【超~重要】新MM2Hの条件は【私達、既存のMM2Hホルダーの更新】にも適用されるらしい

MM2H
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いやーー、参りましたね。

私は「新しいMM2Hは【既存のMM2Hとは別の新しいビザとなる】」と楽観していました。

私がこの50年で経験した各国のビザは「それが普通」だと思っていたから。つまり「名称は同じでも内容もビザの番号も違うものが【複数存在する】」形になると思っていた。

でもそうじゃないみたいですね。これってビザホルダーの生活なんかまるで考えていないのと同じ。さすが外人には厳しいマレーシア。

現行のMM2Hの更新時も新しい条件で、というのはこのニュースから。

このニュースの中にこういう部分があります。

“This means existing participants, if they are still keen on joining the programme, can seek extensions subject to the new conditions.”

これを日本語に訳せば、「既存の参加者がプログラムへの参加を希望する場合は、新しい条件に基づいて延長を申請することができます。」となる。

う~~~む、参った。

これではいつの日か、我が家もマレーシアから出ないとならなくなる。

実はダボ家には4つのMM2Hビザがあって、新しい条件下でこれら全てをクリアするのは不可能です。それぞれが月収4万リンギ以上確保するなんて絶対に無理。

更新日が一番近いのは2023年の6月。私とヨメさんは2028年。

この4つのMM2Hのどれかに問題が出ると、全員がマレーシアから出ることになる可能性大。

どうしましょう。

起業するという手もありますが、我が家には94歳の父、70歳の姉もいるわけで、その名義で起業ってのもねぇ。

我が家の人生計画が大きく狂ってしまうのは間違いがなさそう。でも「すぐ」ってわけじゃないので、それまでに何か名案が出るかも知れないし、今回発表された新MM2Hの条件も修正される可能性もなくはないと思っています。

まったくもぉ、「マレーシアの移民政策は非常に優れている」と今まで思っていたし、そうブログにも何度か書いてきましたが、それって「自分のMM2Hビザは安泰」という大前提があったから。

アホですよねぇ。

もう7,8年も前のことですが、「MM2Hでマレーシアに永住できる」という主張するグループがいて、私は「それは無理」と反論し、気まずい状態になったことがあるのですが、私が想定していたより悪い状況になるってこと。

あの当時から、「マレーシアに永住する」と言っていた人は決して少なくなかったのですが、あの人達はこれからどうするつもりなのか。もう10年以上住んでいるMM2Hもいるわけで、当然、日本の資産は綺麗サッパリ整理して帰るところもないはず。これは我が家の年老いた父も同じ。

ま、これはオーストラリアに25年いた私達も同じで、日本にいつか帰ろうなんて心のなかでは思っていても、現実としてそれを考えると【途方に暮れるしか無い】。だから私達夫婦と息子は「オーストラリアへ帰る」ことになるんだろうと思う。次男坊もいますし、私達も精神的にはオーストラリアへ戻るほうが負担は少ない。でもあの物価高、税金高のオーストラリアへ戻ったらどうなるのか・・・。

年老いた父と姉は「日本に帰る」しか選択肢はないわけで・・・。

マレーシアを出てもまた一族が同じ国に住める可能性は低いわけで、マレーシア残存組とここで分かれるか?

ま、私達が2016年にマレーシアに来るまではそうやって一族は世界に散って生活していわけで、それに戻るだけと言えばそれだけのことでしかない。

だから~~~~、「海外で住むには【永住権が必要】ってのはこういうことでもある」んですね。永住権なくして自分の意志通りに生きることは不可能。

まさか自分の身にそれが降り掛かってくるとは思わなかった。

想定外の想定・・・・。まるで出来ていませんでした。

新条件に修正が加えられることを期待したいですが、それを前提に計画を練ることは不可能ですし、ちょっくら真剣に考えないとなりません。

しかし今回の変更には「わけがわからない」ところがあります。

それは35歳から49歳までの別カテゴリー。これの細かい内容はわかりませんが、こんなことが上のニュースには書かれている。

「”The 35- to 49-year-old category was introduced to select participants of real quality who are more stable income-wise and have careers,” he said, adding that it is due to changing trends and the spillover effects of programmes similar to MM2H in neighbouring countries, such as Thailand and the Philippines.」

日本語訳ではこれです。

「35歳から49歳のカテゴリーが導入されたのは、収入面でより安定していて、キャリアを持っている本物の質の高い参加者を選ぶためです」と述べ、トレンドの変化や、タイやフィリピンなどの近隣諸国でMM2Hと同様のプログラムが行われていることによる波及効果を考慮した結果。

「収入面でより安定していて、キャリアを持っている本物の質の高い参加者を選ぶため」というのは結構。良い選択だと思います。いわゆる「若くてやり手のビジネスマン」ということだと思うのですが、そういう人が【働くことも出来ない】【永住権でもない】【社会保障もない】MM2Hを取ると思うんですかね。申し訳ないけれど、私がそういう状態なら、間違いなくシンガポールを選ぶ。

ま、「投資家として活動してください」ってことなのは明らかだけど、それならMM2H【My Malaysia Second Home】なんて「私のマレーシア、二番目の我が家」みたいな【優雅な退職者生活をイメージする名称】は変えた方が良いんじゃないですかね。「金持ちがマレーシアにお金を落とすプログラム」とはっきりわかるようにすれば良いと思う。

50歳以上の、そして退職者も同じで、「更新時にも4万リンギット(100万以上)の月収」がある人って世の中にどれだけいるんだろうか。仕事をしてはいけないのだから「投資家」である必要がある。でも現場に出て働いて給料という形の収入があってはならない。

あれれ、「本国でしっかり稼いで、マレーシアにも年間90日は住んでくださいね」というプログラムなのか?でもそんな生活をしても「メリットはない」じゃないですか。それなら観光ビザで十分でしょう。

「がっぽり持っているお金を、やる気のあるマレーシア人、マレーシア企業に投資をしろ」「あるいは海外で儲けてマレーシアに持ってこい」「しかしお前は前面に出て収入を得てはならない」という意味にしか思えません。なおかつ投資に失敗して、それが「誰のせいであろうとも」規定の資産、収入を得られないようになれば【問答無用に出ていけ】ですか?

でもま、今世界中で花盛りの「金融関係」「株式や先物市場」で【利益を出している人】には良いのは間違いがない。私もそのカテゴリーに入るわけですが、マレーシアが求めている人材はそういう人であると、もっとはっきり表明するべきだと思うし、それはせずにああじゃこうじゃというのは、私としては馬鹿にされているとしか思えない。

投資を生業とする人は決して多くはなくて、でも【投資もしながら、その利益を足しにして老後を生きる】ひとは多い。私の父や姉もこのカテゴリーで、これは多くの人達が望んでいる生活だと思うのだけど、そういう「ささやかな生活」を望む人もマレーシアは切り捨てることを決めた。これを世間では「掌返し」という。

良いんですよ、それでも。それが世界の国々がやっていることで、もしも大金持ちでも「お金があるから貴国に住まわせてくれ」と言っても「はいオッケーです」とはならない。

でもねぇ、マレーシアはMM2Hというスキームで、世界の人達に「夢を与えてきた」わけじゃないですか。だから多くの人がマレーシアに渡り、マレーシアを愛し、そして感謝して生きてきた歴史がある。

でもそれを今回、ぶち壊した。

私にはそうとしか思えません。「金持ちに来て欲しい」という本音が露骨に出ていて、過去の参加者を守ろうとする意思は全く見えない。

でもま、個人も国も「生き残るのに必死」ってことなんでしょうね。金は欲しいけれど、面倒なことは嫌なわけで、おいでおいでと言う割には、社会保障もなければ、就労もさせない。「お前はこの国に来て金を使っていればそれで良いのっ!」というのは脳天気な人じゃない限りわかっていたはずで、今回、それをはっきり言われただけみたいな気がします。

ところで今回の新しいMM2Hには「人数は人口の1%未満とする」という条件が付いている。

これってなんなんですかね。アメリカやカナダ、オーストラリアみたいに世界中から人が集まると思っているのだろうか。永住権も出さない、社会保障もない、就労さえできないのに。

でもきっと私が知らないだけで、そういうニーズはあるのかもしれないと思ったり。

東南アジア全体ではかなり昔から「金持ちはアメリカ、オーストラリアなどへ逃げる」という動きが顕著にあった。でも今は昔と違って永住権を取得するのは簡単ではなくなったし、でも「本国から出たい」という人は相変わらず多いのかも知れない。

最近の中国を見ていると、「危ない、危ないと言われる割には頑張っていた」のが「もう本当にやばい状況にある」「とんでもない数の中国人が国外に財産とともに逃げ出している」という話を聞きます。また香港もあんな状態で「金持ちは国外に逃げる」傾向は益々大きくなった。

さて、どこへいく?

アメリカ、オーストラリア、カナダも難しくなったし、アメリカは締め出しの方向に動いているぐらい。

どうする?

とりあえず、マレーシアに逃げて、そこでそれからの将来の計画を練る。なんてことを考える人は多いのかも知れない。

私はその動きをすでにマレーシアのイミグレは掴んでいるんだろうと思うんですよ。だから「強気に出ても大丈夫」という手応えがあるんだろうと。人口の1%未満に押さえるなんて、マレーシアの人口は3000万人ぐらいですよね。つまりMM2Hの上限は30万人。

そんなに来るかぁ?と思いますが、もし、中国で動きがあると「とんでもない数の人達が押し寄せる」「もうその傾向は出ている」ってことなのかもしれないと思ったり。香港人だけですでにイギリスの居住権(どういう種類か私は知らない)を得た人は30万人を突破したらしいじゃないですか。

うーむ、マレーシアは今の米中関係もよく見ているかも知れない。アメリカでは中国人を追い出すような動きだし、今回の新MM2Hの条件の中に「子供を学校に通わせて」みたいな記述を読んで、ハッとしたんですよ。中国ではトーチャンは中国でがっぽり稼いで女房子供は海外で悠々自適な生活をしているケースが非常に多い。

アメリカでは中国人の留学も絞っているようで、そういう中国人家庭を「マレーシアに引き込む算段」もあるかもね。

マレーシアは「大移動が起きる」のを察知しているのかもしれない。ましてや「何十億円単位のお金を持っている中国人てゴロゴロいて、彼らの逃避先としてマレーシアがある」となったら、その経済効果って半端じゃないですよね。

人数制限をする場合、「国別の割当」も考えるのが普通で、マレーシアはそこまで言及していませんが、ここには裏があって、実は「中国人」「香港系」、あるいは「将来が見えない台湾人」を「受け入れる準備をしている」可能性もあると思う。それも「金持ちだけに限定」して。

マレーシアが「金融立国」を目指しているのは明らかで、KLCCに出来たあのTRX(Tun Razak Exchange)の国際金融特区もまだまだこれから発展させていく計画で、金融界のトップ外国企業、プロフェッショナルを誘致する計画。そしてシンガポール打倒を狙う。

そういう意味で、個人セクターでは「金持ちを集める」スキームが必要といえば必要で、MM2Hもその一環と考えれば納得。

でもま、「経済移住」を考える人達は、(もう香港は終わったにしろ)シンガポールやドバイの優位性はよーくわかっているはずで(私はそれをこのブログにはあえて書かない)、それにマレーシアは打ち勝つことが出来るのかは甚だ疑問。でも今までは「条件が緩い利点」がマレーシアにはあったわけで、これからはそこから一歩出て、経済移住の受け入れでもシンガポール打倒を目指しているのかもね。

ま、頑張ってください。

私もマレーシアを利用できる間は利用させてもらうつもり。ギブアンドテイク。我が家とマレーシアの繋がりはそれしかない。

正直に書きますが、My Malaysia 2nd Homeという名称のビザを持っていますが、私はマレーシアを第二の我が家、故郷と思ったことはないです。仕事で渡ってきた駐在組と同じようなもの。来たくて来たというより、「来るしかなかった」のが我が家のケースです。

でも私たち家族が感じる「オーストラリアは第二の故郷、我が家」という気持ちと「同じものをマレーシアに感じることが出来たら良いなぁ」というのはかなり前から思っていたし、それをブログにも書いてきました。

そう思っていたところに、天から鉄槌が降ってきた。そんな気がしています。

「お前もまだまだ甘いねぇ」と私の中の違う自分がニヤニヤしているのも感じます。

ま、愚痴はこのぐらいにして、追加情報を待つのと同時に、新たな作戦を練ることにします。

久しぶりにこの曲でも聞きながら、自分を鼓舞しようと思います。

「このままでは終われない。まだ夢の途中、諦めない・・・」

それとこれも。なぜかこの曲を聞くと、心の底の方からメラメラと燃えてくるものを感じるんですよ。

くそ~。負けてたまるか!流されてたまるか!

 

しかし今回の決定は、「マレーシアに夢を抱いてた多くの人達」をブルドーザーで轢き殺しまわったようなもんだと思います。

でもマレーシアに罪はない。

私も、マレーシアをでなければならないときには「今まで有難う」という言葉を残して出ていきたいと思う。

 

 

 

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