「株に投資せざるものは人に非ず」の世界?

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2,3日前のエントリーで「政治と株式市場の繋がり」に関して書きました。

私が若い頃の日本では「政治は政治」「株式市場は株式市場」で、政治家が「株価が下落してもその責任を取ることはなかった」はずで、株式で利益を出す人は「ごく一部の投資家」であって、一般的ではなかったし、私の世代でも「株式投資をしています」なんてのは「ギャンブラーと同じ」に見られたもんです。特に「商品先物」はまさに「賭場と同じ」ような世界。

ところが時代が変わり、「インデックス投資」なんてのも広がって、ETFの占有率も上がってきて、「誰しもが参入しやすい世界」になって、「定期預金?それともETFとどっちが良い?」なんて会話が一般の中でもでてくるようになった。

これがどんどん進んで国民の多くが株式、インデックス投資に向かったし、政府も株やETFを買う、政府系ファンドが株式投資をするなんて国も多いし、莫大なお金を扱う「生命保険や年金」の運用先としても株式市場の重要性は高まった。

となれば「株式市場がクラッシュした」なんてことになると、「金持ちが損するだけだろ?」という時代じゃなくて、一般にも影響が大きくなって、政府も無視できない。

だから「株価操作は違法」にしても、「株価が高ければ皆がハッピー」なのは間違いがなくて、政府も「株価の維持に一生懸命になる」時代に入っている。

面白いことに、「株価のクラッシュから立ち直りに掛かる年月」が段々と短くなっているという事実がある。

そりゃクラッシュすれば「阿鼻叫喚の世界になる」にしても、日経平均が元値に戻るのに34年も掛かったようなことは、その後、起きていなくて、ITバブルの崩壊、リーマンショックにしても「大きく下げて半値になる」なんてことは起きても「元値に戻る年数」が【どんどん短くなっている】という事実がある。

これは「株価の下落を政治が放置しない」ことを意味していて、また「株価が安定していれば政権も安定する」のは間違いがない。

「株価はクラッシュする」ような経済環境になっても、政府ぐるみで「ありとあらゆる金融工学、経済理論」を使って【株価だけは安全だという印象を強く作る時代】になったのは間違いがないかもしれない。

特に「お金を刷ってバラ撒けばかなり効く」のは各国が理解していて、それを平気でやるような時代になったのだと思う。

だから本当に「ドルコスト平均法で長く積立を行えばほぼ間違いなく勝てる」と言っていい時代なのかもね。

その代わり、「代償としてインフレは受け入れろ」ということなのかもね。「インフレ対策の株投資」のつもりなのは一般投資家だけで、政府は「株価を維持するにはインフレになっても仕方がない」のはわかっているはず。

またインフレは政府にとって「借金は目減りする」し、「税収は増える」わけで、もし国民が文句を言わなければ「インフレ政策を取りたい」のが政府の本音かもしれない。

国民の声、印象が重要で、インフレになっても「株価が上がっていれば文句を言わない」状態がベストで、そういう状態を作るのが「経済対策」「弱者救済」以上に政府にとっては簡単なのかもしれない。

その代わり「株を持たざるもの」はインフレの直撃を受けるのだろうし、「株が値上がりしているから助かった~~」なんて声が巷に広がれば、政府としては大成功で、「株を持っていないから収入・資産増の恩恵を受けられない」のは、それこそ「貯蓄をしないと何かあった時に困るのと同じ」という理屈がまかり通ってしまうんじゃないですかね。だから新NISAというのを作ったし、分離課税で税負担も小さいように政府は「頑張る人を応援している」という言い訳も成り立つし、政府がそれを言わなくても「株式投資で資産が増えている人たち」が政府の代弁者となるんでしょう。

でも面白いのは「株式投資をするべき」「ポートフォリオを組んで分散投資をするべき」という論調はかなり強いにしても、「空売り(ショート}もするべき」とか、「下がってきたら逃げる方法も知るべき」とか、そういうノウハウは一切、広がらないのね。

それどころか「安い時に買って、高い時に売るから利益が出る」という大原則の説明もウヤムヤにして「とにかく投資を始めましょう」という声ばかりが目立つ。投資とはなんでも1にタイミング、2にタイミング、3,4がなくて5にタイミングなのに、それを説明する専門家はいないに等しい。

つまり「株やETFを買ってくれる人を集めている」だけで、「どうやったら利益が出るのか」「どうやって危険を避けるのか」に関する助言は無いの同じ。

これって戦争時に、新兵に銃を持たせて「とにかく突撃しろ」というのと全く同じで、「どうやって生き残るか」「撤退すべき時はどういう時か」も教えずに【突撃するのがベスト】とだけ言い続ける上官、指導官と同じ。またメディアも「突撃するのが良い」という論調で埋め尽くされている。

でも「突撃して失敗した人」に対しては「自己責任だ」というのは【最初から何度も何度も念を押したはずだ】と逃げる。

ま、それでそれをそのまま信じてしまう人が多ければ多いほど「株式市場は安定するのは間違いがない」から、その方向性で押し通せばオッケイということなんでしょう。余計なこと、ややこしいことを言っても意味がなくて、それどころか「これから投資をしよう」という人までも「ややこしい話は不要」「どうやったら儲かるのかそこだけを教えてくれ」というのが本音。

そして政府や業界は「市場がクラッシュするのをどうにか避ける」手立てを常に考えていて、またもしクラッシュしても「立ち直りを早くする方法は確立されている」と言って良いのかもしれない。だからこそ、「株式市場で資産を作ってください」と声を大にして言えるのかもね。

でも昔から株式市場を見てきた人は「どうして何が起きてもどんどん株は上がるのだろう」と違和感を感じているのかもね。

「騙されている」なんて思って、「株は全部手放した」なんてことをしても、「株価は上がり続ける」ような時代になったのかもしれない。

だから、もしかしたら「長い年月、ドルコスト平均法で投資を続ければ、皆が勝てる」ような新時代になっているのかもしれない。

私としてはそんな状態がいつまでも維持できるとは思わないし、なんらかの事がきっかけとなって「化けの皮が剥げる」とか、「見かけだけは良くてもいつか崩壊する」だろうとしか思わない。

でもそれは「余計な心配」なだけなのかもね。

だからといって「株やインデックス投資はしない」とか「株は高い位置にあるからもう手放そう」と考えるのは「安直な考え方」でしかなくて、やっぱり大事なのは「動きに着いていくこと」であって、「上がっていればいつまでもそれに乗るべき」だし、下げだしたら「とりあえず逃げるべき」で「そのうち元に戻るさ」なんてのは【何も考えていないのと同じ】だと思う。

そうやって「株式やインデックスに投資していれば大丈夫」な雰囲気づくりは出来たにしても、【インフレはそれよりも大きくなる可能性もある】というところには目がいかないというか、それに多くの人の感心が向かないように業界も政府も頑張るし、「やっぱり投資したほうが良いですよね?」という雰囲気づくりは続くだろうし、「投資をしなかった人との差」ははっきりでてくれば、「株価が上がっていればハッピーな状態」って長続きするのかもね。

でも私としては「トレンドを重視して、買うべき時、売るべき時、何もしないで待つべき時」がわかる投資家、トレーダーでありたいと思う。

どうして世の中の人たちは「そこに関心を持たないのか」が私にはさっぱりわからず。「そんなことは絶対にわかるはずがない」と信じているのだろうと思うけれど、下のチャートはGoldの先物(GC)のチャートだけれど、これを見ても「タイミング」「買うべき時、売るべき時」も一切、何もわからないのだろうか。

なんだか世の中の一般投資家って「催眠術に掛かっている」か、「新興宗教にどっぷり浸かっている」のかどちらかにしか思えない。

でも私としては、「そういう人たちは株式市場の肥やしとなる」わけだから、余計なことは言わないのが一番なのかもね。

でもねぇ、せめてこのブログの縁ある読者の皆さんには「しっかり自分の足で立って、しっかり儲けていただきたい」と思うんですよ。それは「やる気」さえあえば可能な世界だと思うから。

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