イラン・アメリカの合意には正直なところ驚きました。「トランプが譲歩した」としか言いようがないと思う。
これでホルムズ海峡の船舶通過が元に戻れば「それで良し」と世界は考えるのかもしれないけれど、それじゃ「何のための戦争だったのか」となるし、トランプ応援団も納得できないんじゃないですかね。
ただし、「戦争終結」ということではなくて、「60日間の停戦」みたいなもので【問題は先送り】なのは同じだと思う。
今回の戦争に関して、私は「すぐに終わる」と思っていましたが、イランの頑張りというか、負けを認めない信念というか半端じゃないのは計算外でした。
時間を掛ければ「イランは自滅する」とは思うものの、「膠着状態が続く」のは【イランの思う壺】であって、そこに関しては「トランプの大きな読み間違え」だったのだろうと思う。やっぱり「世界経済を人質に取られた状態」では「反トランプ派は勢いづくだけ」だろうし、トランプはそこに「限界」を感じたんじゃないかなぁ。また「株式市場は非常に重要」で、その「崩壊」もトランプは強く意識したのだろうと思う。このまま行けば「中間選挙は敗北」「株式市場は大混乱」なんてことになるだろうし、トランプの延命は不可能。
それでもトランプが頑張ってきたのは「イランの核開発の中止」「濃縮ウランの確保」が可能で、その代償を払う必要があると読んでいたのが、「まだまだ時間がかかる」ってことなんだろうと思う。また「濃縮ウラン」をイランは封印したという情報があって「取り出すのは不可能」と言われているのも関係しているかも。
だから私には今回の合意は「休憩」に見えるわけで、決して「終戦、停戦ではない」のであって、60日の先延ばしでしかないと思う。でも表面的には「ホルムズ海峡が解放された」となれば、世界は安心するんじゃないですかね。それは「株価の動き、石油先物価格」を見れば間違いがない。
やっぱり戦争を終わらせるって難しいのだろうと思った。
日本人の私からすると、戦争ってやっぱり「太平洋戦争」であり、「日清日露戦争」だけれど、「戦争終結」には必ず【降伏】があって条約が結ばれる。そして必ず条件が付いていて、それを「履行する」のが戦争終結という考え方があるのだけれど、【降伏しないとどうなるのか】というのがわからない。そしてそれが今回の「イラン戦争」。
そういう意味で思い浮かぶのは「朝鮮戦争」で、北朝鮮が突然、韓国に進軍し、もうあとほんのちょっとで韓国全土は北朝鮮に掌握されるというところでアメリカ軍の反撃。そして北朝鮮を押し返し、そこで出てきたのは「中国」で、また押し返されて、結局は38度線で「休戦」。ところがこの「休戦合意」には韓国は署名していないという摩訶不思議な休戦で、今でも形式的には「韓国と北朝鮮は戦争状態」となる。
結局、戦争が終わったところで、日本みたいに「無条件降伏」になり、「進駐軍が政府も経済も全てをコントロールする」ようにならないと【何も変わらない】のが戦争なんだろうと思う。
そういう意味で、「原爆投下が評価される」というアメリカの論理も理解できるわけで、本来は「地上軍が敵国の全土、政治の中枢を掌握する」ようにならないと「降伏ってありえない」のかもね。でも日米戦争では「日本の本土決戦は回避された」のは日米双方にとって良いことだと考えることも可能で、そりゃ原爆も空襲も悲惨だったけれど、もしもその後、アメリカ率いる連合軍が本土に入ってきて最終決戦となったら「双方の被害はとんでもない規模になったはず」で、またソ連の北方からの条約を無視した侵略もインパクトが大きくて、まさに「日本が終わる。消滅する危機にあった」のだろうと思う。でも終戦後の占領下では「間接統治」が行なわれ、日本という国が存在しないのと同じだった、
結局、そこまで追い詰められないと「無条件降伏はしない」のが普通なのかもしれないし、そう言う意味での世界の戦争の歴史を私は知らない。
でも「無条件降伏」というのも歴史的には決して多くはないらしく、「無条件」ということは「どうにでもしてください」ということだから「国家の存続も相手に委ねる」ことになるわけで、日本で言う無条件降伏って、実は無条件降伏ではなかったという議論も聞いたことがあるにしても、「地上軍で国土を、政治の中枢を掌握しない限り、戦争に勝つのは難しい」のは間違いがないというのは、朝鮮戦争もそうだし、今回のイラン戦争でも感じたこと。
トランプは何が何でも「核問題を解決しようとする」と思うし、それなくして「トランプの勝利はない」はずで、つまり、イラン戦争は60日の「停戦合意」と考えるのが妥当で、トランプも「これにて終了」とは考えていないと思う。
ただし、この数カ月間の初戦に関して言えば、「トランプは戦争目的を果たせていない」のは間違いなくて、それを「トランプの負け」というのは間違いないんでしょうね。
トランプはどんな今後の作戦を持っているんだろうか。
でも世界の多くの国々や人達は「トランプ、もう余計なことはするな」と思っているんだろうと思う。
どうも世界は「核の拡散は止められない」と考えているような気がしないでもない。
となればお隣の韓国が「核装備」で盛り上がっているように、日本も「なんらかの対処方法」を考える必要があるのかもね。
私としては「日本の核装備は非常に重要、議論も必要」だと思うけれど、「日本の核装備そのものには反対」。
参考動画。