今の「株式市場と投資家マインド」は1980年代と似ていると思う

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巷では「新NISA」が益々盛り上がっているのを感じます。私は異常さがあるとまで思う。

日本もアメリカも「株式市場の動きと【その値】」だけを見ていると絶好調に見えますから、その【背景を考えない人たち】は今がチャンスと思うのかもしれない。

この状態は「かつての日本と似ている」と思うんですよ。1980年代ね。

1980年代に生まれていなかった人も多いだろうし、生まれていても子供だったり、投資に興味がなければ「あの当時に何が起きたのか」はきっとわからないでしょう。でも株価がどう動いていたのかは誰にでもわかる。

これですよ、これ。日経平均が7000円から39000円以上まで、5倍以上、駆け上がるように上がった時代。

日経225の月足

私はすでに1980年には20代後半でしたし、株式投資もやっていましたから当時の株の動きも世の中の人達がどう考え、動いていたのかもしっかり覚えています。

「株式投資をした方が良い」という動きがはっきり見えてきたのは、やっぱり日経平均が10000円を超えた1984年ごろからですかね。私は「ほぼ毎日本屋に行く」という変な趣味がありましたが(笑)、「株式投資関連の書籍」がどんどん増えていたのを感じていました。

そして実際に「景気が良い」ですから、すでに「高値不安」はあったものの、「日本がどんどん豊かになる」「収入も増える」時代でしたし、今までとは違うステージに日本が上がっているのを皆が感じていた時代じゃないんですかね。ただの好景気というより、確実に「日本が変わっていく」のを私も感じていました。

当時の私は毎晩六本木や赤坂に出没するような若者でしたが、東京の夜の盛り上がり方は凄いものがありました。やっぱり景気が良くなると一気に夜の世界が盛り上がりますから。

当時はまだ「マハラジャ東京」は出来ておらず、赤坂の「ムゲン」「ビブロス」の全盛期だったはず。私も結婚前のヨメさんと良く行ったのを思い出します。世の中では「ゴーゴークラブ」「ディスコ」と言っていた時代ね。

当時の中年オヤジは「接待費は使い放題」の時代で、赤坂銀座のクラブ(ナイトクラブ)も大盛況。大きなキャバレー(月世界、ミカド)は私も行きましたが、とんでもなく大きな店なのに客で一杯。

地方に住む私の友人は自営業でしたが、「おいおい、最近凄いよ。今月は500万儲けた」なんて話をしていたぐらい、好景気で日本は湧いていた。

皆がお金を持っているし、景気は良いし、当然、株式市場もどんどん上がった時代。

「どの株を買うべき?」なんて話が日常生活の中で広まっていて、それこそ「オフィスに働くオネーチャン」や「買い物かごを下げたオバちゃん」も株式投資をやりだした時代。

でも私は思ったんですよ。「皆が買った後に、一体誰が買うんだ?」と。

この考え方って「相場の世界では常識」で、「皆が買いだしたら、相場は天井」と言われていて、また「大衆は常に間違える」とも言われていて、私としては【そろそろ逃げた方が良いかもしれない】と考え出すようになりました。

ある時、本当に猫も杓子も「株だ、株だ」と言い出した【絶頂】みたいなものを感じたので、私は撤退を決めて全ての株式を売却。

これと同じ話はアメリカにもあって、ケネディ家の主であったジョン・F・ケネディのお父さんが、「靴磨きの少年が株の話をしている」のに違和感を感じて全ての株式を売ることにしたと。それで大金を掴んだと言われている。

でも面白いのが、私が撤退を決めたその時点では、まだ日経225は3万円にも達していなかったのね。(笑)

この頃。月足ですから、ローソク足一本が1ヶ月の動き。

もちろん利益確定の売りでしたが、当時の私の投資額なんて「笑ってしまうほど少ない金額」ですから、その利益も結婚前のヨメさんと赤坂六本木で飲み食いしたら2~3ヶ月でなくなってしまう程度の金額でした。

そして株式市場は「その後の盛り上がりが凄かった」わけです。こういうことって「普通にあること」ですから、本来は「この後の動きも取れるようじゃないと、その後、何年間も指を加えてみているだけ」なんてことが起きる。だからやっぱり私があそこで売ったのは間違いだし、そんなことを繰り返していたらだめなんですね。

もうこの辺で流れは変わるだろうと考えた私とは真逆の動きで、「上昇スピードは早くなる」ばかりでした。あれよあれよというまに日経平均は3万円を超え、そして世の中では「とんでもない不動産バブル」が起きていたわけです。

株式は上がるわ、不動産は上がるわだから「銀行も金を借りてくれ」と頭を下げて融資先を探し回るような状態。

でも私はその(最後の)とんでもない盛り上がりは見ていただけでした。このときも思いましたよ。俺ってとんでもないマヌケだなと。「逃がした魚は大きい」ってやつ。

でも相場ってそんなもんで、「将来のことは誰にもわからない」し、「流れは結構続く」のね。それが【いつかは変わる】にしても、いつ変わるかなんてことは誰にもわからない。

でも一つだけラッキーなことはありました。積立預金のつもりで、20代の時にローンで買ったワンルームマンションが値上がりを続け、売ろうと思ったけれど買って10年以内だと「長期譲渡にならないから所得税率が高かった」のね。で、10年経ってから売ったのだけれど、そのタイミングがまさに「不動産バブルの絶頂」で買値の5倍以上のすっ高値で売れたこと。この資金があったからオーストラリア永住もどうにかなったのは間違いがなくて、それが無かったら今の私はなかったかもしれない。

どちらにしても、当時は「この辺で買えれば(売れれば)良いだろう」と【勘で売買する】ことがほとんど。当時の私は「チャート分析」なんかしていませんでしたし、そもそもパソコンでチャートを表示するなんてことも不可能な時代。ノートパソコンなるものもなかったんじゃないかなぁ。その頃、チャートアナリスト(当時は罫線屋と呼ばれていた)はどうしていたかというと、「自分で方眼用紙にチャートを手書きしていた」時代です。私の父もそうで、私が幼い頃、毎日、「ラジオの短波放送の株式市況」を聞きながら値を拾ってはプロットしていたのを思い出します。

そしてその当時は「ローソク足とラインを引いて動きを読む」のが普通で、インジケーターらしいインジケーターもなく「単純移動平均線」がある程度の時代。いわゆる「酒田五法」という古くから多くの人が見ていた古典的な分析方法で読んでいたのね。あれれ、「一目均衡表」はあったけれど、どうやってそれを見たのかは忘れました。

ただ私は自分でそんな面倒なことはしなかったし、「週間株価速報」みたいな分厚い週刊誌があって、それに「全ての銘柄の日足のローソク足」が出ていたわけです。だから私はそれを毎週買って使っていました。そしてそれは週刊誌ですから、毎日の日足を「興味がある銘柄だけ」自分で書き足していました。これだって、半端じゃない労力。

ま、そんな時代を思いだすわけです。

そして、あの当時と今の「値動き」も「投資家マインド」も似ているなぁ、と。

値動きに関しては似ているどころか、今はもっと上昇スピードが早いのね。

日経225の過去40年の動き。月足。

個別株も同じですが、絶頂期は「打ち上げ花火みたいな動きをする」のが普通。


この今の動きを見ると、1980年代を思い出さずにいられないのね。だからどうしたって気になるわけです。

なおかつ、今の状況って1980年代のように「湧き上がり終わりのないような好景気」とは全く違うじゃないですか。それどころかアメリカも含めて世界中が「借金経済で回している」のがはっきりしていて、アメリカ政府の巨額の借金って尋常じゃない。これは日本も同じ。

リーマン・ショック後に世界は「お金を刷りまくり」、落ち着いてきたかと思ったら「コロナ騒動」でもっと大きなお金を擦りまくって、アメリカの景気が良いのも「借金して使っているから」、「政府は企業や国民に借金をさせて使わせている」から【好景気に見える】だけで、実態はどうなっているのか、その借金をどうするつもりなのかもわからない。

「見せかけの好景気」だとしても、「順調に上がる株価」も「政府はそういう風にしないとならない立場」なのははっきりしていて、「公平公正であるべきFRB」とて「何を考えているのか」は闇の中。特にアメリカは「今年は大統領選」があるわけで、「大統領選がある時には株価が上がる」「上がるような政策を取る」のが普通で、今までのアメリカの歴史の中で「リセッションに入った時の大統領選では、【再選されたケースはない】のが歴史」だから、バイデンが何を考えているのかは簡単に想像できる。

コロナの頃からのアメリカの債務残高の増え方が異常なのはこのグラフからもわかる。それでも民主党バイデン政権は「もっと金をばらまこうとしている」のが見えますよね。

そして日本では「岸田さんがアメリカに国賓待遇で訪問する」のもタイミングを見るとおかしいとおもうんですよ。岸田さんは「もう末期である」のははっきりしていて、それは当然、アメリカもわかっているはずなのね。そんな岸田首相を国賓でアメリカに招くということは「裏がある」と思うのは当たり前じゃないんですかね。

それを裏付けるように、日本は次期総理候補として「上川陽子外相が急浮上中」という摩訶不思議なことが起きている。「身辺に問題がない、女性が良い」なんて単純な話ではなくて、そもそも上川陽子なる人物の過去を調べていくと、「アメリカ民主党にべったりだった」のが良く分かる。

「なぜ性急にLGBT法案を自民党内部の慣例も無視して押し通したのか」も同じで、「アメリカ、世界では常識」と言われているものの、アメリカ国内も一枚板ではないどころか「反対勢力も大きい」のに、日本では決めてしまったのは、「エマニュエル駐日米国大使」がそれに関して積極的に動いていたし、岸田夫人もアメリカに渡り「尻尾を振っていた」のは見えたじゃないですか。

G7広島サミットも同じで、バイデンが欠席するという噂があった時に「交換条件を岸田が飲んだ」という話が永田町では囁かれている様子。

そんな中でももっとおかしいのが「今更の岸田首相の国賓待遇の訪米」だと私は思っていて、きっとアメリカ議会で発言させてもらって拍手喝采を受けて「どうだ、凄いだろう~」とやりたいのでしょうが、私はほぼ100%「なんらかの合意をさせられるだろう」と思っていて、きっとそれは「巨額のウクライナ支援」じゃないかと。今、アメリカはそれで揉めている最中ですし、実質的に日本に金を出させる必要があるのと同時に、「日本もその気だ」とアメリカで民主党バイデンはアピールする必要があるのだろうと勘ぐっています。

それも含めて「岸田氏がアメリカで何をいうか」、日米共同声明も含めて注視しようと思っています。と同時に、今はトランプ氏が次期大統領になる可能性も高く、今まで民主党に政策もべったり寄り添ってきた岸田さんは、トランプ大統領になったらアメリカの基本方針は大きく変わるはずで、どうそれに対処するのか。またもしも民主党ベッタリの上川陽子総理大臣なんてことが起きたら、トランプはそういう日本にどう対応するのかが見ものだと思っています。

ウクライナ戦争にしてもイスラエル紛争にしてもどうなるのかは全くわからないし、とんでもない経済の大問題が露出してきた中国がどう動くのかもわからない。

そして「株価は好調」だとしても内的には大きな問題を抱えているアメリカそのものに変化が見えてくるのかもしれない。

その辺はいつもブログに紹介してる「レバナス一本リーマンさん」の分析、解説を見過ごしてはならないと思っています。特に最近は、アメリカの重要人物たちも危険性をいうようになってきて、目が離せません。そしてアメリカに何かが起きればそれは当然、日本に大きな影響がありますし、それは世界に伝播する。というか、世界も実は同じような状況にあって、ドイツもイギリスも結構危ない状況にある。

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でも民主党バイデン政権は「何が何でも大統領選に勝たねばならない」と反トランプ派はとんでもなくわけのわからない訴訟を連発し、トランプを追い込もうとしているのがはっきり見えますが、日本には「訴訟されている」という表面的な部分しか伝わってこないし、日本メディアも反トランプなのが見えますから、私達は冷静に細かい情報、成り行きを見ないとならないと思っています。

ですが、危険なのは「今」ではなくて、大統領選までは「悪い情報は隠す」だろうし、「アメリカ経済は健全である」ことをゴリ押しするだろうと思いますが、「それはいつまでも続かないであろう」ことも私達は想定する必要があると思っています。

私は「米ドル中心の生き方をしている」ので「今は大きな恩恵を受けている」のは間違いのない事実ですが、でも【いつか米ドルは崩れる】と考えているのは上に書いたことと同じで、お金を刷りまくって「それでもその通貨が高いまま」というのは歴史上あり得ない。

ところがその状態なのは日本も他国も同じで、【為替というのは交換比率でしかない】ことからそれを見れば大きな変化はないのかもしれないけれど、そこで気をつけないとならないのは「大きなインフレになる恐れがある」ということだと思っています。

だから私は「実質賃金の動きを見る」のが大事だと思っていて、大きなインフレが来てもそれに合わせて収入が増えるかどうかがポイント。でも給与所得者じゃない私みたいな自営業者は「自分で収入を増やすしかない」わけで、ボーっとしていたら大変なことになる。

また政府は「インフレになれば間違いなく税収は増える」わけで、なおかつ大きなインフレが来れば「その分、莫大な借金が目減りする」ことを意味していて、「政府が国民を大事にするのかどうか」に私は疑問を持っています。政府が大きな借金を減らすには「国民からむしり取る」か「国民のために金を使わない」か「インフレにして目減りさせる」しか手はないんですから。どちらにしても「分が悪いのは国民」だと思っています。そして日本はもうすでにそちらに動き出していると感じています。

また世界の歴史的には「戦争を起こす」ことも多かったと思っていて、ウクライナ戦争でも「世界中の軍事関連企業は莫大な売上と利益を得ている」ことから、平和維持だの正義だのとは違う側面から見る必要があるし、「戦争後には莫大な公共工事が見込める」ことから景気刺激策としては究極の選択とも言える。だから戦争が拡大する、新たな戦争が起きることもあり得ると思うし、もしも中国が台湾侵攻をするとすれば、そのキッカケは何なのかも気になるわけです。

そういう意味でも「トランプ大統領になったら大きな変化があるだろう」と思っていて、私は良い方向に期待しています。

トランプの訴訟や、民主党が一体何をしているのかの情報は「カナダ人ニュース」がかなり細かくて、決してトランプ氏はやられっぱなしではないのがわかるし、裁判の行方も決してトランプ不利に動いているわけでもなく、「トランプ氏に有利な【内部告発】も増えている」ことから、その辺をしっかり見ていないと実態がどうなっているのかはわからない。

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カナダ在住のやまたつです。気になるニュースについてコメントしていきます。 ねこ2匹と極北地方の村に住んでいましたが、今は…

実は私が何よりも心配しているのは「トランプ氏の暗殺」で、まさかと思うけれど実際にアメリカは暗殺の歴史があるし、重要人物が不審な死を迎えたり、メチャクチャなことを司法が行うのはロシア、中国と全く同じだと私は思っています。まさかと思うけれど、まともな日本を前提に世界を見て判断すると「真相は全くわからない」のかもしれない。

世界が、日本がアメリカがどうなるのかも私にはいろいろ想像はできても「予想は不可能」だし、どうなっても私達は生き残らなければならないことだけは間違いがない。

日経平均も異常な値上がりには見えるけれど、日本企業の業績、実態から見れば、「今の株価はまだ安い」とも言えるわけで、PERから考えてもまだまだ上値があっても全くおかしくはないと思っていますが、「そもそも日本経済の現状はどうなのか」を考えた場合、皆が有頂天になって株を買うような状況ではないと思っています。

私が懸念するのはやっぱり「インフレ」で、それも景気が悪いスタグフレーションになる可能性も考えないとならないことで、日経225はこれからも上がったとしても、インフレが大きく、そして「更なる円安」も考えられるということ。本当に「インバウンド価格は他人事ではない」のかもしれない。昨今の不動産の値上がりも凄くて、東京の新築マンションの平均価格は1億円を超えたんですってね。そして中古物件でも同じような動きとのこと。

ですからインフレ対策を考えると「今は高い株価でも買わざるを得ない」のかもしれないし、円安に関してもどうにか対処を考えないと、日本人は「大きなインフレ、更なる円安」という【未知の世界に追い込まれる】可能性もある。どちらにしても「国民は自ら動き出さないと流されるだけ」という時代なのは間違いがないと思っています。

何もせずに「流されて生きる」のも一つの手。また「どうにか対処をしたい」と新NISAを利用するなり、FXも使って円安に対抗したいと考える人もいるんでしょう。

で、ここからが重要なところ。

「将来どうなるかは誰にもわからない」ことから、それすなわち「今、どうしたら良いのかもわからない」わけで、今、売るべきか買うべきを考えても「答えは出ない」んじゃないですかね。どこの誰、天才と呼ばれる人たちの予想を聞いても【絶対に将来はわからない】のね。

だから「今現在の動きを重視するべき」で、そういう考え方では「日本株も買い継続」「アメリカ株も買い継続」ということになります

ただし、「その動きに変化が起きたら、その変化に合わせた行動を取る」しかない。ここで「何もせずに見ているだけ」で将来が開けるとは私には思えず。

要は、今は天気でも、「雨が降るかもしれないから、傘を持って出かけましょう」ってことでしかない。

結局そうするしかないわけで、それがわからないと、「うまく撤退できたつもりでいても、私のように【逃がした魚は大きい】ということになる」んじゃないですかね。実は、撤退した後の動きのほうがはるかに大きかったなんてことは「普通に」起きるのね。そのままずーっと上昇トレンドに乗ったままなんてことも起きる。

アメリカのS&P500も同じで、「今は晴れ」ですから、傘を指す必要はないと思っています。

でもそれも崩れる時は来るかもしれず、2020年の(コロナで)暴落が起きる直前でも「高値警戒感が市場に溢れていた」のはなんなんでしょうか。皆が馬鹿だったから?下げたら買増すればよいだけのことなのにって?

トーシロがそんな自信たっぷりで上手くいくんでしょうか。それなら相場で80%の人が損をするという現実はなんなんですかね。

「安くなったら買増すれば良い」なんて理屈を言う人は、実際に、相場が暴落して眼の前が真っ青になった経験はあるんでしょうか。株って「買ったほうが良いと思っても恐怖があって買えない」とか「買いたいけれどそのお金がない」ということが暴落時には起きることを知っているのか。大きなリセッションが来ると「世間では減給だ、リストラだ」なんてことが起こり、「会社は倒産するかもしれない」なんて囁かれる時に「株は安くなったら買えば良い」と言えると思います?

実際に「安くなったら買い増しをする」ことを1990年代からずーっとやっていた人は「買っても買っても下がるばかり」で地獄まで連れて行かれたわけで、「それは日本がそうだっただけ」というけれど、でも誰もそんなことは想定さえもしていなかったのは、今は「アメリカ株、オルカンなら大丈夫」というのと同じじゃないんですかね。

つまり「想定外のことはいつ起きるか誰にもわからない」。そして「その時にどう対応するか」が重要であって、「それが起きるか起きないかの議論は無意味」なのね。

「交通事故に気をつけてくださいね」「ハイ、大丈夫です。交通事故は起こしませんから」という会話と同じ。

S&P500 週足

この動きに変化が起きたらどうするのか。ここが問題で、Buy & Holdだなんて息巻いていると地獄まで連れて行かれるかもしれない。実際に日本では1980年代にブヒブヒ言わせていた投資家、その後、「また上がるだろうと安くなったところで買増した投資家」たちは地獄を見たと言って良いはず。これを「ナンピン買い下がり」と言いますが、基本的に「ナンピン買い下がりは素人は絶対にやるべきではない」と昔から、そして世界的に言われていることなのね。でも今、新NISAでも盛り上がっている人の多くは「安くなったら買い増しのチャンス」だと理想論をいう。そりゃ「良いことばかり」を考えれば、ナンピン買い下がりこそ「勝者への道」に見えるのは昔も同じ。でも日本でそれをやって30年以上、泣いた人が大半であることに関しては、「そりゃ日本株はそうでしょう。だからアメリカ株でありオールカントリーなのだ」とこれまた都合の良いことをいう。

「持ちこたえた投資家もいる」にしても彼らは30年という年月を待たなければならなかったというのは「紛れもない事実」なわけで、それがアメリカ株、オールカントリーで起きないにしても「起きたらどうするのか」の想定さえしないのは、私は投資家として適性が欠如していると思います。

でも私がそうだったように「ビビって逃げるのは早いタイプ」も投資家向きじゃないのね。

そして当然、10000円以下のときでも「もうこの辺が天井だろう」と撤退した人もいて、「そんなに上がるわけがない」と空売り(ショート)をした人もいる。これが相場の世界なんですね。そもそも「値がつく」ということは「買いたい人と売りたい人」が(株数で言えば)同数存在するから値が決まるのをわすれちゃならない。

ではどうするべきかの考え方は、前にも紹介した「石田順氏」と私は同じで、たとえ危険が迫っていると読んでも「行ける時にはまだまだ前進を続けるべき」だと思っています。つまり「天気予報で明日は雨でも、雨が降らなければ傘はささない」ということであり、そして重要なことは「天気予報が晴れでも雨が降ったら傘をさす」ということだと思います。

「臨機応変に動く」ことを否定しても上手くいく投資なんて、この世にあるわけがないと思うんですけどね~。

ここでもっと重要なことは「傘をさすのかささないのか」は【決めたルールに従うだけ】だという点。

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毎週火曜日の夜に配信予定 ホットトピックに対する見解やニュースの裏側を現役ファンドマネージャーの石原順さんが解説します。…

彼の基本的な考え方、行動が分かる動画がこれ。ちょっと古いですが。

この動画を2度でも3度でも見て、こういう考え方、投資方法があるというのを自分の頭の中に叩き込む必要があると思います。それが自分でもできるか、自分にとってベストなのかは別にしてもです。

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