「酉玉@パブリカ」 に再び行ってきた

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パブリカにある焼き鳥屋「酉玉」ですが本当に美味しいと思ったので、私もヨメもその話を息子にしたわけです。

3歳からずーっとゴールドコーストに育った息子はそんな美味しい焼き鳥なんか食べたことがないわけで(親の我々も食べたことがない 笑)、息子は行こうよ行こうよと五月蝿い。

あんまりしつこいので(息子のせいにして)行くことにしました。でもヨメさんはなぜか行かないと。

前もそうでしたが酉玉の開店時(5時半)に予約を入れて、ちょっと早めに家を出ます。パブリカは家からすぐ近くなので楽勝。

で、酉玉の隣にあるステーキ専門店の「外の席」でビールを飲む。7時までは30%オフだからそこで一杯飲んでゆっくり一服してから酉玉へ。

今日もまた一番乗りでしたが、他のお客もチラホラと入ってきた。聞いてみるとこの店は「早い時間は暇」で普通は8時頃から入ってくるらしい。だから早い時間に来てくれると嬉しいなんて言われてしまった。 (笑)

前回は初めてですし、どんな感じが広くいろいろ食べてみましたが、今回は様子がわかって来たので「好きなものだけ」を頼みました。

やっぱりスタートは「そろばん」。首肉(セセリ)の一部。

美味しい。本当に美味しい。

今回は「鶏の部位の勉強」をしてきました。セセリは薄くて小さな肉なのにそれが二種類に分けられている。そろばんと・・ありゃ、もう忘れているわ。(笑)

たしかにその部分は同じセセリでも「脂のノリが違う」。これをわざわざ分けるんだ。へーー。

ハツもそうで、心臓の血管とかを分ける。だから「ハツ」「心のこり(血管とか)」そしてどちらも付いている「丸ハツ」と3種類もある。頭がウニになりそうだ~~~。

ハツと丸ハツ。

ハツの血管とか。心のこり。これはかなり美味しいと思う。

同じハツでも食べてみると確かに違うわけで、こんな気が遠くなりそうな「仕分け」「下準備」を良くやると思いますわ。

ま、細かなことを書いてもしょうがありませんが、実際に食べてみると「自分に合う、合わない」のがはっきりわかるし面白い。

ああ、びっくりしたのが「皮」ですが、酉玉の皮は「手羽の皮」だとのこと。体中に皮があるわけですが、その中で一番美味しい皮は「手羽の皮」なんですと。でも業界では「首の皮」も「皮」として使うようで、それもありましたので二種類の皮を食べ比べてみました。

上が手羽の皮。下のばらばらになっているのが首の皮。

食べてみたらぜんぜん違う・・・。(@_@)

首の皮は脂っこい。でもこれはこれで美味しいし、それぞれの趣向、その時の気分によって食べ分けられるってのが凄い。私は皮が好きですから2本は頼むのですが、この二種類の皮を一本ずつ頼むことによって大きく世界が変わると思いました。

こんな感じで砂肝も「砂肝の皮」が別にあって(銀皮)、食べてみると本当にまるで違う歯ごたえ、美味しさ。

奥が深いなんてもんじゃないですね。

ぼんじりも同じで、今まで食べていたものはぼんじりと油つぼがくっついているもの。酉玉ではそれを別にしていて、脂ぎっとりだと思っていたぼんじりそのものはそうでもないのがわかった。油つぼこそが油が多い部分で、でもそれを開いて余分な油を取り除いて集めて焼いてある。

で、ぼんじりですがこんなに小さいんですよ。小指の爪よりも小さな肉。この小さな豆みたいな部位が「一羽から一個」しか取れない。それを10個ぐらい集めて初めて一本のぼんじりの串となる。(@_@)

大好きなモミジも頼みましたが、あの細くて骨だらけの鶏脚から骨だけ外すなんてまさに職人の仕事ですね。まぁ何にしても細かく手を入れているのに驚きです。本当にメスとピンセットでも使って仕込みをしているんじゃないかなんて思うくらいですが、「いやいや普通の包丁ですよ」ですと。

タレを付けて焼いたものが多いですが、このモミジだけは醤油。当たり前といえば当たり前ですが何がベストか考えてちゃんと分けている。

何が何だかわからないうちは「いろいろあるんだ・・・」で終わってしまいますが、分かってくるとそれぞれの違いがはっきりわかって、「自分が好きなのはどれなのか」もわかるようになって、それぞれを「食べ分ける」楽しみが増えると思いました。

この細かく分類しているってところが繁盛のポイントかもしれない。私みたいな「凝り性の粘着質」の性格だとこの面白みにハマりますから。(笑)

このちょうちんも本当にうまく考えられていて、さきっぽにはキンカン。そしてレバー、セセリが一緒に刺してある。このレバーとキンカン、セセリとキンカンというように口に含む。全く違う美味しさが二度楽しめて、その中心にあるのがトロケルような黄身。絶品だと思いますわ。

今日は前回のようにお酒をガブガブ飲むことはせずに、ビールやハイボール、ライムサワーなどをチビチビ飲んでいました。でも焼鳥はなんだかんだ食べました。

この店は「高い」というイメージがありましたが、お酒をガンガン飲まなければそんな高い店じゃないと思いました。でもそれぞれの焼き鳥が小さいので「量も欲しい」タイプ(私がそれ)だと何十本も頼むことになってお勘定は青天井になるんでしょう。(笑)

でも前にも書いたように、やっぱり「焼鳥は食事にはなり得ない」というのを確認しました。焼き鳥はやっぱり「酒の肴」だと私は思った。だからそもそも「お腹いっぱい食べる」ものじゃないんですね。そしてお腹いっぱい食べたところで「何かが足りない感覚」は残るはず。

そんな話を息子と話しながら食べていましたが、たとえば寿司屋に行って「まずはお刺身」を頼んでお酒を飲むにしても、「お刺身だけで腹いっぱいにはならないし、しない」ですよね。それと同じだと思いました。

だからこのお店も、「どこかへ行く前にちょっと寄って何本か焼き鳥をツマミに飲んで」次の店へ行くのが良い感じ。

今回は「もう少し食べたい」という長男を止めて、「違う店にハシゴしようぜ」と説得。

でも外に出てしまうとなんだか元気もなくなって、「〆」を食べてから帰ることに。でもまだ元気なら、そこからパブに行くとか、カラオケに行く感じでしょうか。

さて、〆はどこで食べるか。

これが問題で、ラーメンにしようとか、いやラーメンは食べられないとか、歩きながら相談。

そこでハタと思い出しました。なんだか美味しい「ベトナム料理の店」が出来たはずだと。ラーメンは駄目でもフォーなら食べられる。

二人でスマホで検索したのですが、出てきた店は「Xin Chao」という店。これだったかなぁ・・。違うような気がするけれど、ネット上で美味しいと薦めているサイトがあったので行くことに。

頼んだのがフォーボー、牛のフォーです。

うーむ、想像していたのとはまるで違うイメージ。このスープってなーんも考えないでただグツグツ煮込んじゃった色。

そしてフォーに入れるハーブ類がかなりお疲れの様子。(笑)

それらを入れても全然美味しそうじゃない。orz

薬味はいろいろありましたが、我らの定番のスリラチャと海鮮醤。フォーにはフィッシュソースを。

うーーむ、失敗したね、と親子の会話。でもこの「米麺」は良いと思いました。平麺ではなくて丸麺。でもビーフンとも違っていて「コシ」がある。これは良いわ。

でもスープがまるで駄目。私は多くのフォーボーを食べたことはありませんが、ブログに何度か書いた様に本格的なフォーのスープ作りに凝りましたので、この店のような「金をかけていない旨味調味料がたっぷり入ったスープ」はすぐにわかります。駄目だわ、これ。スープを飲む気にならない。喉が乾いて凄いことになりそ。(笑)

そもそもスープをこんな色に仕上げるなんてベトナム料理をわかってる調理人じゃないんじゃないの?そしてスープにあるべき基本的なハーブの香りがほとんど飛んじゃってる。私はフォーはスープが命だと思っているんですが、これほど適当なスープは初めての経験。

抜群に美味しいものを食べた後に「がっかりレベルのもので〆」ってかなり悲しいものがあります。

食べながら、このお店を良いと評価しているサイトを思い出しましたよ。ったくしょうもないなあと。ここのフォーより美味しい店はいくらでもあるだろうに。スバンジャヤのエンパイアにある「Pho Viet」とか大衆向けの店でも段違いに美味しい店はあるっつーのに・・。この店のフォーは比較にもならない。

このフォーを食べて、今日の「美味しい焼き鳥の満足感」が削ぎ落とされたような気がしました。俺たちってマヌケだよなぁと反省。悪いの店じゃなくてそんな店を選んだ我々。(笑)

でも逆に、美味しい店を知っていれば、まずは酉玉で軽く食べて飲んで、それから再び美味しい次の店へ・・・なんてことになったら満足感は2倍ではなくて4倍になりそう。

我々はまだパブリカのお店を開拓していませんしよくわからないのですが、例えば「今日は豚カツを食べに行こう」とまめとんに行くにしても、まめとんは「飲む店」じゃありませんから飲兵衛には物足りないのね。

だからまずは酉玉で軽くつまんで飲んで、それからまめとんで食事なんてのも面白いはず。あるいは美味しい蕎麦屋があれば「ざるそば」だけでも良いかもしれない。金目鯛(店名)?うーーむ、焼き鳥の後に寿司屋ってどうなんだろうか・・。

酉玉は美味しいのは間違いがないし、一人で食べて飲んでも大丈夫な店。やっぱり私は「焼き鳥屋は飲み屋」だと思うし、そのつもりでうまく使えば満足感は倍増するはず。

しかし今までマーレシアに来て美味しいお店とそれなりに出会いましたが、まさか中三日でまた行った店って酉玉だけです。

あのそろばん(セセリ)の美味しさが忘れられません。ちょうちんも絶品。

明日また食べても全く飽きるとは思えません。(笑)

 
 
 

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