久しぶりの「トラジ@LOT10」に。やっぱりこの店は難しい・・

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総勢5名で和風焼き肉店の「トラジ@LOT10」に行ってきました。

私の父が「焼き肉を食べたい」とかなり前から言っておりまして、でも彼は「肉そのもの」が良くないとブツブツ言う人なので困っていたんですよ。過去には何件かお気に入りがあったそうなんですが、この数年はどこにも行っていないと。

我が家だけならガッツリ食べたい系ですから「韓日館」で十分なのですが、「良い肉を・・」と言われるとやっぱりトラジしか思い浮かびません。でもトラジは味付けは良いもののそんなに良い肉を使っているわけでもないのですが「特別の【和牛】」があるんですね。当然、それの値段は推して知るべし。

今回はそれもしょうがないかと我が家の財務大臣(長男)と話をしたものの、5人で好きに和牛を食べたら恐ろしいことになるので俺たちは安い肉でがまんしようとか。(笑)

12時に予約をしてそこで待ち合わせをしたのですが、お店はガラガラ。客はゼロ。というかLot10の4Fそのものがガラガラ。新しい方もウロウロしてみましたが本当に客が入っていないのね。って、毎度のことですが。

ランチの時間帯なのにこんな程度の人。

トラジではまずはビールで乾杯。私はいつも安いTigerです。

メニューを見たのですが、それぞれがワガママで食べたいものも違うので、とりあえず一品ずつとって食べてみてから追加しようと。この店の一番良い肉は日本からの和牛で料金は「ask」になっています。この前来たときには別刷りのメニューがあって一人前200グラムか250グラムで900リンギぐらいの値段が書かれていたはず。これって私にしてみるととんでもない値段で、キロ単価はまさに10万円クラス。

私は一人でも400グラムぐらいはペロリと食べますし、高いからちょっとだけなんて悔しいですし、結局は頼みませんでした。でも今回は「やっぱり美味しい肉を食べたい」と父が言うならしょうがないと覚悟は決めていました。90歳を超える父ですが肉が大好きでステーキは家でもしょっちゅう食べる人(和牛しか食べない)。そしてトラジの(日本からの)和牛はかなり美味しいとグルメの方のブログを読んだばかりですし、オヤジの冥土の土産だと思えばよいか(笑)、と腹はくくっていました。

でも肉好きのオヤジもそれを食べたいと言いませんし、なぜか冷麺を食べたいとそんなことばかり言っていましたので、普通のメニューの肉を頼むことに。\(^o^)/

と言っても、この店の「ダイアモンドカット」なる肉は本当になんてことない肉なので、もうちょっと良さげな肉を中心に注文。でも高い肉も、特別な(日本の)和牛もパス。

まずはお決まりのキムチとオイキムチなんですが、キムチは日本的なあまり酸っぱくないキムチでこれは私は良いと思います。

ところがオイキムチがびっくり。全く漬かっていないどころか、塩もみにも劣る「ただのサラダ」みたいなキュウリなんですわ。これには全員ブーイング。

でもナムル盛り合わせはそこそこOK。でもデサスリの新日本ほどじゃない。

焼き肉の焼く順番って我が家ではもう何十年も前から決まっておりまして、まずはタンからスタート。

このネギタン塩はかなり美味しいと思いました。(56RM)

だからこそ楽しみにしていた「厚切りタン」(96RM)ですが、写真を取り忘れましたが、全く違うしろもの。脂のサシが入っていないただの分厚いタン。

これってないだろうよ~~。普通厚切りタンって、ネギタン塩と同じ場所か、あるいはもっとタンの根本の方の脂が多い部位が多いと思うのですが、トラジは逆。赤身の分厚いタン。そりゃそういうのが好きな人もいるんでしょうが、赤身のタンなんてよく焼いても噛み切れないのが普通。がっかりです。

これは普通のカルビ(52RM)。でもオーストラリア牛。味も普通。ただトラジは漬け込みタレが美味しいと思うんですよ。だからこんな肉でもそこそこ食べられるのね。でも以前よりタレを甘く感じました。

これは大トロカルビ(72RM)とか言ったかなぁ。今回のトラジで一番美味しいと思ったのがこれ。

そうこうしている内に、長男がブツブツ文句を言いだしたんですよ。テーブルには「ツケダレ」と「レモン汁」が置いてあるんですが、レモン汁が全く美味しくないからネギタン塩が台無しだと。

私も味見をしてみたところ、これってスーパーで売っている瓶に入っているレモンエキスなのね。これって無いほうが良いと思うんだけれど、これがあるのが日本では普通なんだろうか。

ということで生レモンを注文したんですよ。それもウェッジにしてくれと。

来たのはこれ。トラジではこれをウエッジと呼ぶのか。(笑)

文句を言ってもしょうがないので、備え付けのレモン汁を自分の器に入れちゃった人だけ器を変えてもらったのですが、長男の機嫌が悪い。(笑)

そしてこのレモンは古いんでしょう。ブヨンブヨンしていました。この店ではいつもは生レモンは使わないのかな?

ツケダレですが、コチジャンも欲しいと思ったので注文したところ出てきたのがこの二種。一つは辛く、もう一つはそうでもない。これは両方共美味しいと思いました。なんでこれを普通に出すようにしないんですかね。

次に来たのが中落ちカルビ(54RM)。この部位って肋骨の間の肉でうまく切らないと脂が多すぎたりするんですが、そういう意味で駄目だと思いました。脂がうまく分布するように考えて切っていないのね。だから脂だらけのものと肉が主なのとに別れちゃう。この部位って肉屋で買っても安い部位で、でもうまく扱えばこれほど美味しい部位はないと思うのだけれど、トラジではこの部位を馬鹿にしているんだか所詮安物扱いなのか、美味しく食べられるように考えていないのがわかる。

サンチュもなんだか寂しい感じ。

私はこれに「ガーリックスライス」と「青唐辛子」が欲しいのですが、もうどうでもいいやみたいな感じになっておりましたところ、長男がガーリックスライスを注文しました。焼いて食べるつもりだったのかな?

来たのはこれ。

写真だとよくわかりませんが、ガーリックの頭とか底のところって変色していることが多いじゃないですか(新鮮じゃない証拠)。これはその部分を切り取らずにただスライスしてあるだけ。こういう「気の使わなさ」って私は店としてはアウトだと思うんですよ。自分の家で自分の家族に出すときだって、こういう部分は切り取るのが普通じゃない?私はシチューを作る時にガーリックを入れることが普通ですが、そうやって煮込んじゃう場合にも変色している部分は切り捨てます。でもこの店はそれを平気で客に出す店。そしてこのガーリックは「むき身で売っているもの」ですね。ま、それはそれでも構わないんですが、トラジではガーリックなんかには気を全く使わない店なのがはっきり客にわかってしまう。

ユッケ(64RM)が来ました。見た感じは良さげに見えたのですが・・・・。

まず切り方が駄目。肉がとろけるような肉じゃないのに、太く切ってあって、肉だけ見てみるともう「茶色くなっている」ところが多い肉。味付けも全く気を使っておらず、「素のまま」で出すのが店の方針なのかもしれませんが、息子が「オヤジが作るユッケのほうがうまい」と言ってくれたのが嬉しかった。

このユッケがこういうレベルって店としては絶対にうまくないんじゃない?「家で作るより美味しいのが当たり前」じゃないとどうにもならないでしょう。そういう点では、デサスリの新日本のユッケは「プロのユッケ」。

出てきたのは上ミノ(39RM)。

これは「臭いと思う人には臭い」し、「これがミノの味」と思う人には美味しいミノでした。私は後者の方。(笑)

そして出てきたのがキムチチヂミ。

焦げてるんじゃね?

もうどうでも良いか。

石焼きビビンバが来ました。ところが石焼ビビンバは頼んでいなくて、頼んだのはただのビビンバ。

石焼ビビンバでも良いんじゃない?と言ったところ、「あの焦げているのが嫌い」ですと。これって私と真逆なので、じゃぁ、私が食べるわということに(これはデサスリの新日本の圧勝)。そして普通のビビンバは別に持ってきてもらうことに。

そして来たのがただのビビンバ。

これが好きなのかと思って見ていたところ、「これは白いご飯にナムルと卵焼きをのせただけだ」と文句たらたら。(笑)

玉子焼きも焼きすぎじゃない?

そして来たのが冷麺。私はここの冷麺はオススメしないと言ったのに食べたいからと注文した90過ぎのオヤジ。

味も日本風でこういうのが好きな人もいるんだろうけれど、皆で味見をしつつ「冷麺に納豆か?」とほぼ全員がブーイング。私としてはこれもありかもしれないと思うのだけれど、冷麺に「海苔」ってのは全く合わないと思います。でもスープはそこそこ美味しいのね。

これでほぼ頼んだものは全部来て肉も一巡したので、「さて、肉の追加はどれにする?」と聞きました。私としてはトロカルビでも2,3人前頼めばみんなそれで満足だろうと思っていたのですが、誰も何も言わない。

じゃ、「デザートでも頼む?」と聞いてもみんな沈黙。

じゃぁ、「これで〆る?」と聞いたら「うんうん」ですと。

こんな中途半端な食べ方でしたのでお会計も800弱だったのですが、みんな不満そう。

そんな時に、「あのさ~~~、場所替えしてお寿司でも食べる?」と姉。(笑)

「賛成~~~」と言いたいところでしたが、余計な「石焼ビビンバ」も食べちゃった私としては「また今度にしよう」としか言いようがない。

でも、(トラジの横の店を指さして)「あの店のチーズケーキが美味しいらしい」と言ったら、そこでチーズケーキを食べてお茶にしようと全員一致。

私は全くコーヒーが駄目で飲まない人なんですが、久しぶりにここのコーヒーなら飲めると思った。(笑)

また全く甘いものを食べないし、こういうスイーツの何もわからない私ですが、このチーズケーキは噂通り美味しいと思った。

なんとなくトラジでは会話も減り、笑顔もなくなっていた5人ですが、ここでお茶を飲み、スイーツを頼み、いつもの笑顔が戻ってきたのが面白かったです。

帰りの車の中で、今回いろいろと思うことがあった長男が「もうトラジはやめにしよう」ですとさ。

私はトラジは美味しいと思うんですよ。今回の漬け込みダレが前より甘くなった感じはしたものの、トラジって流石だと思うんですわ。実は肉を頼む時に、タレにするか塩にするかで話が別れたのですが、私が「焼肉屋で塩で食べてどうするんだよ。美味しい肉ならわかるけれど、焼き肉屋ってのはそもそもタレでそこそこの肉を美味しく食べさせる店だと思うよ」というのでタレにした経緯があります。

そういう意味で、トラジって良いと思うんです。タレが美味しい。でも肉が良いとは全く思わない。そしてその他諸々、いろいろと(我々にとっては)問題がある店。でも良いほうじゃないかなぁ。これってデサスリの新日本も同じで、良い店だけれど「食べごろの肉が無い」のがあの店の欠点だと思うんですわ。でもタンなんて最高だと思うし、石焼ビビンバも美味しい。そういう点では両店とも問題はあるけれど、私は新日本の方が食べたいものがいろいろある。でもそれは今回トラジに行ってそう思ったわけで、実はトラジはもっと良い店だと思っていたんですよ。

でも焼き肉を食べたいと思った時に頭に浮かぶのは「韓日館」なんですわ。そこそこの肉で「これはうまい!」ってのが無いにしろ全体の平均点、コスパを考えた時の満足度も高い。

韓日館はいつ行っても満員で予約なしに行くのはうまくない。ところがトラジはランチの時間でも客は(今回は)ゼロで、私達が食べている間に一組入ってきただけ。どうしてなんですかね~~~。

でもトラジに関してはあるグルメのブロガーがかなり褒めているのね。でもそのブロガーは我々凡人とは違っていて、一人単価がとんでもなく高いのね。食べるものも良いものを選んで食べる。そして店とも人間関係を作る人。

もしトラジでもそういう食べ方をすると全く違う見え方がするのかもしれないと思ったり。

でもね、ランチだろうが一般メニューだろうが、普通のものを普通の客に美味しく出せない店ってのは私は駄目だと思う。

トラジって美味しいと思うのだけれど、行く度に「なんだかなぁ・・」と感じる変な店。(笑)

もうちょっと頑張ってくれればかなり良い店になると思うのだけどな~~~。

トラジのメニューがネットにありました。TableApp(ここをクリック)

 
 
 

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