玄米を生で食べてみた。血糖値が上がらないというのは大嘘

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人体実験シリーズです。

玄米が良いと言われていますよね。栄養満点だと。

私が玄米に興味をもったのは栄養とかギャバがどうだとかそういうことではなくて、難消化性食物繊維としての玄米です。つまり、自分では消化せずにそのまま腸に送り、腸に住む細菌類(悪玉も?)にエサをやるため。(笑)

でも難消化性の食物繊維ならなんでも同じことであるはずで、玄米である必要はないわけですが、ま、癌が治ったとか体質が変わったとか良いことを書く人が山のようにいますのでとりあえずテストをしてみようと。

まず、生でそのまま齧りました(笑)。スプーンで3,4杯でしょうか。手のひらに乗るような量。

私は小さい頃から歯が丈夫で歯医者の世話になったことがほとんどありません。硬いものを噛むのも全く平気で高性能の「挽臼」が口の中にあるのと同じ。(笑)

ですから生の玄米は硬いことは硬いですが、ボリボリと齧り、臼のようにひいて食べることが出来ました。それなりの重労働ですが、顎がおかしくなるなんてこともなく、続けようと思えば続けられる。

そして結構美味しいんですよ。甘みもほんのりあって、決してまずくはないと思いました。ま、玄米にも色いろあるのでしょうが昨日日本食材店で結構良さそうなもの(オーストラリア産)を手に入れましたが、これがたまたま良かったのかもしれない。

ところがですね、生食は良くないという学者も多いのね。でも生食を薦める医者もいる。それらにそれぞれ素人がぶら下がってネットの中では二派に分かれていると言っていいような状態。(笑)

何が悪いかというと「フィチン酸」が悪いと。これは重金属などを取り込むのでデトックス作用は抜群らしい。ただし人間にとって重要なミネラルも取り込んでそれを体外に出してしまうとのこと。だから癌を克服するためとかあるいは健康目的で「玄米の生食」(粉状にして水で溶いて飲むのも同じ)を長年している人は「逆に」不健康な人が多いとのこと。

ところがどうもこれは嘘のようで、「フィチン酸」はたしかにそういう作用があるけれど、玄米に入っているのは「フィチン(フィチン酸ではない)」であると。これはどういうことかというと「フィチン酸がミネラルをすでに取り込んだ状態」なんだそう。だから体内のミネラルを取り込むことはできない。だから安全だというんですね。

でも安全だとするなら、デトックス作用もないということになる。(笑)

で、このフィチンなるものは熱で分解するそうで、取り込んでいたミネラルを手放すらしい。だから炊いて食べればOKということ。

あるいは生のままでも水に玄米を入れておくと発芽するんですね。この時もまたフィチンを分解するので「発芽玄米」なら良いという人は多い。でも乾燥した生のママは駄目だし、発芽玄米でも「市販の多くは」それをまた乾燥しているので、フィチン酸がまた形成され、生と同じ状態になっているとのこと。ここは重要だと感じました。発芽玄米なら良いと多くの玄米ファンは信じているわけで、でも自分で作るのは面倒だから(ちょっと高いけれど)発芽玄米として売られているものを買う人が多い。でもそれは「フィチン酸」の意味から言うと駄目らしい。

ま、どちらにしても乾燥した玄米は硬くて食べるのが大変ですから、玄米を水につけて発芽玄米を作りました。発芽に関しては私も「水耕栽培」に凝ったこともあって地下室に「野菜工場」を持っていたくらいですから(笑)それなりの知識はあります。ということで40度で8時間ほど浸けておきました(ヨーグルトと同じ鍋)。

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発芽の良い玄米はそれで発芽するらしいですが、私の買った玄米は発芽しそうな気配はあるものの新芽の確認は出来ていません。でも「発芽寸前」であれば良いはずで、そのまま食べてみました。(そこらで普通に市販されている玄米は全く発芽しないか、発芽しても発芽率は非常に低いらしい)

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スプーンですくって食べるのですが、水で柔らかくなっていますし全く問題なく食べられます。美味しいと思うくらい。でももちろん柔らかいと言っても乾燥状態に比べてですから、硬いといえば硬い。でもこれなら普通の人でも食べられるはず。歯が悪い人は駄目でしょうが、これをブレンダー(ミキサー)に掛けてジュースにしていろいろ混ぜれば問題なく飲めるはず。

さて、血糖値がどうなるか。ここですね、一番の問題は。

私がなぜこんな実験をしようと思ったかですが、それはネットに書かれているとんでもないくらいの量の情報の中に、「発芽玄米を食べたら血糖値にどういう影響があるのか」をちゃんと書いている人はいなかったから。玄米を食べると血糖値がさほど上がらないと書いてあるところは多く、その理由は子供だましみたいなものばかり。

◯ 生食の場合消化が悪いから
◯ 食物繊維が多いから
◯ 玄米のGI値は低いから

こんな程度です。

でもそもそも米の澱粉は生状態ではベータ化していて難消化性なんですね。だから生で食べれば血糖値が上がりずらいのが当たり前。

そしてここが重要ですが、「水につけて発芽玄米にしたらどうなるのか」、これに関しては誰も書いていないんです。生だからベータ化したままだろうと想像することが出来ますが、私はここに疑問を感じました。

発芽するということは「自らの澱粉を分解してそれを栄養として芽を出す」わけですね。これは多くの種も同じ。つまり私は発芽玄米の澱粉はベータ化(難消化性)から変化しているはずだと想像しました。

これを書いている人はネットの中では見つけていませんが、「発芽玄米は消化が良い」と書いている人はたくさんいます。つまりそれって「発芽玄米は乾燥した米のままとは違って【難消化性では無い】」という意味になるはずですが、でもそこまで突っ込んで書いている人はいない。専門家、医師でもですよ。(その辺を詳しく説明しているサイトがあったら教えて下さい)

でもそれは食べてみれば、そして血糖値を測ればすぐわかるんですね。もし水につけて発芽玄米の状態にしても澱粉のベータ化に変わりがないとすれば血糖値はさほど上がらないはず。でもそれが分解されてそれをアルファ化というのかどうかはわからないにしても、消化吸収が良くなっていれば血糖値はドカンと上がるはず。

さて、結果ですがどうなったと思います?

1時間後ですが214.2mg/dlですよ。これって私が自分で血糖値を測るようになってから初めての高い数値です。糖尿病の人なら350は軽く超えるはず。以前白米(150グラム)を茶碗に一膳食べた実験の時には1時間後160.0mg.dlでした。白米より血糖値はあがったということ。ただし、玄米は水につけただけで炊いていませんからふっくらとした白米とは違うんですね。ですからコメの量としては「ご飯一膳」より多いと思います。

つまりですね、炊いた白米と少なくとも同じぐらい血糖値は上がったということです。

世の中で言われていることと全く逆の結果です。玄米は血糖値が上がらない?糖尿病に良い?それって本当ですかね。いや、学術的には間違いがないのでしょう。でもそれってウドンより蕎麦の方が良いという理屈と一緒で、所詮ガーンと上がるのは一緒なんですね。

思ったとおりだと思いましたが、「玄米は血糖値があがりません」とか「それはGI値が低いからです」なんてわかったようなことを書いている人たちは一発殴ってやりたいくらいの思いがします。

私はいいですよ、ただ実験しているだけですから。でもそういう適当な話を信じて糖尿病の人がわざわざ玄米を買ってきて、それも何時間何十時間も掛けて発芽玄米を作り、そしてそれを食べて「これで血糖値が下がるはず」だと思うかもしれず、そういう「洗脳」に近いことを書く人は「自分で実験してから書け」と私は言いたいです。

ま、糖質制限にしても似たようなもんで、世の中、いい加減な人ばかりだと思います。特に酷いのが「ヤフー知恵袋」みたいなところで、素人が質問して素人が答えるQ&A。あれって答えることに意義を感じて、自分が知らないことをネットで調べて「それはこうです。これはああです」と知ったかぶりの答えが多いのね。そして健康に関しても糖質制限に関してのサイトやブログ同じで適当なことのオンパレード。

これってよーーく見るとアフィリエイトで稼いでいるのがわかるケースが多いんですね。だからどこまで本当か嘘なのかわからない。「私はこれで痩せました」なんて理屈を書いて「このサプリメントが重要です」と販売サイトに導く。

他人がどう稼ごうとその人の勝手ですが、私はアフィリエイトをやっているのがわかった瞬間、そのブログの内容は一切信用しないことにしています。

で、ちょっと玄米に話を戻しますが、血糖値が上がるということは澱粉が消化してブドウ糖に変わっている(つまり難消化性ではなくなっているということ)。あるいはブドウ糖に人間が分解しやすいようななんらかの形に変わっているというのは間違いが無いですよね。

ということは癌があったとして、それと戦う方法は色いろあると思いますが、「癌はブドウ糖しかエネルギーに出来ない」という性質を利用した「癌を兵糧攻め」にする作戦だとすれば、「発芽玄米の生食は(癌があれば)癌にエサをやり続けている」ということになる。癌を死滅させるどころか「発芽玄米」は癌を喜ばしていることになりますね。

でもその「兵糧攻め作戦」ではなくて、「発芽玄米が持っている豊富な栄養素」を欲しいなら発芽玄米を食べるのは(生食だろうが炊こうが)良いことになる。

もし「癌の兵糧攻め作戦」を取るなら炊いては駄目だし、水につけて発芽させるのも駄目で、乾燥して硬い玄米をボリボリ齧るしか無いのでしょう。

でもその場合の血糖値がどうなるかの実験はまだやっていません。2,3日中にやってみますが。もし血糖値が上がらないとしたら、少し続けてみます。(笑)

しかしまぁ、どうして世の中っていい加減なことばかりいう人が多いのだろうか・・・・。

でもそれだけ難しい分野なんでしょうね。そもそも医者が二派に分かれて「それは違う」ってやりあっているんですから。

一体我々は誰を信用すればよいのか?

私としては「どの宗教を信じるべきか」みたいな生き方はしたくないので、自分のこの身体で実験して事実を見極めたいです。

そしてこの実験は面白い可能性を秘めていると考えています。

「冷や飯ダイエット」がありますが、あれはご飯を冷やすとアルファ化した澱粉の一部が難消化性であるベータ化するからなんですね。つまり消化しづらくなる。しかしそれを温めなおすとまたアルファ化して消化が良くなる。そして読者から教えていただいた情報として、「油を入れて炊いたご飯を使う」とそれを再度加熱してもベータ化したご飯はそのままだという理論が出てきているということ。

これがもし本当だとしたら、

◯ 玄米を油を入れて炊き、一度冷凍し、再加熱して食べる
◯ (炊かないとすれば)発芽させたあとに一度冷凍して、戻して冷や飯を食べる
◯ (炊かないとすれば)発芽させたあとに油を加えて冷凍し、それを解凍してから加熱して食べる

これによってブドウ糖を落とせる可能性があるってことですね。これって玄米、発芽玄米に豊富な栄養素があるのは周知の事実だし、しかし糖質が問題となるとしたら「糖尿病」「癌」には良くないはずで、でもそれでもそういう人たちが一生懸命食べている現状を考えると、

◯ 油を使う
◯ 冷凍する

これで夢の食品が出来るということになる。

しかし、玄米が良いとか悪いとか、発芽玄米もそうですが、宗教の信者みたいにお題目を唱え続けるようなことはやめて、宗教論争もやめて、科学的にもっと広い視野を持って新しい世界を開拓してくれないと本当に困ると思います。

私としては次の実験は「発芽させずにそのままの玄米をそれなりの量を食べて、どのくらい血糖値が上がるか」をやって見る予定。

ただ、「フィチン酸」云々の話も定かではなくて、生の玄米に含有されているのは「フィチン」であって「フィチン酸」ではないから大丈夫だということらしいものの、玄米食を長く続けている人は意外に健康ではないという話も事実のようで、長期的ではない玄米の生食をするには全く問題がないとされていますし、それこそイスラム教徒のラマダンではありませんが、一定の期間、年に一度ぐらい「玄米の生食」を主食にするのも良いかもしれない。

とにかく、玄米を炊いたもの、炊かずに発芽玄米を生食で食べたにしても、血糖値はかなり上がるということ。「上がらない」というのは全くの嘘。

ただし、食物繊維も多いことから「白米より上がりづらい」ことは嘘ではないのでしょう。でも大差はないというのが正解だと思います。糖尿病、あるいは癌を兵糧攻めで死滅させるには玄米を炊いたもの、発芽玄米は駄目な食材となる。ただし、玄米そのものを生食した場合(粉も含めて)どうなのかはまだわからず。その内、実験します。

糖質が高くても問題がない体なら、栄養分もかなり多いのは間違いがなく良いんでしょうね。

 

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