ある程度「感染者が増える」のは良いことかもしれない

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世界中で感染者が増えて大変なことになっていますが、天の邪鬼の私は逆のことを最近、考えているんですよ。

感染者が増えると、それがそのままどんどん増える不安を持ちますが、実態は違うかもしれない。

例えば、大騒ぎになった新宿二丁目ですが、今はどうなっているんでしょう。ホストクラブは?

またかつて感染した「老人の介護施設」ですが、何ヶ月か経ったあと、またそこで感染が広がっているのか。

私が今、受けている感じだと、「山火事」をイメージするんですよ。

山火事が広がっている時には大騒ぎになりますが、その山火事の後はどうなのかってこと。基本的には「燃えきったあとは再び大火事になることはない」という考え方。

マレーシアも同じで、刑務所や収容所、あるいは外国人労働者の間で感染が過去も今も広がっていますが、「過去にも広がって、今、また感染が増えているところがあるのかないのか」が気になります。

本来は、刑務所やタコ部屋に住む人達の間で感染が広まるのは「誰にでも予想ができる」はずで、なんで事前対策をきっちりしなかったのかが気になるのですが、「感染するところには感染させてしまう」という考え方が基本にあったような気がします。

まさに山火事と同じで、私が25年住んだオーストラリアでも、「大きな山火事が起きないように定期的に、そして局所的にわざと焼く」とか、「山火事が起きた時に、あえて近くの場所を焼いて、そこがバリケードの役目をするようにする」のを知り、びっくりするのと同時に、なるほど、理にかなっていると感心したのを思い出します。

つまり、いつか将来的に大量感染が出そうなところは、今、ある程度感染させてしまったほうが良いという考え方があるのかもしれない。これはまさに「積極的に集団免疫を獲得する」という方針で動いた国もあるし、過去の感染症でも「重症化しない年代には広げた方が良い」ということがあったと聞いたのを思い出します。

そうではないとするなら、刑務所なりタコ部屋なり、いつか大きな感染の広がりがあると誰でもが予想出来る所に、効果的な予防策を取らなかった、あるいは取らせなかった「政府の責任はかなり重い」ことになりませんかね。

でももしかしたら、もしかしたらの話ですが、「まだ山火事になっていなくて、そのうち火事になるであろう所」を、積極的にとは言わないにしても、「管理できる範囲で感染者を放置する」という考え方があるんじゃないですかね。

で、今は、「山火事になりそうなところは焼いている時期」という見方が出来るんじゃなかろうか。マレーシアの話ですが。

この辺は、かつて大きなクラスターが発生した同じ場所で、再びクラスターが出来て感染が広がっているのかどうか、そこを見てみればかなり分かるんじゃないですかね。

私には詳しいクラスター情報が入らない、見つけられないのでどうにもなりませんが、「同じ場所で再び感染が広まったかどうか」は多分、我々一般でもある程度調べられるかもしれない。

では「その他の一般的な場所でのクラスターは何か」ですが、この辺は、このブログでも何度か紹介した「京都大学の宮沢孝幸准教授」の【目玉焼き理論】の通りに動いているような気がするんですよ。

感染が大きく広がる中心があって、その山火事のような感染は段々と広がり、家庭内にも入っていく。そして段々と火事は下火になって消えていくという考え方。でも「いつか大きな火がつく危険のある場所はまだある」ってことじゃなかろうか。だからその危険があるところは、コントロールしながら焼いていく。

これが今のマレーシアの状態のような気もするんですよ。CMCOですが、やる気があるんだか無いんだかわからないような内容ですよね。かなり「緩い」感じがするのは私だけではないはず。でもその背景にあるものは「経済を止めてはならない」という考え方もあるのと同時に、上に書いたような「今はコントロール下で焼いている状態」であって、わけもわからずどんどん感染が広がっている状態ではない、ってことじゃないかと。当然、その火は一般の中にも伝播していくけれど、それ自体は当初の感染の広がりとは別で大問題ではないのかもしれない。

感染が広がり始めてから10ヶ月になりますが、マレーシア政府も「感染の広がるパターン」はもうすでに把握してして、それに合わせて動いているんじゃなかろうか。

それとこの目玉焼き理論の大事なところは、「一般人はちゃんと防御策を取る」というのが大前提になりますが。

結局、今の広がりは、「ちゃんと防御策を取らない人たちが集まる場所」で起きているんじゃないですかね。そしてそこから広がって家庭内にも入ってくるけれど、防御策をちゃんとしていれば、「そこから更に広がることはない」のかもしれない。

今は「積極的に危ないところを焼いている」時期だとすれば、当然、がんじがらめでやっていたときよりも一般への感染の広がりはあるにしても、それは「コントール可能だ」という自信があるのかもしれない。

ただこれは、マレーシアではそう感じるだけのことで、日本やアメリカは「制御不能」に陥っている感じがしています。

そして私達が思い出さないとならない大事なことは、当初から言われていた「満員電車では大きな感染の広がりは無い」という「日本のコロナ七不思議」じゃないですかね。

日本ですが、あれも駄目、これも駄目、Go toも駄目と「エビデンスのない不安を中心に世の中が動いている」と私は思っているのですが、もしGo toで大きな感染の広がりがあるとするなら、「大都市の混雑した公共輸送システム」も止めないと駄目なんじゃないですかね。

またこの目玉焼き理論は、「基本再生産数(RO)」も「区域別に見る」のが重要で、国全体で見ても何もわからないのと同じだと言っているんじゃないでしょうか。

要は、この図で言う1(山火事)と2(山火事の周辺)に近寄らなければ大丈夫で、一般的には普通に生活しても防御だけはきっちりやっていれば、「5の巣ごもりをする必要はない」ということ

で、燃えるところが燃えてしまえば、それであとは段々と収束していくという考え方(でもいつか皆が夜の街に繰り出して騒ぐようになれば同じことの繰り返しなんですかね)。

ま、何がベストで何が真実なのか私にはよくわかりませんが、こういう考え方があるのは知っていても良いと思っています。

【宮沢孝幸准教授】目玉焼き理論とは?

目玉焼き理論に関しては33:00辺りから。また広く興味もあり、知識もある程度ある方は最初から見たら良いかも。

 

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