KLの和食

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いつもいつもしつこいぐらいに書いていますが、私はゴールドコーストの和食にはなんら期待できるものがないと思っています。20数年も住んでいますと慣れるかと思いますが、逆に歳を取れば取るほど和食が気になってきます。逆に1990年代はまだ内容が良かったような気がします。でも今では見る影もない。ホテル内の和食店に行き、寿司カウンターに座ってもマグロがないんですよ。トロが無いんじゃないくて、マグロそのものがないなんてのが普通。でもどこへ行っても鮭だけはあります。(笑)

ですから、マレーシアに住んでいる方々はたまには日本に帰って美味しい和食を食べたいと思うのでしょうが、私たちに取ってはマレーシアがまさに日本みたいなもので、KLの和食の豊富さにはひっくり返るぐらい嬉しいのです。

だから、「和食を食べにマレーシアに行く」ということになります。(笑)

今回も和食三昧でした。

こんなものを食べていましたが、日本在住の方、あるいはマレーシア在住の方から言えば、ふ~~んと思うようなものでしかないでしょうが、きっとオーストラリア在住、特にゴールドコースト在住の方は、「えーーー、KLにはこんなものがあるのか???」とびっくりするはず。

まずはこれ。こんなのはゴールドコーストの和食店には無いし、いやあっても誰も頼まないでしょう。これ一品だけで破産させられそうですもんね。

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酒好きには嬉しいこれ。ゴールドコーストでは見たことさえありません。あん肝。

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日本なら居酒屋でもどこでもありそうなイカ焼き。オーストラリアにイカはいないのか?なんて言われそうですが、こういうイカは食べたことも見たこともありません。

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そして刺身盛り合わせ。確かにゴールドコーストにあるものもありますが、こういう刺身盛りを作るほど種類がないのね。前回は、ちゃんと赤貝の味がする、綺麗な真っ赤の赤貝とヒモもありました。オーストラリアにあるのはオレンジ色に色が抜けて、赤貝の味も無く、歯ごたえも緩いものしかありません。いわゆる日本の回転寿司向けの一番安い赤貝(本物かどうかもわからない)を高級寿司屋で出します。でもない店がほとんど。

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オーストラリアでは南マグロの蓄養をやっています。子供を捕まえて大きく育てるアレですが、多くは日本に輸出され、地元で食べるのは難しい(昔はいくらでもありました)。またこの店ではハマチと呼んでいましたが、多分ヒラマサでしょう。オーストラリアではKing Fishと言い、置いている店もあります。そしてどこにでも溢れかえっている鮭。

オーストラリアにない食材じゃないじゃないかとオーストラリア贔屓は言うかもしれませんが、ではその三種の腹のところだけの刺し身盛りなんかあるか?と聞けば、見たことも聞いたこともないというのが普通でしょう。またあったとしてもとんでもない料金になるはず。でもKLではこれが1500円かそこら。15ドルですよ、15ドル。

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つまり、オーストラリアでも出そうと思えば出せる食材なんですね。無いんじゃないんですから。でもどの店にもない。結局、和食を食べる層がまるで駄目ってことなんですね。需要がない。でも客から言わせれば、とんでもない料金になるわけで、手が出ないんですね。その悪循環でどんどん良い物がなくなるんでしょう。

たとえばこれ。鮭なんか今どき世界中に出回っていますし、ゴールドコーストにこれがあってもおかしくない。鮭のカマ焼きです。でもこれだけ身をつけてカマ焼きとして出したら、やっぱり普通に頼める金額に抑えられないんでしょう。

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その良い例がこれで、これはちょっと箸をつけて形が壊れていますが銀だら。これは銀だらもどきですし、こちらでも手にはいりますが、スーパーの冷凍食品として買う料金でKLでは和食店で食べられるってこと。不思議ですよね。

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ゴボウなんてもゴールドコーストではほとんど手に入らない食材で、お店で食べたことあったかなぁ。これは鰻をゴボウで巻いて焼いたもの。

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そして絶対にゴールドコーストでは食べられないもの。サワガニ。酒のツマミには最高。

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そしてこれ。アサリの酒蒸し。オーストラリアにはありません。ピピと呼ばれる二枚貝がありますが、そのまま食べるならまだしもスープを取ったり酒蒸しにしても出汁なんか出ないんですよ。他にも二枚貝がありますが、似たり寄ったり。

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その他、写真にはありませんが色々食べて飲んで、二人で15000円ぐらいだったでしょうか。この金額が高いのか安いのか、日本に比べてどうなのかはわかりませんが、少なくともオーストラリアではこれだけのものがありませんし、もしあったとしても二倍はするだろうと思います。そもそも普通のレストランへ行って、二人で1万円は普通ですから。ましてや和食だったらとんでもない金額になるはず。

KLの和食店でも高級店の場合は好きに食べると一人3-4万円なんてこともあるようですが(コースだと1万円ぐらい)、まぁ、今日この日記に出したような内容なら一人1万円を超えることは大酒を飲まない限りあり得ないんじゃないでしょうか。また我々は日本食に飢えてあれじゃこれじゃと食べますが、普通にちょっとつまんで食べてという程度なら二人で1万円も掛からないはず。

私がKLの和食は安いというのはこれが理由です。

この程度のチラシ(トロ入り)なら1000円ぐらいで食べられるなんてゴールドコーストでは信じられないです。

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これはある日食べた刺身盛り合わせですが、お店に行く度に同じものを注文しても内容が良くなるのが面白いです。二度目からは常連さん?注文をしないのにちょっとしたオツマミも出してくれるようになるし(笑)。写真にあるアジの刺し身ですが、これもオーストラリアで20数年間一度も食べたことも見たこともありません(釣りに行けばいくらでも釣れるし、魚屋で売っていることもある。釣り餌屋に行くと必ず餌として売っている 笑)。私はアジが大好きなので嬉しかった~~。

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でも目に元気がないですが、この辺はご愛嬌。(笑)

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今回の旅行で一番美味しいと思ったのがこれです。名前だけは同じものがゴールドコーストにもありますが中身がまるで違うのね。美味しかった~~。こんなもので感激するなんて面白いでしょ?

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ところで回転寿司もチェックしてきました。

以前は栄寿しに行きましたが、そこは論外として、今回は「寿司三昧」。楽膳グループの店らしいですね。「蔵」とか「パスタ三昧」のグループ。

1Utamaにある店ですが、いつでも混んでいて大繁盛。この時は開店同時でこれだけ並んでいました。これではチェックしないわけにはいきません。

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10分ぐらい並んだでしょうか。で、席について回転してくるものを見てがっかり。やっぱり海外の回転寿司はどこも似たようなものなのね。客は多いのに回ってくるものが半端じゃなく貧弱。待てど暮らせど寿司らしいものは出てきません。

ところがメニューを見てびっくり。和食と言われるものはなんでもある。寿司や刺し身はもちろんのこと、うな丼から天ぷら、すき焼、鍋物、焼き魚、蕎麦、うどん、なんでもあり。これだけの種類を出す回転寿司屋が世の中にあるなんて想像もしたことがありませんでした。

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寿司はこんな感じでまぁどこにでもある寿司。

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でもこの写真のイカは最悪でした。いわゆる100円寿司でも一番安いイカの類。

でもこの四角いのはスモークサーモンでかなり美味しくてびっくりしたり。(笑)

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刺身盛りを頼めば大体全体像が掴めるので頼んでみましたが。これでRM60。2000円ぐらいでしょうか。マグロは筋っぽいですが大トロ。

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私は「トロ」と名が付けばなんでも盛り上がっちゃうくらいで、これはこれで良いと思ったのですが、他の刺し身はちょっとパスだろうなぁ。でも日本人相手ではないと考えたら、これだけのものを出すというのは大したもんだと思いました。

この銀鱈の照り焼きなんて美味しいし、全く問題なし。

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でもこの鯖の塩焼き。家で食べるならまだしも、お店で出すには見てくれに問題があると思いましたが、ここは外国、そして外人相手の商売だからOK。

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やっぱり海外の回転寿司という点では似たようなものですが、ここは種類が多いし、「何を食べるか選んで食べる」なら問題がないと思いました。もちろんゴールドコーストではこういうものさえありませんから(シドニーに行くと話は別)。

私はこの店は、気合を入れて食べに行く店ではもちろんないけれど、買い物のついでにフラリと入る分には良いと思います。

ただビールが高いのにはびっくり。この小さい缶(330ml)で500円を超えます。調子に乗って飲んだらかなりの金額になりますね。

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ロブスターもこなれた価格であったので頼んでみましたが、やっぱりかなり小ぶりで身は刻んでいろいろ混ぜてありました。世界を探すとこういう食材もあるんでしょうね。見た目は立派だけれど問題があるもの。でも料理次第でどうにでも化ける。

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日本人を相手にしていないのにこれだけの品揃えをしているというのは大変な努力だと思うし、こういう店って他にはないんじゃないでしょうか。名ばかりの回転寿司屋は世界中にありますが、こういう店は初めてです。流石、マレーシアではブイブイ言わせている「楽膳グループ」のことはあると思いました。

ま、そんなこんなで、高級和食店の類は一切行きませんでしたが、どうしても和食を食べたい、寿司を食べたい、日本の雰囲気を味わいたいとなれば、全く問題ないのがKLだと思います。それどころかゴールドコーストから来た田舎者にはKLで十分日本を堪能できます。また今回チャンスを逃した寿司屋の「日向」みたいなところだったら海外にいるのを忘れる一瞬を過ごせるかもしれませんね。高級店と言われる店で「天」がありますが、どんな店なんでしょう。ゴールドコーストに「天」がありますが、ここは和食というより、今世界中で流行っている創作系の和食です。だから「和」を求めていくと違和感がある。でも外人には日本そのものなのでしょう。KLの天はどんな方向性なのかわかりませんが、次回はチェックしてみようと思います。

私の場合はどうしてもゴールドコーストの和食事情を念頭において見ていますので、日本在住の方や、日本からKLに行かれた方とはかなり違う印象を持つはずです。初めてKLに来て伊勢丹の充実した日本商品を見て「ここに住みたい」とヨメサンは言っておりましたし、私もこんな店があるのなら和食に苦労しないと思いました。でもその時、ホテルで知り合って一緒に行動を共にした日本から来た日本人が「伊勢丹を見ました?あんな品揃えでびっくりしますよね」と言っていたのが忘れられません。我らが夫婦には天国に見えても、日本を基準に見たらまるでお話にならないんでしょう。きっと和食店も同じだろうと思いますが、私達にとってはKLは和食天国。(笑)

時間もなく街にある美味しくて有名な日本の店には行っていませんが、そういう店がいくらでも存在することを考えると、またランクもピンからキリまであることを合わせれば、KLでの和食にはまず困ることはないと思っています。ただ食べ方を考えないと(金額的に)大変なことになるのは当たり前で、しょっちゅう行くというより、我慢が出来なくなった時にガス抜きをするには十分すぎるほどの店があるということだと思っています。ゴールドコーストでは和食を恋しく思って我慢ができなくなっても、そのガス抜きさえ出来ないのですから。

あ、そうそう、忘れてはいけないのが伊勢丹の上にあるトンカツの「まめとん」。ここのトンカツは美味しいと思うなぁ。トンカツなんて家で揚げれば・・と思うけれど、調度良く揚げるのは至難の業なんですよね。

ジャンボロースとんかつ。本当に美味しいと思います。

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