ココナッツオイルとアルツハイマー

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調べれば調べるほど面白いことがわかってきました。それはケトン体のこと。

ケトン体は絶食、飢餓、そして糖質制限をしている時に脂肪を肝臓が分解して作る作用が大きくなる、これは水溶性で(ここは大事なポイントなので覚えてください)、血糖の代替エネルギーとして脳に取っては大事なもの。そこまでは一般論としてわかっていましたが、脳が血糖ではなくてケトンを使った場合の利点までには頭が回りませんでした。

昔から癲癇(てんかん)を抑えるためのケトン食というのが存在して、糖質制限をしてケトン体を作ることをしているのは有名です。これはケトンが脳に対して何らかのさようがあるということですよね。そして同じように脳の病気であるアルツハイマーに関係しているということ。

そして今日初めて知ったのですが、ガンは血糖しかエネルギーに出来ないそうなんですね。本当かなぁ。

もしそれが本当だとしたら、糖質制限をして血糖値を上げなければガンは成長できない。でも他の筋肉や臓器はケトン体を使えるのでOK。

これも調べてみたら出てくるわ出てくるわ。ガンに侵されていて糖質制限をしている人たちっていっぱいいるんですね。

ケトン体というと悪いイメージがあります。それはケトーシスと呼ばれる状態。つまり、糖質や脂質の代謝障害によってケトン体が異常に増量する。これって命に関わることで、なんだかケトン体が出ている状態って何か非常に危険な状態であるような気になってしまいます。この辺は素人には難しい話で、ケトーシスとケトアシドーシスは違うとか、まぁ、いろいろあるのですが、とにかくケトン体は印象が悪い。

一般的にケトン体の説明をするときに、飢餓状態の説明をする人も多いんですね。食べるものがないと筋肉や脂肪を分解するしか無いわけですが、脂肪が分解されるとケトン体が出てくると。そしてケトン体は独特な酸っぱい臭いがするので、低インシュリンダイエットをするときに尿で調べる試験紙を使うこと無く、体臭に注意していると結構わかります。私もケトン臭がしています。(笑)

でもこのケトン臭を飢餓臭とも言うんですね。なんだか身体の異常時に出てくるのがケトン体で、その匂いは飢餓臭だなんて、ケトンなるものには近寄りたくなくなりますよね。でもそれは私の先入観であるようです。

実際に普通の生活でも十分に血糖があるわけではなくて、夜中に寝ている間に脂肪が分解されケトン体が出てエネルギーとして使われたり、あるいは筋肉、アミノ酸などが分解され糖新生という働きで血糖が作られているわけで、とにかくエネルギー切れにならないように、身体はいつもありとあらゆる手を使ってエネルギー補給を続けているんですね。だからケトン体というのは我々が知らないだけで実は身近であるのかもしれない。しかし、エネルギーといえば糖であって、ケトン体はそれの補助という立場なのでしょう。

なかなか陽の当たらないケトン体ですが、実はなにか不思議な力を持っていると感じるようになりました。

それは上にも書いた癲癇(てんかん)を患う方々の食事療法としてケトン食というのがありますし、そして昨日初めて聞いた、ケトン体を脳のエネルギーとして使うとアルツハイマーにならない、また治癒される。そしてガンは血糖しかエネルギーに使えないので、ケトン体を主とすればガンをもやっつけられると。

なんだかスーパーヒーローが自分の中にいるのに、全く気が付かなかったような気がします。

で、そのケトン体ですが、私の知っている限りでは、身体の中の血糖が足りない時に肝臓が脂質を原料として作り出す物質という解釈をしていますが、つまり、血糖値が低い状態を維持しない限り手に入らないんですね。だからケトン食という普通の人には食べられそうもないような脂質の多い食事をとったり、脳が絶食と間違えるような糖質制限食をしなければケトン体は出てこない。

そこでやっとココナッツオイルの出番です。

脂には様々な分子形状があるそうですが、一般的な植物油は長鎖脂肪酸であるのに対してココナッツオイルは非常に珍しい中鎖脂肪酸なのだそうです。いわゆる分子って原子がいくつもつながって出来ているわけですが、その鎖の長さが違うということなのでしょう。で、一般的な植物油はいわゆる脂質のエネルギー源として体中(脳を除く)で使われるわけですが、中鎖脂肪酸のココナッツオイルは直接肝臓へ運ばれ効率よく分解されるとのこと。つまりケトン体になる。

凄いですねぇ。

ですから上の話に戻りますが、脳にそのケトン体が行き、アルツハイマーにも効くのでしょう。あえて飢餓状態と同じような糖質制限をしなくても良いということかもしれません(この辺はまだ良くわかりません)。またケトン体が簡単にできるのであれば、ケトン食で苦労なさっている方々も脂質をココナッツオイルで摂るとかなり違うんじゃないでしょうか。

ただ低インシュリンダイエットの視点から見ると、自分の脂肪を分解して出てきたケトン体なら大歓迎ですが、食事でとったココナッツオイルがケトン体の元であるとしたら全く嬉しくもなんともありません。ただ、前にもちょっと書きましたが、ケトン体が出るような状態に持っていくのって結構難しいんです。若い時には簡単にケトン体が出てきましたが、歳をとってから昔と同じようにやってもケトン体が出てきません。つまり脂肪を分解するというメカニズムがうまく動いていない様子。

では糖質制限をしているのなら身体は何をエネルギーとして使っているのかと言えば、それは糖新生で作られる血糖。

つまりですね。エネルギーを体内で作るのに2つのメカニズムがあって、そのどちらが動くかを何が決定づけているのかがわからないんです。ケトン体が出てくれば万々歳ですが、筋肉等を分解して糖新生をするばかりでは非常にうまくない。

本当に細かい話で申し訳ないのだけれど、低インシュリンダイエットをやっている人は必ずこの壁にぶつかるはずなんですね。皆がケトン体が出たというのと同じようにやってもまるで駄目だという人も少なくありません。それはやり方にどこか気のつかない違いがあるのかもしれませんが、私はケトン体を作るメカニズムと、糖を作る糖新生のメカニズムとの切り替えがうまくいっていないのではないかと想像しています。

ですから、普通の食事をしてもケトン体になるというココナッツオイルは、もしかしたらケトン体を作るメカニズムにスイッチを入れてくれる可能性もあって、私はそこに期待したいのです。もしこのブログに低インシュリンダイエットやアトキンス法で飛んできて、なかなかうまく行かない方の場合は、一度ココナッツオイルでケトン体を出す実験をしてみたら良いと思います。私もやってみるつもり。

またケトン食で飛んできた方も同様で、ココナッツオイルは面白そうです。

ところで、アメリカの女性医師がココナッツオイルがアルツハイマーに有効だと言い出したわけですが、その動画をユーチューブで発見しました。全て英語なのが残念ですが、非常に面白い話の羅列です。英語に不得手の方でもちょっと我慢してみてみてください。一体何のことを言っているのかは想像つくと思います。アルツのご主人(奥さんが医師)が変わっていく様子も面白い。

ただここではっきりしておかなくてはならないのは、ココナッツオイルがアルツに良いのではなくて、ココナッツオイルが原料となって作られる「ケトン体」が効くということであって、ココナッツオイルを摂らないでケトン体をだす「糖質制限」でも全く構わないわけです。

医師の夫がアルツハイマーでその彼にココナッツオイルを食べさせたら良くなったとのが切っ掛けで、この動画の中に出てくる絵は、クロックテストと呼ばれていて、「時計を描いてみてください」というテスト。最初はわけのわからない丸をかいていたのが2週間後には時計の形になり、3週間目はもっとよくなったと。そしてこの理論を発表してから、それを真似た人から御礼の手紙が届いているという紹介もしていました。また医師は糖尿病との関連も話しています。また感情的にも身体的にも良くなったと。

また非常に大事なことは、ココナッツオイルでもHydrogenatedは駄目だと。和訳すると「硬化」「水素添加」の意。

そしてココナッツオイルは、パーキンソン、筋萎縮性側索硬化症、癲癇(てんかん)、認知症、総合失調症(精神分裂病)、自閉症に良いと。そしてこれは自然の抗生物質であり、ウイルス(HIVとか)をコントロールするのを助けると。

このブログっていつもお調子こいてふざけた内容だったり、趣味じゃの実験じゃのと適当な事を書いていますが、今回のこのケトン体に関しては私はかなり真面目に考えています。

糖質制限ですが、ちゃんと考えたほうが良さそうです。デブは絶対に駄目。高い血糖値を放置するのも駄目ということだと思います。

今日のキーワードは「ケトン体」。

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