変な相場師

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このことは書いたことがあったかなぁ。

私の情報収集ってどんな分野でも英語社会から集めることが多い(内容が濃いから)のですが、相場関係も同じ。

で、あるフォーラム(掲示板)を見ていたところ、そこの常連で変なトレーダーがいるのを発見。トレーダーとしてはまぁまぁやっている人で決して下手糞ではないし、かといってミリオンダラープレイヤーという感じでもない。

何が変わっているかというと、話の中に「神様」が良く出てくるんですよ。で、自分がトレードしているのは神の僕としての仕事だと。つまり、彼はトレードで得た利益は全て寄付してるってこと。

アメリカ人って金亡者ばかりの様な感じがするけれど実はそうじゃないと私は思っていて、一般の人たちは日本では考えられないくらい寄付やボランティア活動をするんですね。税金を払っているのにそれとは別に収入の10%を寄付するなんて人はいくらでもいる。

私はアメリカ人のそういうところは偉いと思うわけで、自分が稼いだ金は自分の物、少しでも使わないように金を抱きかかえようとする人が多い日本人ってケチなのが本質だと思っています。日本で寄付の話になると、そんな余裕が無いとか、いつかそういうことが出来るようになったらねとか、寄付?こっちがしてもらいたいくらいだ、なんていうのが普通。そういう点でアメリカって強者が弱者を助けるのは当たり前という常識があるように感じます。

これはオーストラリアもそうで、ボランティアだ寄付だなんてのは学校のカリキュラムの中にこそ入っていないけれど、子供たちは学生生活の中でごく自然にそういうことをするような教育を受けているのね。体や精神的不自由がある人たちをサポートするシステムが出来上がっているのが凄いと思います。健常者と同じように人生を過ごせるようにボランティアが頑張ってる。

こういう助け合いの精神って本当は日本が凄いんじゃないかと思うのだけれど、アメリカやオーストラリアと比べると日本人は「自分のことしか考えていない」ように見えるから面白いと思います。去年の大震災で日本人の民度が高いと世界から絶賛されたのとは違うところが日本にはある。

自分のお尻は自分で拭けっていう観念が日本は強いのかと思ったり。やる気だ根性だというのはいまだに日本のお家芸のような気がします。だから発破は掛けるけれど手を差し伸べないのかな?でも本当にヤバイ状況になると日本人の相互扶助の力が見えてくる。つまり、手を差し伸べるTPOが違うだけかもしれない。

でも一般生活の上では日本人はケチというのが私の印象です。大枚をばらまく人はいるけれどそれは自分のためにばら撒くのであって、ドカンと寄付する話って聞いたことがない。

その点、あのビルゲイツにしてもウォーレンバフェットにしても自分の巨額の財産の大きな部分を寄付しようとするって、ああいうのは日本人には冗談でも言えない。たいしたもんだと思います。

でも昔からよく言われるアメリカンドリームってのはそういう弱者救済の観念が根本にあるからもてはやされるのだと思っています。どこの誰が成功して巨額な富を築き上げたとしても、もしその人がそれを自分で独り占めにするようなら誰も彼に喝采を送ることはないし、損でもしようものならざまぁみろってなことにもなりかねない。

でもアメリカで成功者が持てはやされるのは、彼らは自分の代わりに頑張ってくれたというような感覚があるんじゃないかと思っています。稼いだ金はそれを施しに使うから。だから単なる金を稼いだやつじゃなくて「成功者」としてもてはやされるのだろうし、また後に続けってことになるんじゃないですかね。

で、自分の利益のために相場を張るのではなくて、世の中のため、神の意思だと信じてトレードをするトレーダーがいたということ。まぁ、彼にしてみれば一日中寄付金集めをしている人がいるのと同じように、自分も神に仕えていると信じているのでしょう。

まさかそんな人がこの世にいるなんて想像もしていなかった私としては、実は感心してしまいました。

相場で勝つのは簡単ではないわけですが、でも簡単に儲かる商売なんかこの世に存在しないわけで、どんなお金儲けも難しいのが当たり前。それを前提に考えた場合、私は相場は簡単な方だと考えています。実際に普通の若者や主婦が9桁10桁稼いだなんて話は結構あるし(11桁稼いだ若者がいるのはびっくり)、まぁ、我々のような一般人でもそれなりに儲けている人は決して少なくない。でも損する人の方が圧倒的に多いのは、なーーんの下準備も勉強もせずに、それこそパチンコかカジノに行くつもりで相場を張るから勝てないのであって、逆に言えばそれで勝てたら大変だと私は思うわけです。

儲けてると言える程度の人は1-2%だと思いますが、それって少ないと見るか多いと見るか。私から見ると多いと思っています。巷では相場で80%の人が損をする、大変難しいと言われますが、私はそういう人たちは世の中を馬鹿にしているんじゃないかと思うくらいで、たとえばラーメン屋でもなんでも構いませんが、独立して成功している人の割合、世界に存在した会社の生き残る割合を考えてみると、1-2%なんて大きな数字じゃないと思ってます。町を見渡すと会社もお店もいっぱいあるし、金儲けって一生懸命やればどうにかなるんじゃないかと思ってる人もいるようですが、あれは生き残った人や会社がそこにあるだけの話で、その何百倍もの人や会社が潰れて消えていってるわけですよね。消えた人たちは目の前にいないからわからないだけ。

ましてや小額から始められて、学歴も職歴も経験も、そして年齢も全く関係ない世界が相場ですから、私は多くの人が手を出してみるべき世界だと思っています。ただし、ちゃんと学ぶこと。ギャンブルとは違うんですから。そもそもなーーんも考えないでやる人が多いですからちょっとしたことを覚えるだけで負け組みから脱出できるのが相場だと思っています。だから80%以上が損をする世界だなんてのを真に受ける必要はないと思っています。

ただ、性格的に合う合わないというのは大きいと私は思っていまして、でもそれもやってみないとわからないわけですし、もしかすると相場をするために生まれてきたみたいな才能を持っている人は多くいるかもしれない。(笑)

で、話は最初に戻りますが、稼いだお金は全部自分の物とは思わない人っているわけで、実は私も金は世の中の回り物であって、個人の所有物ではないという考え方を持っています。でも世の中は、お金って個人単位で考えるのが普通で、稼ぐこと、所有すること、それらが個人の責任であるのが不思議に思います。人には得て不得手があるわけで、金儲けがそもそも駄目な人って間違いなく存在するし、お金に全く執着しない人もいる。そのようにいろいろなタイプがいるのに、金は自分で稼げっていうのもおかしなもんだと思うんですよ。

つまり、なんでも適材適所があるはずで、稼げる人にはどんどん稼いでもらってそれを還元してもらうというシステムでも一向に構わないはずなんですね。家族の中にはそれはあって、旦那が稼いで女房は旦那が働きやすい環境を作るのが仕事という家はいくらでもあるし、それでバランスが取れている。兄弟でも同じで、兄貴は芸術家肌で弟は実業家タイプなら弟が兄貴の分を稼いだって全くおかしくないですよね。会社はまさにそうなっていて、全員が営業部員だなんて会社は存在しない。

これはもっと大きな単位の市町村、あるいは県、国でも同じで、稼げる人に稼いでもらって還元してもらうシステムというのが一番のはず。というか世界がそうなっているはずですね。

でもどういうわけか、これは俺が稼いだ金だと抱き込む人が増えてきた。寄付?冗談じゃない、税金を払っているんだからそんなのは自治体なり国がどうにかすればいいと知らん顔。

その反面、稼ぐという点では個人色が非常に強く出る相場の世界。つまり皆で力を合わせてどうにかしようという世界じゃない世界。そういう世界にも自分以外の為に稼いでいる人がいるのは非常に面白いと思いました。

そういう感覚を持っている人だけ集めて徹底的に教育して相場を学ばせて、各市町村、各ボランティア団体にばらまいたら面白い世界になるだろうなぁ、なんて夢想したりして。

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