ビットコインなど仮想通貨信者の「必ず上がる」という反撃に注意

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ビットコインだけではなくて他の仮想通貨も大きな上昇から反転して下げていますが、チャートを見ても攻防戦が繰り広げられていて決着らしい決着はついていないと感じます。

この数日なんですが、これからビットコインを含めた仮想通貨が「上昇を開始するから備えろ」という論調、ニュースが出てきた感じがします。私が得ている情報の殆どは英語圏からのものなのですが、「これから動き出すぞ」みたいな話が増えているのを感じます。

中には「ピンポイントで【その時】を教える」からレポートを購読しろみたいなものもあって、これって便乗商法だろうと思うのですが、そんなのも私に届いてきました。

こんなのに引っかかるアホはいないと思うのだけれど、すでにビットコインなどを持っている人や、「俺も一発当てたい」とソワソワする金亡者たちは「良い情報を聞きたい」と思っているのは間違いがなく、こんなのでも釣れるのかもしれませんね。

私にこの情報を送ってきたのはトレード手法をコーチする会社で、「こんなのがあるよ」と紹介してくれたのですが、こんなものを送りつけるってことは「ビットコイン等が上がる」ということよりも、この有料レポートを買う人がいればその会社にも「紹介料」が入るシステムになっているんだろうと思いました。本当にろくでもないと思います。「儲けたい」という心理をとことん利用して儲けようとしているとしか私には思えないのです。

この情報。英語ですが、「必ず上がる理由」を延々と説明しています。確実に上がるのなら、チマチマとレポートなんか売らずに自分で有り金全部を突っ込めっつーの。

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私は最初はこの情報は「まともなビットコイン、仮想通貨の分析、予想」かと思っていたのですが、段々と「俺には凄いその業界の有名人と繋がりがあって、彼らが動き出す時には自分にもその情報が回ってくる。だからそれが来たら貴方にも教えるからレポートを買え」という非常にたちの悪いものだというのがわかりました。

馬鹿野郎と思ってそのページから出ようとすると「Wait!!」というダイアログが出てくる、あの手のやつね。

これは極端ですが、「ビットコインは買い場だという論調」が増えているのは間違いがないと思います。

そんなことを感じていたら、今日の日本のニュースがありました。

<今日の仮想通貨市況>ナスダックCEO、ビットコイン先物取引に前向き―主要仮想通貨持ち直し (ここをクリック)

 25日午前10時5分現在、ビットコイン(BTC)は1BTC=124万3535円(過去24時間比5.4%高)で推移している。イーサリアム(ETH)は1ETH=11万6157円(同8.9%高)、リップル(XRP)が1XRP=148円(同1.9%高)、ビットコインキャッシュ(BCH)が1BCH=18万1412円(同3.8%高)と他主要通貨は軒並み値を上げている。

 スイスで開催中の世界経済フォーラム(ダボス会議)でナスダックのアデナ・フリードマンCEO(最高経営責任者)が、「ビットコインの先物取引について前向きに検討している」と発言したことなどが材料視され、23日まで続いた下落相場に一服感が出てきたようだ。

へーー、ビットコインが上がってきたんだ?と思ってチャートを見てみたんですよ。ドル建てのビットコインですが。

上がってないじゃん。下落相場に一服感?どこが~~~~~?

ああ、円建てのビットコインかと思って円建てを見てみました。

やっぱり上がっていない。

なんなんですかね。

昨日の夜から朝にかけて間違いなく上がっていますが、このこと?これは5分足のチャート。

でも大きな流れからみれば別になんてことのない動き。これは4時間足のチャート。

さて皆さんはどう思いました?

私は、ビットコイン等の「支持派」がこのままの劣勢をどうにか打開しようと動き出したとしか思えないんですよ。チャートを見る習慣のない人だと、例えば上のニュースを見ると、「おおおおおお、動き出したか~~~」って思うじゃないですか。また「俺も買おうかなぁ・・」なんて二匹目のドジョウを狙ってた金亡者もソワソワするのは間違いがないでしょう。

これを市場操作とは言いませんが、なんらかの意図があるだろうと私は疑いの目で見ています。

読者の方々も注意したほうが良いと思ってこの日記を書きました。

私自身はいつも書いているとおり、「遠い将来のことなんか絶対にわからない」という立場で、「絶対に上がる」「いや、もうダメだ」という両方の意見も聞きません。誰がどんな理由をつけようと、何を信じようと勝手ですが、未来のことは誰にもわからないんですね。でも予想は出来る。

じゃ、その予想に自分の虎の子を賭けるのかってことで、私はこれは投資ではなくてギャンブルだと思います。自分がいかに多くの情報を持ち、素晴らしい理論を立てて予想、予測しても、「将来のことは絶対にわからない」んですね。

でももし「上がるという確信がある」のなら安くなったところでどんどんナンピン買い下がりをしていけば、資金は膨大な資金が必要ですが、理論的にはいつか勝てるんですね。でもそのかわり、買い乗せするときにはどんどん大きくその額を増やさなければならない。いわゆる負けたら二倍賭けるというカジノの理屈と一緒。その代わり、負けた時にはとんでもないことになるのは皆さん御存知の通り。

でも「投資として考えているし、上がるのなら買いたい」という考え方ならば、「上がりだしてから買えば良い」んじゃないですかね。

少なくとも「ビットコインは上がると騒ぐ人たちの言うようには、今は動いていない」のは間違いがないんですから。

もう一度、チャートを見てくださいな。誰が見たって下げ波動が継続中です。

でも利益を出すためには「安く買って高く売る」しかないのだから、「今が買いどきだ」って思う人もいるんでしょう。また逆張りは当たると利益が大きいですからそれを狙う人もいるんでしょう。

でも現実を考えますと、そうそううまくは行かないのが相場なんですね。「底値で買って天井で売る」なんてのはただの夢でしか無くて、現実的には「底値で売って、高値で買う」ことが頻繁に起きる。なぜそれが起きるかというと、「底値で買って天井で売りたい」と思う自分の強欲と同じ欲が結果的に「我慢できなくて慌てて売る、置いていかれると思って飛びつく」行動に結びつくわけです。

多くの方はそれで痛い思いをしたことはあるはず。私も当然、あります。20年以上前の話ですが、ある時に日経225先物を買っていたのですが下落が始まり、ズルズル下がり続けてもう我慢できないと投げたところがまさに「大底そのもの」でした。だから私は「大底の価格をピンポイントで当てたことがある」と自慢したいのですが、黙っています。(笑)

欲を出せば出すほど、結果は損する方向へ動くという面白いことが起きるのが相場の世界。特に逆張りは当たった時には大きいですが、外れた時はかなり悲惨なことになるのが普通ですし、負けたことそのことよりも、「なんて俺は馬鹿だったのか」という自責の念に耐えられなくなるんですね。額が大きければ大きいほどそうなるのが普通。

これってその後のトレードにも絶対に良い影響は与えないんですね。下手をすればその損を取り戻そうともっと危ないことをやったり、当然逆張りで一発逆転を狙ったり。

私がお薦めしたいのは、「一攫千金」「一発逆転」も狙うこと無く、淡々と少なくてもいいから「稼ぎ続ける」こと。この考え方に変えただけで精神的には楽ですし、「大きな儲けを逃すこと」はあったにしろ、布団をかぶって泣くようなことは起こり得ないわけです。(笑)

ですからビットコインに興味があった場合でも、「実際に動き出してからそれに乗る」という気軽な気持ちの方が結果的に良くなるはず。上がらなかったらそのまま忘れてしまえばいいだけの話。

でも「ごっそり儲けたい」って気持ちを抑えることは簡単じゃないのね。そもそもなんでビットコインに興味が湧くかと言えば、ビットコインの将来性がどうじゃこうじゃじゃないでしょ?「大きく値上がりするから、自分もそれに乗りたい」ってだけじゃないんですか?

これって欲に目がくらんでいるだけだという自覚が必要だと私は思います。

一攫千金なんか狙わずに、地道に働いた方が良いんじゃないですかね?

私は常にそう考えていますので、一攫千金は狙いませんし、全く興味もありません。

ただ私の仕事はトレードですから、毎日、汗水たらして働く労働者と同じで、毎日の値動きの中からちょっとだけ利益をいただく作業をするだけ。

私は投資家でもなんでもない、ただのトレード職人でしかありません。

でもこのトレード職人って面白くて、真面目にコツコツやっていれば一般的な生涯年収を数年で稼ぎ出せるようにもなるってこと。これってまさに「ウサギとカメ」の童話と同じなんですね。

投資とか、お金儲けとか、それに対する自分の考え方を変えるだけで、将来も変わってくるという事実に是非ともこのブログの読者には気がついて頂きたいのです。世の中にいくらでもいるギャンブラーと同じ発想なのに「俺は投資をしている」なんて勘違いは絶対になさりませぬように・・。

ギャンブルならギャンブルと割り切ってするなら全く問題なしですが。(笑)

でもね、現実って非情なんですよ。ギャンブルをやるとそれを止めるのができなくなるのね。そして「俺がやっているのはギャンブルではない」と自分に言い聞かせるようになる。そしてこれからは円高だの、日経平均は3万円になるだの、XXX株は間違いなく上がるはずだの言い出すようになるのね。これって競馬競輪と全く同じだってことに気がつく必要があるんじゃないでしょうか。

多くの自称トレーダー、投資家にはこういう人がウジャウジャいますので本当に真剣に自分を見つめて抑制しないと、簡単に道から外れてしまう。

相場に手を出すと8割の人が損をするとよく言われますが、その8割ってのはギャンブルとトレードの違いがわかっていない人の比率かもしれない。

 
 
 

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