な財政出動を行うべきだ」という流れになった。
これは「事実」だとは思うけれど、条件が付いていてそれは「インフレ率が許容範囲内である限り」というおまけ。
結局、それが今になって「問題として出てきてしまった」ということだと理解しています。
日本政府の借金の大きさもさることながら、問題はアメリカで、余りにも大きな負債と支払利息でにっちもさっちもいかなくなり、過去の歴史上、何度も繰り返された【覇権国の滅亡】と同じシナリオで動いていると言われる。
ここで「どうにかしないと大変なことになる」と出てきたのが【トランプ大統領】だけれど、連続的に「奇策」を出してもそれがうまく機能しているとは思えず。
と同時に「通貨システム」を彼はいじろうとしているのは見え隠れしているわけで、暗号通貨を国家財政に組み込んだり、またかつて「アメリカを守るため」の米ドルの大幅な「通貨安」に各国が協力させられた「プラザ合意(1985年9月)」をまたやるのではないかと噂もあった。
プラザ合意によってこれだけ「為替=ドル円」が動いた。この「円高ドル安」で「日本の産業構造そのものが変容した」のは皆さん、御存知の通り。
またアメリカは「金本位制を中止」(ニクソンショック)をしたり、変動相場制に移行したり、あの手この手を使ってきた歴史がある。私の父は「小さな弱電の輸出商社」を経営していましたが、ニクソン・ショック後に「閉鎖せざるを得なかった」のを思い出します。当時、私は大学生で夏休みを利用してアメリカ大陸をウロウロしていて、父からロス在住の叔母のところへ送られた私宛の長い手紙を受け取りました。「お前に残すものは何も無くなった。申し訳ない。どうにかアメリカで将来に繋がる何かを掴んで欲しい」と書いてあって、それを握りしめて私も涙を流しましたっけ。ま、父は倒産しなかっただけでも良かったけれど・・。
だから今回も「アメリカは何かやる」のは想像できるのだけれど、それが何なのかはわからない。
世界は「脱米ドル」で動いているのは間違いがなくて、今までは「世界の莫大な石油の代金は米ドルで支払う=ペトロダラー」というシステムがあって、これが「米ドルの覇権を維持していた」と言われているものの、それも崩れ出している。
この「米ドル離れ」が恐ろしいのは、「米ドルを持つとしたら、それはアメリカの債券を持つ」という意味であって、それが壊れたら「誰が米国債を大量に買うのか」が問題となる。今までは「日本が買い支える」という構図があって、日本でも「もうやめろ」という声が出てきたことも過去にはあったものの、誰かが買い支えないと「国債価格は暴落」し、【金利が上昇する】ことに繋がる。
これは「アメリカの覇権にとどめを刺す」ことになるけれど、その大きな流れが変わるようには見えない。
では「それを放置できるか」となれば【絶対に放置できない】わけで、アメリカが【(債券安による)高金利時代に突入する】ということは「アメリカの終わり」を意味する。そしてそれは「アメリカの世界に対する影響力が弱くなる」ことから、経済だけではなくて軍事的にも政治的にも「世界が大混乱」するはず。
それは私たち日本人から見れば「とんでもないこと」だけれど、今まで「アメリカの力に押さえつけられていた勢力」、つまり中国やロシア、あるいはインドもそうで、BRICSは団結して「アメリカの覇権が終わること」を目指している。「新しい世界秩序を構築する」と言えば聞こえは良いけれど、私にしてみるとこれは「百姓一揆」に似ていて、それで「領主を倒すことが出来た」としてもその後の世界が「バラ色になる」とは全く思えない。
トランプは「支払利息を減らすために金利を下げよう」と頑張って、FRB議長さえも変えてしまったけれど、新FRB議長がトランプの言うことを聞いて「利下げに向かうか」というとそうでもないような動き。それどころか、インフレも再燃し、「利上げする」可能性すら言われる状態。
またビットコインを取り込もうとしているのも、それは「新たな素晴らしい金融システムを作る」なんてことではなくて、ビットコインを流通させるために「米国債を持たせる」のが目的でしか無いと思う。
今、実際にステーブルコインであるUSDTの取扱高が大きくなっているけれど、ステーブルコインの裏付け、つまり「1ドル=1USDT」を維持するためには「アメリカ国債のバックアップ」が必要で、USDTがもっと大きくなれば「アメリカ国債はもっと売れる」「安定的な買い主となる」のは間違いがない。
つまり、大元は「米国債を買わせる」のがあって、そのための方法をいろいろやっている最中。
でもそれとて「アメリカの巨大な負債をどうするか」の解決にはならないはずで、でも「黒字を増やす」のも難しいし、「抜本的な解決方法にはならない」はず。
だからこそアメリカは過去にも「米ドルと金との交換を停止」したり、「変動相場制」にしたり、「プラザ合意」もやってきたわけで、今のアメリカは「再び何か大きな打開策」をぶつけてくる【時は来た】んじゃないですかね。
でもそれが「事前に漏れることはない」はずで、現在は「為替市場」「債券市場」「先物市場」も非常に大きく、【アメリカの動きが読まれたら対策を立てられてしまう】と思う。
私たちは「1992年イギリスポンド危機」「1997年アジア通貨危機」を忘れてはならないはずで、「ある国の通貨が高すぎる」と読んだ「投資家グループ」による「売り浴びせ」で【国家が負ける】のを見た。ポンド危機の首謀者は「ジョージ・ソロス」だと言われていて、莫大な利益を稼いだけれど、【国家が投資家に負ける】という事実は大きな時代の転換期に見えた。
つまり「アメリカが効果的な打開策」を実行しようとしても、【それを利用しようとする勢力は非常に大きく強力である】のを忘れちゃならないってことだと思うんですよ。そして「私たちもそれに乗る必要がある」と私は思うわけで、【アメリカの打開策】とは【米ドルを持つ他国や国民から富を奪取する】【負債を肩代わりさせる、チャラにする】ということでしかないから。
ちなみにマレーシアリンギットは「世界市場に出ていない箱入り娘状態」だけれど、そうなったのは「1997年アジア通貨危機」が発端で、世界の通貨、FX市場、先物市場にも「マレーシアリンギットは上場されていない」から、ハイエナ投資家からの攻撃を避けることができる。
結局、「投資家、あるいはファンド、そのグループ」の力は非常に大きく、アメリカが「何かしようとする」にしても、それが事前に漏れるようにはしないし、「対策も立てられない方法」を取らざるを得ないはず。
だから私たちが何を想像したところで、アメリカが何をするかは見えないのは当たり前。
でも「何かが動き出している」のは【感じる】わけで、そこから「なんらかの対策」をシミュレーションして、アメリカが動き出したらそれに「即応する」ことが重要ではないかと。
覚えているかどうかわかりませんが、「オバマ」が大統領になったときも「アメリカのどうにも手が付けられない巨大な負債」を是正するために、「オバマはデフォルト宣言をする」「ドルに変わる新たな通貨に切り替える、その準備も出来ている」と大きな噂が飛び交った。
「まさか」と思うけれど、そのまさかが実際に起きそうな背景もあったし、それが起きたら世界中が大混乱するのは明白で、私は「日経225のプット」を買ったのを思い出します。大きな額を突っ込んだわけじゃありませんが、もし「万が一」のことが起きれば日経225は大暴落するはずで、小さな額の「プット」も百倍以上に大化けするので、それに賭けてみました。
実際にはやっぱり「そんなバカなことは起きなかった」わけで、私は「オバマ大統領就任後すぐにプットを売却」しましたが、大きな損失にはならなかったので、ま、オッケイかと。
「そんなことまでやる必要がある?」「そんなことが起こりうる?」と多くの人は考えるはずですが、実際にニクソンの「米ドルと金との交換を停止」「変動相場制移行」「プラザ合意」も私にしてみれば「青天の霹靂」で【絶対に起きるはずがないこと】だった。でも【起きた】。
「戦争やテロ」も同じで、2001年の「NY同時多発テロ」の衝撃、その後の「株式市場の大混乱」を実体験した人は「まさかのこと」って実際に起きるのを理解しているはずだし、「そういう時にそれに飲み込まれて破綻する」事が多い。311の東日本大震災+原発事故も同じで、あの時に多くの投資家が破産したのをご存知だろうか。特に「オプションの売り」をやっていた人達に多くの破産者が出て、その煽りをくらって「ある証券会社」も倒産の危機にあると噂された。投資家が支払うべき損失は、投資家が破産したら証券会社が支払う必要があるから。それがキッカケで「オプションの売り」には多くの規制が出来たようで「妙味が無くなった」とも聞いた。
「何かが起きそうな気配がある」「でもいつ、何が起きるかはわからない」
そんな苛立ちがありますが、それを考えるのを停止するとやっぱりうまくないわけで、世界の動向はやっぱりしっかり押さえておきたいと思う。
今、「金(ゴールド)」に関して様々な事が言われ出していて、その背景を知ると「やっぱり何か起きそうな感じ」はするし、「ある国家がそれを画策している」こともあるんでしょう。その国家とはアメリカであり、中国であり、あるいは「危険を察知した他の国家が動き出している」ということかもしれない。
「何かが起きる」と想定して【行動を決める】のは駄目で、もしそれが起きなかった場合、損失が出ることに繋がるから。
だから「何かおかしい」のが見え始めたら、【即応する】しかないと思う。
つまりこれも「流れを見て、それに乗る」ということでしかなくて、株式でもインデックスでも、あるいは日経225が8万円、9万円となっても【上がり続けるのが見えている】間は「もうここまでだろう」なんて考える必要もない。空売り=ショートすべきでもないと思う。
でも「あまりにも過熱している」と思うのであれば、そして「含み益がある」のであれば、【一応、利食いして様子見】というのは良い手だと思う。そして「まだ上がりそうだ」と思えば、仕切り直しして「新たな出撃」を考えれば良いんじゃないですかね。
「とりあえず利確は済んでいる」という安心感、心の余裕って素晴らしくて、「新たな出撃」をしたとしても【不安の大きさがまるで違う】のね。
また世間では「買う(上げる)のを強気、売る(下げる)のを弱気」というけれど、私はこの考え方は捨てるべきで「消極的な買い、積極的な売り」があってもよくて、特に「積極的な待ち」も非常に重要で、「強気で突撃ばかりする」のは「最前線の一兵卒でしかない」と思う。「積極的な撤退、売り」も私たちはするべきときにはするのが当たり前で、その行動を決めるのは【信念】ではなくて、「状況観察による」べきのはず。
英語圏では「買うのを強気、売るのを弱気」とは言わずに、「買うのをブル(雄牛)、売るのをベア(熊)」という。
雄牛が攻撃する時には「下から上に突き上げる」し、熊が攻撃する時には「上から叩き落とす」から。
この考え方は非常に良いと私は思っていて、「買う、売る」のと「強気、弱気」は関係ないのね。だから「勇気を出して買う」とか「怖いから逃げる」のではなくて、【買いも売りも、そこには強い意志と読みがある】必要があるってことじゃないかと。
私の場合はブル(雄牛)となるか、ベア(熊)となるかは【流れを見ながら変化させる】だけ。そこには「信念」とか「期待」「夢」みたいなものは一切無くて、【眼の前の波に乗るか乗らないか】だけが重要な波乗りサーファーと同じで、「どんな波が来るか」「どうしてその波が発生するのか」も考えずに、「眼の前の波を見る」ことだけが重要だと考えています。
私は武道は一切やらないし、知らないけれど、武道をやってる人は結構、相場、トレードが上手い人が多いのは、「目前の相手の動きを察知して自分が動く」ことに長けているからだと思う。理屈じゃないのね。
また武道をやってる人は「アドレナリンの制御が上手い」と思っていて、私はそこは非常に羨ましいと思っていて、私みたいな小心者だとすぐ「手に汗をかく」「声が上ずる」「息は吸えても吐けない」みたいなことになって【冷静さはどこかに行ってしまう】のね。そういう意味では「投資、トレード向きじゃない」のは自覚しています。
相手の攻撃をしっかり見て、数センチずらして避けて、カウンターを入れる、なんてのに憧れてしまう。(笑)
相場、トレードも同じかもね~。
実はそういう「自分の性格、特徴、好き嫌い」も重視して、それで【手法を構築する】のが重要で、理想論や理屈で固めてもうまく行かないのはそれが理由だと思う。他人の真似をしても駄目なのは、上手い人は「自分に合わせたオーダーメイドの服を着ている」のと同じで、それと同じ服を手に入れても「自分には合わない」のが当たり前。







