「とり田@Lot10 伊勢丹」へ行ってみた

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マレーシアは鶏が美味しいし、水炊きも好きだし、ヨメさんは九州女だし、Lot10の伊勢丹theジャパンストアの「博多水炊き とり田」には是非いってみたいと思っていました。伊勢丹の4Fのレストランですから期待は大。

ザ・ジャパンストアそのものは前の日記に書きましたように、商売のことなんかまるで考えずに「経済産業省のクールジャパン事業の一貫」という感じが丸出し。「日本の良さ」を海外に知らしめるのを【役人】が考えてやるとこうなるって見本だと思うし、伊勢丹が噛んでもこんなになっちゃうのかと正直びっくりしました。

でもま、レストランは関係ないはずで、また「日本の良さ」を全面に出すザ・ジャパンストアですから「地元にすりよった料理」を出すはずがないですもんね。楽しみです。

4階は他の階と違って、日本的な雰囲気。でもこれってパビリオンの東京ストリートと似ているものを感じて私としてはちょっと不満。でもこれがマレーシアで受けるのならそれが一番なんでしょう。

開店と当時の6時に予約を入れておきましたが、店はかなりキチンとしたきれいな店。

これは「ソファー席」と呼ばれていますが、この2-3人用のテーブルが気に入りました。

現地スタッフもちゃんとしていていい感じ。

とりあえずビールを頼んで何を食べるか相談。

3人共お腹がペコペコでしたし、良い店だろうことはわかっていますし、いろいろ食べてみたいので(松)を選びました。

水炊きに入れる「追加」も値段はこなれていて高い感じはしません。

付け出しは3種。とり田の名物の「卵」ですが、なんてことはない物なのに卵の下の肉味噌、上に乗った2粒の山椒が効いていて美味しいと思いました。また上のは「ゴマ刺し身」と呼ばれるようですが、刺し身の「カンパチ(のはず)」が半端じゃなく美味しくてびっくり。

いつもデレ~~っとした刺し身しか食べていませんから(笑)、この身がしっかりして歯ごたえ抜群のカンパチは本当にびっくりで、サイドメニューにあった「刺し身」を追加注文しようとしたんです。そうしたら「刺し身はコースに入っていますが・・」ですと。そかそかそうだった。

でも次に出てきた明太子は、え?何?と思いました。博多では最高品質の・・ってことなんでしょうが、明太子だけ出てきてもジーさんは困ってしまう。(笑)

この明太子は絶賛するほど美味しいかなぁ・・・

あ、そうそう、この頃には「日本酒」に。

鍋が用意され、火も入った。

出てきましたよー。コースに付いている刺し身が~~。カンパチ(のはず)と鯛(のはず)そして鮭といくら。

食器は有田焼ですかぁ、なるほど。

突き出しのカンパチが美味しいので刺し身で食べたいと思っていましたから私はこれで文句なしですが、でも普通、突き出しでカンパチを使って、また次の刺し身でもカンパチって使い方をするんですかね。同じコースの中の料理なのに。

でもま、店は暇なんてもんじゃない様子だし、これだけ良い刺し身を常に持っているって半端じゃなく大変だと思いました。寿司屋ならまだしも水炊き屋で刺し身をって思う客は多くはないはずで、コースに入っていなければ客は食べないかもしれない刺し身。ま、突き出しでも使うにしてもこれだけ新鮮で美味しい魚を常時持つって本当にご苦労様と言いたくなりました。(笑)

これだけ美味しいカンパチはマレーシアで初めて食べました。って我々はまだ良い刺し身を提供する高級店に行っていませんが。^^;

そうこうするうちにスープも沸いてきて、スープの味見からスタート。

美味しい・・・・。とは思ったのですが、美味しい鶏が普通のマレーシアにおいては鶏で美味しいスープを作るのは、マレーシアに来てまだ半年ぐらいの我が家でもすでに何度もやっているわけで、驚くほどの感激はありませんでした。

鍋の世話(こまめにアク取りもする)はお店のスタッフが全てやってくれるのは助かりました。皿にもよそってくれる。

これにスープなり薬味を好きに入れて食べるのですが、薬味は「赤柚子胡椒」「(普通の)柚子胡椒」「レモン(?)柚子胡椒」と「特製ポン酢」そして「塩」。

九州女のヨメさんは「これこれ、この赤柚子胡椒じゃないと駄目なのよ」と言っておりました。でも私としては初めての「レモン(?)柚子胡椒」が気に入った。

そしてですね、おおお~~~と思ったのがポン酢。「これぞ博多の味」だと私も博多を思い出しました。博多では他の和食でもこういう味系のポン酢が出てくるんですよね。

それぞれが好きなように薬味を入れて食べた鶏は美味しかった~~~~。来てよかった。\(^o^)/

ところがですね、鶏の量が少ないのね。でもキャベツは山の様。(笑)

ですので追加で鶏肉だけ注文しました。「鶏モモを2皿」頼んだのですが、店のスタッフが「それならこちらのほうが・・」と薦められたのは「盛り合わせ」。メニューを見てみますと(私の嫌いな)胸肉とかいろいろあるので一瞬考えたのですが、今日はいろいろ食べてみようと薦められるままに。

でもこれは失敗でした。私が一番食べたかった「鶏モモ」は二切れだけで、その他、胸肉、つみれがごっそり。(@_@)

つみれは大好物なんですが、残念ながら私はこのお店の味付けは気に入りません。鶏ミンチの中に「砂肝」が入っていて面白い食感なんですが、これを食べながらパブリカの「酉玉」のつみれを思い出していました。あんなだったら半端じゃなく美味しいだろうと・・・。

しかし、コースの鶏肉は少ないと思って肉だけ追加したものの、これはいらなかったかも。とにかくキャベツがごっそり入っていて、確かに「芯」のところを時間を掛けてゆっくり煮込むと最高に美味しいとは思うものの、喜んでいるのは九州女のヨメさんだけで、私も息子も野菜でお腹が一杯になった感があります。

そして「鶏の天ぷら」。

息子に「鶏の天ぷらって食べたこと無いんじゃないか?」と聞きました所、初めてだとのこと。「美味しいぞ~、食べてみろ」なんて言いつつ自分も一口口に入れて・・・。

惜しい・・・・と思いました。もう少し、あとほんのちょっとだけ火を入れて欲しかったと思いました。半生とかべちょっとしているわけじゃないんですが、九州で食べる「鶏の天ぷら」にはちと及ばず。衣が・・・・・。油温がちょっと低いんじゃね?それともこれが店の考えるベストなのかな?

でもこの天ぷらは、持ち込んだ我が家の秘密兵器(ろく助の塩)を使ったら結構美味しかった。(笑)

かなりの大食いの私でもお腹がきつくなってきたところで、最後の〆。「ご飯とラーメンとどちらにしますか?」ですと。

私が「ご飯」と言った瞬間に、ヨメさんと長男は「ラーメン」ですとさ。瞬時に多数決は結審。orz

でもこのラーメンが面白かったです。まさか中華麺は出てこないと思っていましたが、ラーメンというよりウドンに近い感じの細麺。

量が少なくて普通なら一人分にも満たない量ですが、3人で食べきるのに苦労しました。

そしてまだコースは続き、最後のデザート。濃茶のパンナコッタ。これは私のツボにハマった~。美味しい~~。

しかしみんな食べ過ぎで動けないくらいになってしまいました。頼んだのはコースと追加の肉だけですし、最初のビールや日本酒は入るところが別ですが、お腹いっぱいで苦しいほど。考えてみるとやっぱりスープを知らず知らず結構飲んじゃっているんでしょうね。美味しいし。そして甘くてトロンとなったキャベツも結構食べた。

このコースの量って普通の女性には多すぎるかもです。そしてこの店は昼夜同じメニューみたいですが、昼間にこれを食べたら午後は仕事にならないかもだ。(笑)

いやいや、カンパチも激ウマだったし大満足でした。

ただ上にも書いたように、ここはマレーシアで「鶏肉が主食」みたいな場所ですから、水炊きこそ自宅で食べないにしろ、鳥のスープは白湯、清湯ともにどの家でも普通に作るんじゃないですかね。私でさえ、月に2,3度は作りますから。そういう意味では「いつも家で食べるものの上位版」みたいな感じしかないとも言えて、食べ初めの感激は食べ続けるのとともに薄れていくのを感じました。

鳥料理をいつも食べて、HotPot(火鍋)料理も普通のマレーシアで、「博多の味、水炊き」に居場所があるのかどうかが疑問。ま、日本人には良いとは思いますが・・。

でもそのへんはとり田も考えているようで、とり田のホームページを見ると日本のお店のメニューや価格がのっていますが、マレーシアのこの店のほうが価格設定は低くしている様子。これって大したもんだと思いますわ。そしてあのとんでもなく美味しカンパチの刺し身。私はそれだけでこのお店を応援したくなりました。(笑)

帰りの車の中でそれぞれの感想を話し合いましたが、「リピートはある?」との私の問に「うんうん」との答えは無し。でも「リピートは無い」とも言わない。「微妙~~~」ってところでしょうか。

九州女のヨメさんは「間違いなく博多の味なんだけれど・・・・」とはっきり言わない。

やっぱり日本の「とり田」とは違うのかも。ましてやここマレーシアでは美味しい鶏は食べ慣れているし。鶏の白湯スープも同様。

私はと言うと、またいつもの馬鹿な癖が出てきまして「家でどうやったら再現できるか」考えていました。とり田の鶏はカンポンチキンでもないですし、家でカンポンチキンを使ってやったらどうかとか、私だったらスープはもうちょっと重たい感じのゼラチンたっぷりにしたいとか(モミジを多めに入れるだけ)、そんなことを考えていました。あの博多らしい味のポン酢をどう作るかですが、ヨメさんに聞いてみたら難しいことはないとのこと。柚子胡椒、赤柚子胡椒、美味しい塩もあるし、あのポン酢に近いものが出来たら我が家の鶏鍋もかなり変わるはず。いつかトライせねば・・・。

お会計ですが、料金は++ではなくてGSTの6%が乗るだけ。でもやっぱりお酒がかなーり高いので飲ん兵衛は気をつけないと・・・。

この店はそれなりの人数でワイワイやるのが良さそうな気がしました(個室もある)。家族で来るくらいならこちらの鶏はおいしいですから、家で好きなようにそれなりのものは簡単に安く作れるし。でもとり田で大人数でワイワイってことは当然酒ががっつり入るはずで、そうなると一人1万円は軽く超えてしまう。難しい。

我々は6時に入って8時までいましたが、その間に入ってきた客は他に2組だけ。厳しいでしょうね~~~。

店の外に出て4Fの他の店を見てみますと、とんかつの「あんず」はかなりの客が入っていました。ここの豚肉は「日本からの輸入」だそうです。料金は安いマメトンの倍までは行きませんが170%ぐらいかな。私はマメトンが大好きなんですが、ヨメさんも息子もマメトンは嫌だ~といいますし(彼らの言うマメトンはイマイチという理由が私にはわからず。パブリカ店は駄目でワンウタマ店は良いとも言う。これも私にはわからず ^^;)、今度この「あんず」に来てみようという話になりました。

焼肉の「トラジ」も楽しみにしている店ですが、客の入りはボチボチという感じかな。アメリカに本店があるという「すし麻布」は定休日。

各店、頑張ってほしいな~~~~。

 
 
 

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