「投資・トレード」今の混乱時は【自分を見直す最大のチャンス】

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世界中の市場が混乱状態にありますね。

株式市場も為替も商品市場も同じ。そして「暴落」ばかりかというと、「暴騰」するものもある。

だから「頭を抱える人」「ニヤニヤ笑う人」がいる。そして「影響のない人」。

「影響がない」ってのは「何もしていない」からなわけですが、このケースは「十分な定収入がある」とか、「トライする意欲がない」「知識もノウハウもない」ってことでしょうが、世の中が安定期にあればそれで良いと思うんです。

「触らぬ神に祟りなし」「余計なことに手を出さない」「うまい話には乗らない」というのは【危機管理】の方法として私は正しいと思う。

でも将来を見据えて「投資をしてみよう」「するしかない」と考える人も多い。

さて、そういう人たちが今どういう状況にあるかを、「こういうときだから考えてみる」必要があると思うんです。

投資と言っても様々で、そこに共通項があるのかないのか。私は大きなグループに分けられると思っているのですが、それぞれがどういうことになっているのか、また自分も投資をしているとすれば「どのグループに属しているのか」を考えることは重要で、それはこういうときだから真剣に考えられることだと思うのです。

この騒ぎが一段落すると、その後の動きが気になって「自分を見つめ直す時間がない」と私は思うんですよ。

そもそも、自分が投資した案件でも「儲かったか」「損したか」ばかり考えるひとが多くて、「反省会」をきっちりやらないケースが非常に多い。

「なぜ買ったのか」「なぜ売ったのか」「なぜ我慢したのか」「なぜ焦ったのか」また、「損した最大の理由」「儲けた最大の理由」、そもそも「その時点でその金融商品に投資したこと自体どうなのか」とか、それをきっちり見直さないと将来に全くつながらないんですね。

投資は「結果が全て」ですが、なぜそういう結果になったのかをきっちり分析しないと、ただのギャンブルになる。

これはデイトレーダーとて同じで、「下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる」世界じゃないわけで、「自分がトレードした時間と同じかそれ以上の時間を反省に向ける」ことが重要なのね。じつは「結果より【プロセスのほうが大事】」と言ってもいいくらいで、よく言う「結果オーライ」なんてのは「自分は間違えたのに儲かった」という最悪のケースだと考えることも大事だし、逆に「間違えていないけれど損した」のは良いことなわけですよ。でもちゃんと吟味をしないと「あの方法は負けたから駄目だ」と勘違いすることも増える。

だから「反省会」は大事ですが、こういう波乱の時には【そもそも自分のやり方で良いのか】という高い視点から考えるべきだと思います。

「あの時点で売っておけばよかった」とかそういうことじゃなくて、例えば「株式投資を」「企業の業績を重視して」「長期投資をする」というそういう「基本」そのものも点検する必要があるんじゃないでしょうか。

今の混乱の時期には、一番最初に書いたように、「頭を抱える人」「ニヤニヤ笑う人」「影響のない人」が見やすいわけで、自分はどの部類なのか、他の人達はどうしているのか、他の考え方だとどうしてそうなるのかをきっちり学べるチャンスでもあるんですね。

そして「他人のマネをする」ってことじゃなくて、「他の考え方を部分的にでも導入してみる」ことは重要だと思います。(ちなみに私の中身なんて独自のものはなく、全て他人様のモノマネの集合体)

これも大事な反省会であって、これをきっちりやらないと「将来は同じことの繰り返し」と考えてもいいかもしれない。やっぱりどんな業界、分野でも「学び続けることは【基本中の基本】じゃないでしょうか。

これは私自身も全く同じで、今回の混乱で「自分はどういう基本を持ったトレーダーなのか」が見えて面白かったです。自分では意識していない自分の姿が見えた。

私は株式投資は一切しないのはいつも書いている通りで、基本は【債券投資】です。それプラス、【いついかなる時でもチャンスがあるデイトレ】をやる。このデイトレって時間的拘束が大きいという問題もあるのですが、その代わり「資金は小さくてもOK」「回転が効く」「世の中の大波乱こそチャンス」となりますし、気が乗らない時、危険を感じたときは「何もしないで見ていれば良い」ところが私の性格にあっています。

債券投資は長期投資ですが、他の長期投資で持っている物は「金(ゴールド)」のファンドのみ。

今回の大波乱はこれが「全て」うまい具合に働きました。

デイトレが主体のトレーダーは今の時期、毎日宴会状態であろうことはいつも書いている内容からわかるはず。大波乱時は日中の動きが大きくトレンドができやすいですから、こんなチャンスはまず普通はないわけです。これはネットの中を見ても、「いかに利を伸ばすか」考えているトレーダーが多いことからもわかるはず。

え?って思う人も多いと思いますし、デイトレなんか出来ないよという人も多いのも確か。でもデイトレーダーのやり方をそのまま真似るのではなくて「考え方を参考にする」ことは出来るんですね。つまり「チャンスが来ない限り何もしない」という原点が見えるはずなんです。「危ないと思ったら何もしない」のも同様。

長期投資だとしてもこの考え方を導入することは可能なんですね。「株を買ったらホールドするだけ」みたいな(それで儲かるわけがない)投資方法から抜け出るチャンスかも知れない。そういうことを考えて、自分が後生大事にしている基本を疑うこともこういう時だからできるのね。

また同じ長期投資でも「金(ゴールド)」を入れるのも大切かもしれなくて、「長期投資はしない」といつも言っている私でさえ「金(ゴールド)」は持っているわけです。

金(ゴールド)。

また債券の代表ともいえる、アメリカ国債10年ものはこんな動き

ここではっきりさせておきたいのは、私は自慢話をしているのではないということ。

私の基本中の基本は「リスク回避」であるのは、この日記に書いている私の日頃の生活からもわかるはずで(笑)、「世界に何が起きても生き延びる」ことを考えてきたわけです。だから今みたいに波乱が起きた時には、「私に向かって風が吹く」のは当たり前なんですね。そういう風に、投資全体を(無意識に)設計したわけですから。だから、こういう時に焦ったり頭を抱えるようじゃ全く意味がないわけです。

その代わりに問題もオオアリなわけです。

世の中の景気が良い時には「私だけが置いていかれる」ってことです。

これは安倍内閣になってからの株式市場は大賑わいで、底値から3倍になりましたよね。アメリカ株も凄くてGAFAの値上がりは目を見張るものがあった。

私は30年以上前からAppleが大好きで「マック伝道師」と言われた時代もあったくらい。でも仕事上、マックは使わずPCばかりですが、Appleという会社自体が好きなのは今も変わらず。でもAppleの株を買ったことさえないんですよ。

Apple好きでAppleの株式でも持っていれば、この10年で15倍になったわけです。

私はこういう「多くの投資家がガンガン利益を出す」のを横目で見ながら「何か起きた時でも生き延びること」ばかり考えていたわけです。

今のコロナウィルス騒ぎでも、周りの人たちは「対岸の火事」だと考えている頃から、我が家は「万が一」のことを考えて防御策を練って実行しています。これもまた私の生き方でもあるんですね。

でも問題オオアリなんですよ。

コロナウィルスはいつか落ち着いて、マーケットもリカバリする時期はいつか来る。

その時に何が起きるかというと、「金は値下がり」し、「債券も値下がりする」ってことなのね。つまり、今の含み益はどんどん減るのがわかっているわけです。

じゃぁ、今、利益確定してしまうのが良いとなりますが、問題があるのね。

その「キャッシュをどうするのか」ってこと。

私は長期投資はしないのはいつも書いているし、下手なんですよ。だから、今キャッシュが増えたところでどうしようもないのね。タンスに入れておくだけ、みたいなことが起こるわけです。

だから私としては、やっぱり「過去の自分に囚われていたら未来はない」ということになる。

多くの人が頭を抱えている時に、私はニヤニヤできる。でも皆さんが「良し!リカバリーが始まった!行くぞ!!」という時には、私は頭を抱えることになるわけです。

でも私が選んだのはこの二者択一なんです。

◯ 景気が良い時に儲けても、駄目になる時にはすべて吐き出す

◯ 景気が悪くなっても、生き続ける

この後者を選んだんですね。

「景気の波に乗る」のは非常に大事なのは、私はずーっと極小企業のオヤジをやっていたからわかりますが、ちょろちょろ儲けてはドッカーンと大きく損する繰り返しが私の人生だったんです。これは私のオヤジもそうでしたし、私を取り巻く環境も同じで、自社ビルを建てたかと思っていたら倒産とか、5年もしたら傾く、10年したらいなくなるのが普通だったんですよ。

だから「儲けること」より「大きく損を出さない」ことを優先する生き方になったのね。きっとこれは、私の生まれも育ちも「商人」だからという面もあると思います。

また景気が良い時って「他にもチャンスは有る」わけですが、世界が混乱して大損を出した時、自分には再起するチャンスも能力もないと私は思っているわけです。だから「混乱のときに大損しない考え方」で基本を設計するわけです。

でもそれじゃ面白くないから、デイトレがあるわけです。

これは回転が命ですから投下資本も少ないし(私は資産の2%しか使わない)、景気の良い悪いも関係なく、不安を感じたりまるでわからない時には「何もしない」ってことが出来るのね。これって実は凄いことで、野球だとすれば「見逃し3振でバッターアウト」が無いってことなんですよ。10球でも50球でも好きな球が来るまで待っていればOK。

そして大きく利益を伸ばそうと思えばそれも可能な世界なのね。

デイトレって本当に細かいことをやっているのだろうとバカにする人もいるのですが、実は、年間の取引総額を聞いたらぶったまげると思います。簡単に11桁になりますから。でもこれは回数が多いからってことなのね。前にも書きましたが、「日本の年収1億円以上の人たち(2万人)の職業ですが、56.4%が株・為替などのトレーダー」(2017年だっけ?)という事実もわすれてはならないはず。(ここをクリック)

では我々雑魚とは違って11桁の資金があったらデイトレはどうなのか?って話になりますが、まずFXは無理。普通の先物も無理。ただし、国債だったら市場の大きさが半端じゃないから大きな資金でも飲み込むキャパがある。

私はデイトレほど優れたトレード法はないと思っています。ただし、時間もある健康な若者であればという条件がつく。デイトレなんて年寄りがいつまでも出来ることじゃないのね。そもそも、目が悪くなっただけでできなくなりますから。

ま、そんなことがあるわけで、今みたいな波乱があるからこそ、これをキッカケに自分を見つめて、将来に向けて一歩歩き出さないと駄目なのね。

実は最近、あるトレーダーと話をしていて、あああああ、そういうことかぁと思ったことがあるんです。

こういう時期だからこそ勉強になるねという話題だったのですが、私は「911のときもそうだし、リーマンショックの時もそうだし、こういうときじゃないと学ぶのが難しいね」と言ったところ、その彼は「911もリーマンショックも自分はトレーダー、投資家として経験していない」っていうんですよ。要は10年ぐらいの経験しかないってこと。

本来、私達が大事にすべき「世の中がどの様に揺れて」「投資家心理がどう動き」「その都度、自分は何を考えて、どうしたのか、どうするべきだったのか」という蓄積がないのね。要は「投資生活で大事な基本中の基本を学ぶチャンスが無かった」ってことだと思うんです。

では彼が持つ知識やノウハウは?と聞くと「書籍から」なんですね。

私は勉学を否定することはしませんが、大事なのは「その蓄積された知識を使ったフィールドワークの経験が物を言う」のだと思うんですよ。これはどの世界でも同じで、ゴルフの教本を100冊読んでも、コースに出ること無くうまくなる人はいないし、なぜ大工の棟梁はカンナの使い方が上手いのかってのと同じ。

そして「大失敗をする」のも大事な経験で、その時の世間の様子、人の心の動き、自分が何を感じどうしたのか、どうするべきだったのかっていうのが何よりも大事な経験と知識となる。

また大災害、大事件で市場は大きく動くわけですが、「自分が恐怖の真っ只中にいる時に」ここをどう乗り切るのかってのはやっぱり経験したことがあるのか無いのかでは、「やるべきことの優先順位がわからないはず」なんですよ。その時に考えれば・・なんてのは自分の理性に自信を持ちすぎかも。そして、では今回の動きで、自分はどうするべきと考えて、何をしたのか。心は揺れないのか。考え方に変化が起きないのか。

だからこういう世の中が市場の動きに注目し、損した、儲かったとあちこちで大きな声がたくさん出てくるときこそ、「自分の進むべき道」を原点に戻って考えるべきだし、私もそうしないと「将来はない」わけです。

今がチャンス!

そして「人の行く 裏に道あり 花の山」という言葉を忘れないでいたら良いと思います。大勢の考え方や意見が自分と同じだと「安心する」のが普通ですが、そうだとしたら「大勢の人生と同じような人生を送ることになる」ってことははっきりしているじゃないですか。

それを目標とするのも良いと思いますが、私はそれを選ぼうと思ったことは一度も無いんですよ。でも自己流で突き進んでしまうこともあるわけで「バカだなぁ、失敗した」と思うことも多々あったり、「他人と違うこと」を重視すると「疎外感を感じることも非常に多い」のね。

そういう意味で、ゴールドコーストに渡ったのは良かったと思います。「他人と同じ」「金太郎飴」みたいな、また「自己主張のない人」は評価されないような社会だったから。仕事だって、他人、他社と同じことをやっていたら存在の維持さえ出来ないんですから。

もし自分の考え方や行動が、「他の大勢と同じだ」と感じたときこそ【注意すべき時】だと思っています。

相場の格言に【大衆は常に間違える】というのがありますが、この辺もじっくり考えたほうが良いと思います。

その大衆とは「ギャンブルのようにトレードする」か、「勉強をたくさんすればどうにかなると思ってる」かじゃないですかね。

さて、そこから脱却するにはどうしたらよいか。今はそんなことも考えてみる良いチャンスだと思います。

ただ残念ながら、私は「どう考えるべきか」の手助けは出来ません。

そもそも私の知識や経験だって全体から見れば本当にちっぽけなものでしかないし、投資の世界は裾野も広いしありとあらゆる手法があるんですね。私にその全体像が見えているわけじゃありませんから、私にはなんのサジェスチョンも出来ない。

でもそれぞれが今、自分のいる世界で、「そもそもこの世界にいることが良いのかどうか」を含めて、「儲けるためにはどんな手があるのか」「リスク回避にはどんな手があるのか」「リスクヘッジとは?」など含めて考えるべきネタは山のようにあるはずで、それは誰の手助けを得る必要もなく、自分の周辺を見渡すだけでヒントは山のようにあるはず。

大事なことは、「一歩前進しよう」という気持ちを保ち、今は勉強するのに非常に素晴らしいチャンスのはずなんです。仮定の話でもない、過去の話でもない、今、現実として目の前で混乱が起きているわけで、その中で頭を抱えている人、黙って儲けている人、そして私みたいに「こういうときは高みの見物」という人も少なくないはずなのね。

そしてそういう人たちがどういう理念を持ち、何をしているのかというのが「リアルタイムで分かる素晴らしい時」なわけです。

この時期が終わったらまた日常に帰るだけではもったいないし、進化がないじゃないですか。

ここは十分すぎるくらい研究して、「今度こういう事が起きても問題ない」というところまで自分を持っていかないと。

私も日々、市場を見ながら、「新しい自分はどういう自分であるべきか」を考えています。

 

 

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