TPP事前交渉の報告に偽りあり!

安倍さんが国民に約束したことは「聖域無き関税撤廃が前提なら参加しない」ってことだったですよね。で、それはオバマとの会談でも確認し、再三再四、安倍さんは農業を守ると言っている。

そして今、アメリカとの事前協議も終わって、日本の言い分はアメリカも認めてTPP交渉に参加する方向へ動いているとの認識が広がっている。ですよね?

ところがですね。政府発表の嘘があるという話が駆け巡っています。朝日新聞でもそれが指摘されているそうですが、私は朝日の言うことは全く信用しないので読んでもいませんが、一体何が起きているかの情報はネットの中にどんどん出てきています。

どういうことかというと、まず政府が発表した内容がこれ。

日米協議の合意の概要  ← クリック

クリックすると大きくなりますので、見てください。

これの4番ですが、「日本には一定の農産品、米国には一定の工業製品といった二国間貿易上のセンシティビティが両国にあることを認識しつつ、TPPにおけるルール作り及び市場アクセス交渉において厳密に共に取り込むことで一致。」

これを読めば、農業は守られる方向で動いていると誰でも思うじゃないですか。

ところが~~~~~~。

アメリカが発表した文書にはこの件においては何も書いていない!!

アメリカのUSTR(米国通商代表部)のプレスリリース文書。

その1  ← クリック
その2  ← クリック

つまり、日本の合意文書は「捏造」と言える。それともUSTRが捏造したのか?

その他、USTRの文書には書いてある、USTRが日本に求めた非関税措置のリストで大事な部分が日本の合意概要から抜け落ちている。それは「知的財産権」「政府調達」「急送便」。特に知的財産権においてはかなり不利でいろいろ問題があるとされている分野で、日本政府はそのことに関してはわざと書いていない。そして、アメリカ側の文書に書いていないことは書いてあるということ。

そして、この差について内閣官房の担当者は

「USTRが何を言ってるかは日本政府は関知しない」

と言い出した。恐ろしいですねぇ。

会議に議事録が二つあって、その中身が違うってのと同じ。

アメリカ側の自動車に関する条件は日本が自ら飲んだけれど、農産物に関してアメリカが何も言っていないと言う事は、アメリカが今まで言っていたとおり、つまり「聖域無き関税撤廃」をするつもりだという意思表示。これは元々のTPPの理念として、そしてアメリカが狙っている分野でもあって、そこにはブレがなく一貫してアメリカの態度は変わっていない。

ここに大きなギャップを感じるのですが、もしかしたら国際間の交渉ごとってこういう感じで進んで行くのが普通かもしれませんね。綱渡りと一緒。で、最後の最後でどちらがどれだけ譲歩するのかが決まるのかも。

でももし今までと同じように、交渉ごとでアメリカが有利だとするならば、安倍さんの公約は守れないことになる。

それで決定となれば、参院選で勝とうと安倍政権は崩壊するんじゃないでしょうか。解散しないわけにはいかないでしょう。

あるいは、元々TPPには積極的では無いように見えた安倍さん、そしてTPP参加反対勢の方が多い自民党としては、最後の最後で蹴るつもりがあるのかもですね。あるいは政府が交渉完了のサインをしても議会がそれを認めない限りは発効しないわけで、そこで否認する筋書きがあるのかどうか。でもそうだとしても安倍さんは降りなければならないはず。

私は農業を守るべきと言っているんじゃありません。嘘を認めるわけにはいかないということです。農業に関しては私は関税撤廃でも良いと思っているくらい。

今日のこのことは私は絶対に忘れないで心に止めておこうと思います。農業が守れるのか守れないのか。守ると言ったのは所詮、願望でしかなかったのか。そして話は順調に進んでいるように嘘をついていたのかどうか。あとできっちり検証するつもりです。

交渉に参加しただけで、彼らの要望は飲まされるのだから交渉に参加するのも駄目だと言う人たちが多くいましたが、結局彼らの言うとおりになるのか。あの当時、飲めないことを言われたら、交渉ごとなのだから途中で降りればよいと軽く言っていた政治家、評論家たちのことも忘れまいと思います。

アメリカと日本の間には、絶対にどうしようもない支配服従関係が存在しているのでしょうか。ノーと言ったら日本は存在できないのでしょうか。

独立国なのに、自国の軍隊も持たず、他国の軍隊に駐留してもらって助けてもらうという、歴史上稀に見る国家体制の日本ですが、やっぱり根本的に何かが狂っているのでしょうね。

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米国と日本との協議が成功裡に妥結したことの確認書簡なるものが存在するのがわかりました。日本国大使と米国通商代表部とのやりとり。

確認書簡  ←  クリック

その中で、日本からはこう書いた。一部を抜粋。

日本と米国は,日本には一定の農産品,米国には一定の工業製品というように,両国ともに二国間貿易上のセンシティビティが存在することを認識しつつ,TPPにおけるルール作り及び市場アクセス交渉において共に緊密に取り組んでいくことを楽しみにしています。

米国通商代表部はこの日本からの書簡をそのまま引用し、最後に

貴使の書簡に対し,TPP交渉参加への日本の関心に関する二国間協議が成功裡に妥結したことを確認します。米国政府は,現在のTPP交渉参加国と共に,TPP交渉への日本の参加をできる限り速やかにかつ円滑に促進するために取り組んでいく用意ができています。

としています。

どう思います?微妙なやり取りですね。日本国内では「厳密に共に取り込むことで一致」と発表し、相手には「緊密に取り組んでいくことを楽しみにしています」という希望を言っただけで、相手は「TPP交渉への日本の参加をできる限り速やかにかつ円滑に促進するために取り組んでいく用意ができています」と返事しただけでその件に関しては何も言っていないのと同じ。

多分、交渉ごとってこういうことなんでしょうね。また、まさにこれが政治なんでしょう。

私はここで大事なのはやっぱり日本国内でTPP反対の声を大きく上げることだと思うんです。それが日本の交渉力を付ける元になるんじゃないでしょうか。「このままじゃ国民の反対を抑えるのは不可能だ」ってのが一番の言い訳になるのはどこの国も同じだと思います。

もしかしたらこういう矛盾も国民の前に明らかになるようになった日本はかなり前進したのかもしれませんね。以前の日本ならこういうのが表に出てくることもなかったんじゃないでしょうか。

インターネットの恩恵、威力って凄いですねぇ。

     
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