ヘッジファンド事始め

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なんだかマレーシア情報じゃなくて金融、投資を考えるブログになりつつあるのですが、実のところ私がいつも考えているのはまさにそこのところで、正直なところ、マレーシア関連の情報は私としてはほぼ欲しい物が手に入ってしまいました。

このブログにマレーシアの事を書こうと思っても私はマレーシアにいるわけでもありませんし、マレーシアに渡る過程を書くと言ってもそうそう毎日進展があるわけでもありません。またオーストラリアの事も今更書きたいと思うようなこともありません。しかし毎日考えているのはお金のことであり、将来どうやって生きていくのか、どう稼いで行くのか、どう資産を守るのかという点です。これには答えがなく、こうすればOKなんてことがあれば世の中から貧乏人はいなくなるわけですし、簡単ではない。では簡単ではないからと言って諦めたら終わり。

まぁ、そんなことでマレーシア関連の情報は他のブログに任せるとして、マレーシアで、あるいはオーストラリアでもどこでも幸せに生きるための基本になるお金のことに焦点を当てるのも悪くないと思うようになりました。

私は投資のプロではありませんし、私がわかること、できることはホンの小さな範囲のことでしかありません。でも素人だからといって、何もわからない、諦めるというのは大嫌いな性格で、最後の最後までかじりついてやれることはやっていきたい。そしてそれを長年続けていると、やっぱり神さまは見捨てないのだと信じています。相場にしても同じで、世の中ではあんなものに手を出すやつはバカだのなんだのと言われます。儲けている奴なんかいるものか、と損した経験を持っている人は自分を正当化するために相場で儲けることを否定する。こういう人が世の中の大半です。でもそれを聞いて黙ってニヤニヤしている人も実は多くいるわけです。で、どうにか自分もその中にいたいし、縁ある人達にも勝ち組に残っていて欲しいと願っています。これは決して不可能ではないんですね。ただ、それなりに授業料を納めないとなりませんし、一朝一夕にどうにかなることでもない。でもポイントを掴めば、世の中の大半の人とは違うことが出来るのも間違いがない。

ただ、若い人達には私は相場を勧めたくありません。これももしかしたら偏見なのかもしれませんが、相場は儲けるか損するかの二つに一つで、その他には何も無い世界だと私は思うんです。10年20年、あるいは30年この世界で生きてきても残る物はお金だけ。自分の足跡も業績も何もなくて、毎日毎日が新しい幕が開く戦いの日々です。儲かればまだ良いけれど、世の中の大半の個人投資家の様に損でもしようものなら自分の人生は何だったのか一生悔やむことになるんじゃないでしょうか。普通の仕事って結果的に倒産しようとも、それなりに自分の中に残る物があるじゃないですか。でも相場には何も残らない。

だから、どんな世界でも良いので、俺はここまでやったんだという一つの区切りが付くまでは相場で食おうなんてことは考えない方がいいと私は思います。余計なお世話ですが、これって大事なことだと思います。やるとしたらあくまで趣味、アルバイト、そんな感じで止めて置いて欲しいと思います。アルバイトの方が収入が多いなんてのも楽しいでしょう。でも、本業にはしないで欲しいという願いがあります。相場の世界しか知らない人というのもつまらん人間ですし、若い人は相場はほどほどにして、何か形の残る世界できっちり自分を賭けてもらいたいと思います。

逆に、ある程度の歳になり、資産運用を考えなければならない時に、私は相場はわかりません、っていうのも困ると思うわけです。まぁ、それもその人の勝手ですし、充分に資産がある方はそれで良いと思いますが、退職金が減っただの、年金が心配だと政府に依存して生きるより、自分で行動を起こして自分の将来は自分の手で作る、守るという強い意志を持つことも必要だろうと私は考えます。

歳を取ってる人達には相場は難しいと思います。その理由は今まで頭にインプットされている情報。これが邪魔をする。まず、日本が戦後何もないところから発展してきた歴史を覚えている。これが何よりもまずいと思います。景気は右肩上がりで上がるもの、そうあるべきものだと考えているフシがあります。あるいはそうなることを望んでいる。株式市場もそれと共に右肩上がりで上がってきて、株を持っていれば儲かる時代があった。だから株式投資をする時に、何を買えばいいのか、何が上がるのか、という偏った見方しかできない。

ところが最近の若い人達は昔の右肩上がりの経済を知らない。それどころかバブルの崩壊後の混乱を知っている。経済とは右肩上がりではないという前提で見ている。だから、どの株を買えばいいのかという考え方と同時に、どれが下がるか、あるいは下げる時にどう儲けたらいいのかを当たり前のことをして理解しています。だから若い人の方が相場はうまい。テレビのニュースで良くやっている証券会社の前の電光掲示板を見ながら嘆いているのは皆さんお年寄りでしょ。上がることが良いことで下がることは良くないことと誰でも信じているようですが、それは正しいのでしょうか。

ここは非常に重要な点だと思います。右肩上がりではないということと、方向性も一方通行ではなくて上がったり下がったり、それが延々続くのが相場だとまず理解する必要があると思います。これがわからない人はやればやるほど負ける。絶対に勝てない。

それと長期投資を奨める声に耳を傾けてはいけないということ。右肩上がりではない国になった日本で長期投資をしたらどうなるのか簡単にわかるはずです。金の卵を見付ければ儲かるなんて幻想はすてるべきでしょう。

プロの話に耳を傾ける時にも注意が必要です。プロのファンドマネージャーをプロ中のプロと見る方が多いと思うのですが、彼らと我々零細投資家って全く立場が違うんですね。それなのにああいう人達の発想で投資をして我々が儲かるわけがないんです。逆を言うと、彼らが損する時でも我々は儲けることができるということ。彼らは基本的には長期投資で、巨大なお金を動かしています。だから売った買った頻繁には出来ないし、空売りというか下げで儲けることをしないのが彼ら。だから下げ相場には彼らは非常に弱い。意味がわかりますでしょうか?

彼らの仕事の評価はインデックスに対して自分の実績はどうかという見方をするそうです。つまり日経225というよりトピックスだと言われていますが、相場が3割下がった時に自分は2割減だとすれば、そのファンドマネージャーは有能と言うことになります。我々はそれでもいいのでしょうか?我々は下がった時にでも儲けられる状態じゃないと困るんじゃないでしょうか?

そこで気になるのはヘッジファンドと呼ばれる集団です。彼らも大きなお金を動かしますが、従来のファンドと違うのは、彼らは売りも仕掛けると言うこと。つまり下げでも儲けている。あるいは下げさえも演出しているわけですが、同じファンドに投資するなら、このヘッジファンドこそが今の時代に即していると私は考えます。いかがでしょうか?

でもヘッジファンドに投資をしようと思ってもそんなファンドは販売されていない。ここがまた日本の問題点でもあるわけです。ヘッジファンドは悪の根源と言う人もいるくらいで、きっとそれは間違いがないかもしれませんが、下げでも儲かる手法に多くのお金が集まると経済としては非常にうまくないわけです。それより、株を買って長期に保持する従来のファンドに多くの投資家が向かってくれれば株式市場も活性化して株価も上がり、全ては丸く収まります。でもここで知るべき事は、株式市場とは会社の為にあるということだと思います。果たして株式市場は投資家の為なのか。会社のために良いことは投資家の為に良いことで、会社がありきであって、投資家が先ではない。つまり株価が上がるのは会社にとって非常に都合がいいわけで、多くの資金を低コストで調達できる最高の状況になります。

世の中は、今もそうですが、個人を大切にといいながら実は会社が優遇されていますよね。政府も歳入が少ないと言いながら、法人税を減らす考えを持っている。つまりなんだかんだ言っても会社が儲けて大きくなって力を付けてくれない限り国は成り立たないってことなんだと思います。だから会社を守る。会社が儲かって初めて給料も上がり、世の中も順調に動くわけで、会社が駄目なら世の中は駄目になる。これが基本だと思います。つまり株式市場も同じ事で、会社が主役で投資家は従ではないでしょうか。だから相場が下がるような投資を奨めるようなことは業界そのものが絶対にしないわけです。ありとあらゆる手を使って、買い、それも長期投資を奨める。

そこが読めない投資家は株は買うものだ、長期で持つ物だと簡単に信じてしまう。これってカモ以外の何物でもないと思いませんか?

ですから、我々は我々の手で資産を守るためには、下げでも儲ける方法、あるいはヘッジできる方法を知るべきだと思うわけです。これができないと良い思いをするのは一瞬で、ほとんどが泣くことになる。今回の金融危機はそういう意味で我々の目を覚まさせてくれるいいきっかけになったろうと思います。

相場の売買を決定する手法は数限りなくあります。私はテクニカル分析を重視しますが、それとて純粋なテクニカル分析ではなく裁量が入ります。本来はこれも駄目だとされているのですが、私にはチャートの形、微妙な動きから判断する方法を指標にどう表してサインを出させるのかがわからないのです。もしそれが出来るのなら、いつの日か全てPCに任せて自動売買をしたいと考えています。

いわゆるシステムトレードが重要だということです。高い頃を覚えている人はちょっと下がると買い時かな、と思ったり、下げれば塩漬けにしたり、あるいはもっと上がだろうと欲を出して結局売る時期を逃したりするわけですが、売買の時期は自分の感覚で決めるのではなくて、こうなったら買う、こうなったら売るというルールを決めることが大事だと思います。これは多くのプロが奨める方法ですが、実は頭でわかっても実行は難しいです。でもこれをやるしかないと私は信じています。

たとえば株を買うとしても、せめて自分が考える方向とは逆に動いたら、いくらになった時点で売ると決めて買うべきだと思うんです。それができるようになるだけでかなり違うはずです。今回の下げでもそうですが、損切りする価格を決めていた人は痛手は浅かったはずです。また買いサインが出ていないのに、高値からここまで落ちればもう底だろうと根拠のない考え方で買い向かった人はやっぱり損をした。

上げている時には買う。下げている時には売る。これが私は相場の基本だと思います。逆張りのうまい人もいるのは確かですが、素人がやる手法だとは私には思えませんし、私はやりません。トレンドこそが我々が知ることの出来る唯一の方向であり、それに反することは自らの首を絞めることだと私は考えます。

まさかと思うかも知れませんが、2001年9月11日のニューヨーク多発テロ。あの時に一財産作った人は少なくありません。また今回の下げでもそうです。安く買って高く売るのが株式投資だと教える人が多くいますが、私は違うと思います。高い時には買い上がる。下げている時には売りたたく。これが儲ける秘訣だと信じています。

そしてそれをやる大手がヘッジファンドです。ですから、自分でやらないにしても下げ相場に強い、あるいは動いている相場には躊躇無く参入していくヘッジファンドに投資するという考え方を持つのは悪いことではないと思います。

ただ、上にも書いたように、ヘッジファンドに投資したいと思ってもどこにもそのファンドは売っていないし案内もない。このことも、前に私が書いた三井住友の米ドル建ての債券と同じで、日本国内では日本人は目隠し状態にされているような気がしてならないのです。良い悪いは別にして、好きな物を選ぶ権利が我々に与えられていても良さそうなのに、実はそうはなっていない。

ここに来る人達は海外在住であったり、海外に出る夢を持っていたり、あるいは海外投資に目を向けている人達が大半です。ですので、我々一般投資家を目隠し状態にする日本の環境から一歩外に出て、お金にも自由を与えるべきだと思います。

我々人間には住みやすい場所があります。それと同時に、お金にも住みやすい場所があると思います。英語がそこそこ出来ることが条件になりますが、海外には日本の銀行より格付けが上の銀行もたくさんありますし、日本人には日本の銀行、証券会社が安心だと考える根拠は無いと私は思います。

ヘッジファンド。こういう私もヘッジファンドに投資したことがありません。というか、ファンドそのものが苦手です。どうも不透明な物に対する違和感があって、利益確定、元本保証、これにやっぱり目が行ってしまいます。ただそれは日頃リスクを取ってやっているので、大きなお金もリスクにさらすというのがどうも心情的に出来ないのです。でも今後はある程度はヘッジファンドに回すことも考えようと思っています。全体の10分の1くらいの資金ならいいかも。 www

これからは個人的にも興味があるヘッジファンドの情報も載せてみたいと思います。海外ではヘッジファンドにも投資できるようになっていますから。

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